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2015.08.28
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カテゴリ: デザスター映画
0146 PARIS 2010/パリ大洪水

『PARIS2010/パリ大洪水』オモテ面

【スタッフ】
・監  督  ブルーノ・ヴィクトル=ブジュペ
・脚  本  ブルーノ・ポルティエ
・製作総指揮 クリア・バロー、リンダ・サトレ
・製  作  イヴ・ダロンド、クリストフ・リウー、
       エマニュエル・プリウー「皇帝ペンギン」
・音  楽  デヴィッド・レイジェス
・撮  影  ドミニク・コラン「ロシアン・ドールズ」「スパニッシュ・アパートメント」
・音  響  クリストフ・フランバート

【キャスト】
・クロチルド・モイノ

・ニコラス・ビアンヴニュ
・ヨハン・ヘーゲル
・ターニャ・ツィシー
・ファビアン・ルチアリーニ

『PARIS2010/パリ大洪水』ウラ面

【仕  様】
・型  番  ATVD-12351
・製作年度  2007年
・製 作 国  フランス
・原  題  ----
・収  録  本編88分
・音  声  1.英語[ドルビーステレオ]
       2.日本語[ドルビーステレオ]

・サ イ ズ  16: 9 LB ビスタサイズ
・そ の 他  片面1層、MPEG-2、COLOR・一部BW、DOLBY DIGITAL、
       NTSC 日本市場向、レンタル専用
・発  売  アットエンタテインメント株式会社
・販 売 元  アットエンタテインメント株式会社

・リリース  2007.08.24.

【ジャケット】
・オモテ面:これは誰しもが近い未来に
      体験しうる、最悪の現実
・ウラ面 :「皇帝ペンギン」アカデミー賞受賞のプロデューサーチームが描く
      究極のリアル・ディザスター・パニック
        2010年、冬――
        欧州北部で降り続く雨がパリを大混乱に落しいれる

オモテ面は一面、水に沈むパリの風景。それだけでは物足りないと思ったのか、イナズマが、ところどころ走っている。物語を端的に伝えるデザインだと思う。ただ、登場人物の顔が出て来ないのは、ちょっとザンネン。記録映画ではないのだから、キャラにもフォーカスして欲しかった。
ウラ面には、少しだけ登場人物の画像が使われている。スペクタクル・シーンをウリにする映画ではないので、大洪水に対応する姿を用いた方がよかったような気がする。
全体的に、落ち着いた良いデザインだとは思うが、あと一歩工夫が欲しかった。

【感  想】
「たゆたえど沈まず」

“もし、この瞬間から人類がいなくなったら”と仮定したシミュレーション作品『アフター・デイズ(2008)』で、「 200年後、パリの一部は湿地に戻っている」というナレーションがあった。本作品を観て、「ああ、こういうことなんだな」と納得してしまった。人類が築き上げて来た文明って、何て脆いのだろう。

パリは 100年に一度、大洪水に見まわれると言われている。
1910年のパリの大洪水の時は、被災者は20万人、被害額は10億ユーロ。当時のパリの人口は20万人くらいってことなんだろうなぁ。

本作品は、それから 100年後、パリが再び大洪水に見舞われる様子を描く。関係各省庁の専門家によるシミュレーションなので、さしたるドラマは盛り込まれていない。
中心になるのは、緊急対策委員会の委員長で、パリ警視総監である女性。
その息子と恋人。
観光客のドイツ人夫婦。
パリ地下鉄公団の技士と臨月の妻。
消防団員。
おおむね、これらの登場人物を介して状況が語られる。
この手の作品では定番とも言えるマスコミや災害予知の科学者などは登場しない。体制側の視点で描かれているからだろう。いつもと違う切り口は面白かった。

ただ、スペクタクル・シーンはなく、刻々と水かさが増して行くセーヌ川と、それによって緊迫して行く状況が伝えられるだけなので、終末映画が好きな方以外は、退屈だろう。
これでアクション・シーンでもあれば、もう少し違った評価も得られただろうに、それもない。
サスペンスとも無縁だし、スリリングな展開が待っているわけでもない。
ひたすら悪化して行く状況に対して、緊急対策委員会や地下鉄公団の施策を見守るだけ。それを興味深く見ることが出来れば、たいそう面白い作品だと思う。

2002年の夏に起きたプラハとドレスデンの洪水では、死者 113人、被災者14万人。被害額 150億ユーロにものぼる。
2005年 8月のニューオーリンズの洪水は、死者 1,132人、被災者20万人。被害額 1,250億ドルだ。
だんだん被害額が大きくなっている。

先日観た『地震列島』で、東京直下型地震の被害総額は、その年の国家予算の3倍になると、セリフで説明があった。現代社会では、それだけの施設を用いて人々の日常生活が送られているってことだ。
普段、特に意識することはないが、東京の交通インフラやライフラインなどの価値は、それだけの規模と精度に成長しているワケだ。高価な都市に暮らしていることに感謝しなければ……。(笑)

いま、パリが大洪水にみまわれたら、どれほどの被害総額になるのだろう。

ラストシーンで、女性警視総監が「たゆたえど沈まず」という慣用句を用いたことが印象的だった。

オススメ!





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Last updated  2015.08.28 21:19:18
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