科学はイタズラだっちゃ! 受験も科学!      科学実験教室&家庭教師  宮城県大崎市

科学はイタズラだっちゃ! 受験も科学!      科学実験教室&家庭教師  宮城県大崎市

2005.01.15
XML



 どうしたらいいと思いますか?」

と、1年生にたずねることがあります。

「おりこうさんにする。」
「ろうかを走らない。」
「おしゃべりをしない」
「授業中、トイレに行かない。」
「イタズラをしない。」
「ケンカをしない。」

中には、
「相澤先生をいじめない!」
な~んていうのも。

高学年にたずねても、
「勉強をがんばる」
とか、
「係りの仕事をしっかりする」
なんてのが、いっぱいいっぱい、
限りなく出てくることと思います。


このことをどう思いますか?

先生に好きになってもらうには、しなければならないことは、
な~んにも無いはずです。

先生は、あれも、これも、たとえできなくたって、
君たちを無条件で好きなんだよ~ってこと、
伝えきれていないんですね。

あえて、条件を言うなら、
「先生を信頼して、先生を好きになること」です。

どんなにアタマが良くて、行儀も良い子でも、
先生を本当の意味で信頼していないで、
よそよそしい子がいます。

そういう子は、たとえ、先生が愛情をもって接しても、
それをストレートに受け取れず、
自分で壁を作ってしまいますから、
「先生から好かれている!」という喜びと安心感に欠けた毎日です。

しかも、もし、成績が良いことが、好かれる条件だと思って
成長してきけば、
将来、何かのきっかけで、成績がダウンしたとき、
自分は、誰からも相手にされない、存在価値の無い人間だと
自分を肯定することができなくなります。

これは、対先生にとどまりません。
多くの人々が、社会の中で、人の好意を得ようと
もがいています。

「あれをしなくちゃいけない。」
「こういうことができるようにならなくちゃ。」

もちろん、就職したりするには、資格が必要なときもあります。

しかし、人の好意を得るために、欠かせないのは、
資格ではなく、
「相手を先に信頼して、相手を好きになってしまうこと」
この肝心なことを忘れてしまっていることが、本当に多いと思います。

子どもたちにとって、先生は、将来出ていく、「社会」の象徴的な存在です。
先生への接し方、姿勢が、社会へ巣立つモデルになるのです。
子どもの将来のためにも、できるだけ「生きやすい」
「楽しく」生きるスタイルを身につけさせてやりたいものです。


 以上、昨日の日記で言い足りなかったことでした。

昨日、宮城県の最大の地方紙の「河北新報」の記者が
はてなクラブの取材に来られました。
いっぱい話したので、疲れてしまい寝てしまい、
本日の実験準備ができていません。

これから、この場を借りて、
実験メニューづくりをしたいと思います。
興味のある方は、続けてお読みください。

と、思っていたら、メルマガの感想メールが続々届いているのに
気づく!!!

何せ、寅さんは、他紙のメルマガ購読中毒で、購読は300紙を下らないのです。
うっかり大事なメールが埋もれてしまうことがります。

とにかく、感激!
中には、中国からのものもありました!
せっせ、とお返事書き。

さらに、超人気メルマガ、「親力で~」に
紹介されていることを発見(お願いしていましたのですが)
これまた、涙がチョチョ切れるくらいにうれしいです。
ありがとうございました。

ということで、これから、実験準備開始!

お品書きを書くヒマがあるかな~?


まず、静電気の実験

導入は、
アタマにかぶりものをさせて、アタマのヒラヒラを
静電気で上げるッと。
材料は、発泡スチロールの踏み台とエンビパイプとティッシュ。

上がったら、今度は、放電。
放電は、蛍光灯でピカっとなってもらいましょう。

よし、準備よし。

次、各自の実験。
ひとりひとりに、竹串とそれを立てる発泡スチロールのカケラを渡す。
次にアルミホイルを切って折りたたんで、
竹串にヤジロウベイのようにかける。

これで静電気のパワーを計る回転式検電機ができるっと。

問題1.次のものをティッシュペーパーでこすって、回転式検電機に近づけたら、針は引き寄せられるでしょうか?

1.プラスティックの物差しや下敷き
2.ストロー
3.ろうそく
4.ガラスの試験管
5.琥珀

問題2.

次のものは同様にどうか?

1.チョーク
2.風船
3.塩ビパイプ
4.鉄パイプ
5.アルミパイプ

よし、準備よし。

問題3の1.紙袋に入っているストローを紙袋に入れたまま、
 中でこすり合わせます。そして、紙袋に入ったままのストローを検電器に近づけたら、針は動くか?

ア.引き寄せられる
イ.動かない
ウ.反発して逃げていく

問題3の2

 さっきの紙袋の紙の方だけを近づけたらどうなるか?

問題3の3

 もう一度、ストローだけを取り出して取り出してもう一度

問題4
 ストローを竹串に真ん中ころを刺して、動きやすくしたものを
 アルミホイルの代わりにします。
 そのストローもティッシュでこすっておくと、
 別のストローを近づけたとき、どう動くでしょうか?

問題5.
 電気的には中立の金属のヘラを糸で吊して動きやすくして、
 プラス電気(試験管)を近づけたら、どうなるか・

問題6.
  今度はマイナス電気を近づけたら(塩ビ管)?

問題7.
  竹のものさしをつり下げます。
  それに、プラス電気とマイナス電気をそれぞれ近づけると?

問題8.次に、ニンジン・ナガネギ・キウリをぶら下げて
  ストローで動かせるか実験

問題9.
   コップに水をすりきりいっぱい入れて、それに
  静電気を近づけたら?

<次に電流と磁石です>

1800年にボルタが電池を発明すると、たくさんの科学者がこの電池を使って、いろいろな実験をはじめましたが、その中に、エルステッドというデンマークの科学者がいました。

彼はこう考えました。
「磁石には、N極とS極がある。電気にも、プラス極とマイナス極がある。そして、電気も磁石もひっぱりあったり、しりぞけあったりする。それに、カミナリは電気のしわざだが、かみなりが落ちると、磁石の針がくるったり、十字架やナイフなど鉄でできているものが磁石になったりすることがある。どうも、電気と磁石とは深いつながりがありそうだ。」

「もしかすると、電池を使って、磁石の針を動かしたり、鉄を磁石にすることができるかもしれないぞ」


同じような考えの学者は何人もいました。
そして、電池と磁石をいろいろ並べたり、針金に電気を流したり、止めたりしてみました。
しかし、電池の近くにおいた磁石の針が動いたり、鉄が磁石になったりすることはありませんでした。

みんなの予想はあたらなかったのです。

しかし、エルステッドは、あきらめられませんでした。
5年たっても、10年たっても。

そして、1820年になっていました。
コペンハーゲン大学の教授だったエルステッド先生は、
ある春のこと、最上級生相手に、難しい最近の研究の話しができるのをラッキーと思って、
「今日は、電流と磁石のことについて、講義と実験をやります。」

机に上には、大きな電池と針金や磁石の針

「……以上のようなわけで、針金に電流を流して磁石の針のそばにおいても、何か変化がおこっても良さそうですね。
もっとも、このことはまだ、だれも確かめたことがないので、本当かどうか分かりません。
 しかし、私はきっとそういうことがあると思うのです。
……。」

問題1
 磁石の針に平行に、電流を流したら、磁石は引っ張られるか?

問題2.
 とにかく、どうにかして、磁石の針を動かすことができるか?

問題3.被覆線とはだか線では?

問題4.磁石の真上に、針の方向に電流を通したら?
問題5.電池の向きを変えたら?
問題6.磁石の下に通したら?
問題7.同様に電池の向きを変える?

エルステッド先生は、困ってしまいました。
先生の予想したようには、磁石が全然動いてくれないのです。
動くこともあるし、動かないこともあります。

先生は、電流が方位針を動かすとしたら、電流が磁石のN極かS極を引っ張るだろう、と思っていたにちがいありません。

「この実験は何かのまちがいかもしれない」
「きょうの実験はこれでおわりにします。どうもよくわからないところがあります。またいつかくわしく実験してみることにします。」
と言って、逃げるように教室から出ていってしまいました。

さあ、あなたはこの謎を解けますか?

<電子レンジと電磁波 つづき>

アルミホイルで包む
金ザルでつつむ

※※※※※※

いやー、実験教室終わりました。
参加人数は少なかったですが、
1年生の子も食いついてくれたと思います。

それから、学校の先生の理科部会の会長さんが、見に来られたのには、びっくり。

また、河北新報の沼田さんが取材していかれました。

いろいろありがとうございます。



寅さんの、目からウロコのメルマガをどうぞ


その1. 「子どもの学校を365倍楽しもう」
学校を遊んじゃおう!

その2. 「幸せ上手は子育て上手」
人生を遊んじゃおう!

<(_ _)>よろしくお願いします




皆様の暖かいお心を、プチっと一発。
人気ブログランキング





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005.01.15 05:45:15
コメント(2) | コメントを書く
[今の学校を最高の学校にしちゃう魔法] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Freepage List

PTA行事と科学実験教室


悩ましいPTA行事


PTA行事の強みと弱み


PTA行事と科学実験の相性は?


ここに注意すれば、誰でも楽しめる


化学の学習関連


オール・イン・ワンの科学実験教室


平成19年度~直近の活動記録


18年度 出前講座記録


頒布します。「特別支援教育の基礎基本」


エコネシアカレッジ「和吉塾」


ドライアイスで魔法学校 テキスト頒布


私の「動機」と、子どもと接する心構え


まず感情を育てましょう


最高のプレゼント


やる気を出させる方法


起点を固定するな


子どもに旅をさせるのか、移動なのか


いろんな人がいていい。


「ねばならない」からの脱出


良かった探し


すべての学習は、遊びの中にある


学習の生理的メカニズム


愛の衣を着せて子どもを見る


愛は最高の姿を想像する


優秀さをほめることの危険性


子どもは責任を感じている!


子どもが最も傷つくこと、最も強くすること


「上手だね」は止めよう


予想したとおりの子どもになる


笑いの効用


<テレビ>2歳までは控えめにと提言 小児


障害児と接して教えられる宝物


ただ、喜び踊りましょう。


「こうあって欲しい」は、親子を縛る


恵み受信機


問題児の行動も生かして返す


教師や親は、まず自分自身になりきること


先生に意欲をもってもらうには


教えることについて(ジブラーンの詩)


科学寅さんのちょっとマジメなプロフィール


授業研究


癌になりやすさと心理タイプ


私メッセージの決意


読字障害の実例


子どものやる気を引き出す仕掛け大作戦


《受験勉強の裏技》脳ミソにだまされないよ


うまくいったらどうしよう


積極性を育てるには


イメージ訓練の威力


ライトスコープは不思議世界への特別入場券


自分で作った問題を絵馬にして奉納する


子どもに現金をもたせて、買い物をさせよう


渦巻き学習法・仕事術


みんなの輪(リンク集)


様々な教育メソッド


科学分野


社会分野


語学分野


数学分野


アート表現分野


スポーツ分野


医学から見た教育


精神・心理学から見た教育


家庭における教育


文部科学省・教育委員会関係


行政・法律関係


学校


幼稚園・保育所


公民館・コミュニティセンター


実験メモ


魔法学校


スライム


児童館の先生方の感想


「はてな?ランド」のメニューの一部


人気テーマ(フーテンの科学寅さんによる)


サイエンス・ショーの講師依頼はこちら


気になる講師料の話


楽しみとしての学校ボランティア 原メモ集


先生の側からのボランティアの見方


ボランティアという不思議な関係


学校という建物がなければ


すべてを包み込む


進路選び


Profile

科学寅

科学寅

Favorite Blog

仙台に行く。 New! 只野四郎さん

「子どもと大人が出… New! 森の声さん

いのちの器である、… New! かめおか ゆみこさん

トシを感じるレスポ… 英玲さん

光への手紙 ひいちゃんファミリーさん

中国版半農半X、202… 塩見直紀(半農半X研究所)さん

まるちゃんのブログ まるちゃんshakeさん
子供と共に育つ "共… モアイ2463さん
8月のひまわり まちゃごん6042さん
知的障害児てつくん… てつの母さん

Archives

2024.12
2024.11
2024.10
2024.09
2024.08

Comments

日立風流物@ Re:数学と感情(05/20) 美しさだけではだめだぞ。広がりがないと…
科学寅 @ Re[1]:軽く考えよう。(02/14) 伊藤走さん コメントありがとうございます…
伊藤走@ Re:軽く考えよう。(02/14) 相澤さんいつもお世話になっております。…
ゆうSAIEN @ 英語が嫌いになるパターン(01/26) こんにちは(*^_^*) でもね、もしこれで、…
すがきょん@ Re[2]:人工知能に奪われない職業(10/11) >科学寅さん ありがとうございます。近い…
科学寅 @ Re[1]:人工知能に奪われない職業(10/11) すがきょんさん コメントありがとうござい…
すがきょん@ Re:人工知能に奪われない職業(10/11) 先日、先生の科学実験に小学校の親子行事…
科学寅 @ Re[1]:ダイエットの秘訣(09/29) ありがとうございます。 そうですねえ。 …

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: