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2015.09.12
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カテゴリ: 邦画
0161 クイール

『クィール』オモテ面

【スタッフ】
・監  督  崔 洋一
・原  作  「盲導犬クイールの一生」(文芸春秋刊)写真 秋元良平、文 石黒謙吾
・製作総指揮 迫本淳一
・製  作  久松猛朗
・プロデューサー 榎 望、山本一郎
・脚  本  丸山昇一、中村義洋
・撮  影  藤澤純一(J.S.C.)
・照  明  金沢正夫
・美  術  今村 力

・編  集  川瀬 功
・スチール  金田 正
・助 監 督  中村隆彦
・製作担当  小松次郎
・ドッグトレーナー 宮 忠臣
・盲導犬監修 多和田悟
・アソシエイトプロデューサー 中嶋竹彦
・ラインプロデューサー 氏家英樹
・キャスティング 原 克子
・音  楽  栗コーダーカルテット
・音楽プロデューサー 佐々木次彦

・協  力  (財)関西盲導犬協会、京都府亀岡市
・製  作  松竹、テレビ東京、テレビ大阪、衛星劇場、日販

【キャスト】
・渡辺 満 :小林 薫
・多和田悟 :椎名桔平
・仁井 勇 :香川照之

・仁井三都子:寺嶋しのぶ
・久保マスミ:黒谷友香
・戸塚裕史 :石田太郎
・川本   :小市慢太郎
・酒井雄一 :水橋研二
・渡辺美津子:櫻谷由貴花(子役)
・渡辺悦男 :松田和(子役)
・水戸レン :名取裕子
・クイール :ラフィー

『クィール』ウラ面

【仕  様】
・型  番  DA-9387
・製作年度  2004年
・製 作 国  日本
・英  題  Quill
・収  録  本編 100分+おまけ映像 4分(予告編、TVスポット)
・音  声  1.日本語 5.1ch ドルビーサラウンド
       2.音声解説 2.0ch ドルビーステレオ
・字  幕  1.日本語字幕、2.英語字幕
・サ イ ズ  16: 9 ビスタサイズ
・そ の 他  片面2層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、
       NTSC 日本市場向、セル専用
・発  売  松竹株式会社ビデオ事業室
・販 売 元  松竹株式会社ビデオ事業室
・公 開 日  2004年 3月13日
・映像特典  予告編、TVスポット
       ※メニュー画面の操作を補助する音声ガイド

【ジャケット】
・オモテ面:ある朝、一匹の子犬が
      生まれました。
        たくさんの愛に包まれて、
        クイールは盲導犬になりました。
・ウラ面 :クー、いっしょに歩こう――
      たくさんの愛に包まれた一匹の盲導犬の
      一生を描く、感動の物語。
        一匹の犬が日本中に涙と幸せを届けます。

オモテ面は、子犬の頃のクイールのスチル。可愛らしい。このスチルだけで、観客動員数が伸びるんだろうなぁ。見事だ。撮影者の名前がクレジットされるだけのことは、ある。(笑)
ウラ面も、クイールの駆ける姿が中心。役者の画像は4枚だけ。盲導犬として、主人の存在も大切なはずだが、ここでは置き去りだなぁ。勿体ないデザインだ。おかげで、物語が伝わって来ないものになってしまった。ザンネン。

【感  想】
「硬派なファミリー映画」

崔洋一監督はハードな男臭い作風のイメージが強い。それが、こういう優しい映画を撮られると、つい敬遠したくなる。「なんだよ、軟弱になりやがって」ということである。

ところが、この映画、何とも冷徹で力強い。無駄な感情を排し、盲導犬の一生を揺るぎなく見つめる。決して優しくは、ない。けれど、じんわりとあたたかなものが伝わってくる。いのちの温かさだ。何とも硬派なファミリー映画である。

誤解を恐れずに言わせて貰えば、目の見えない人のために盲導犬に育てることは犬にとって幸せなことなのだろうか――、正直、分からなくなった。この作品を観て、あまりにクイールの一生が切なかったからだ。

盲導犬と人の関係は、単に“ペットと主人”という関係とは違う次元なのかも知れない。
まるでひとの子を育てるように育てられていくクイールを見て、教育とは情感を育むことだと改めて気付かされた。それは同時に、犬としての野性を封じ込めることでもある。
そうして一人の主人に仕えたクイール。彼は幸せだったのだろうか? 息をひきとるクイールの姿を観ながら、私は幾度も自問せざるを得なかった。

私自身、犬を飼ったことがない。だからかも知れないが、飼い犬の名を“ちゃん”付けで呼んだり、抱きかかえたまま歩いて“散歩”と称する年配の女性を見て、「何かヘンじゃねぇか」としか思ってなかったし、どこかで嫌悪し軽蔑もしていた。これが人と犬の関係だとしたら、かなり一方的だ。単なる代謝作用に過ぎない。そこには生命に対する尊厳も尊敬もない。犬には犬として全うすべき生き方があるはずだ。

クイールは、盲導犬として一人の主人に仕えた。その絆は美しく描かれた。しかし、それ以外は訓練所や育ての親のもとで過ごしたクイールは、幸せだったのだろうか?
映画にはその解答は用意されていない。観客は、想像力を駆使して、自ら解答を導き出さなければならない。ファミリー映画の体裁を取りながら、なかなかハードな内容である。人と犬の絆とは何なのか、考えさせられる一本だった。

椎名桔平と小林薫が好演。個性をはなっていた。

ファミリー映画としては近来稀にみるオススメの一本である。





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Last updated  2015.09.12 06:57:36
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