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2020.12.24
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2091 ロープ THE HITCHCOCK COLLECTION


※ジャケット(オモテ面)

【スタッフ】
・監  督  アルフレッド・ヒッチコック

【キャスト】
・ジェームズ・スチュアート
・ファーリー・グレンジャー
・ジョン・ドール


※ジャケット(ウラ面)


・型  番  UJRD-34089
・製作年度  1948年
・製 作 国  アメリカ
・原  題  ROPE
・発 売 元  ユニバーサル・ピクチャーズ・

・販  売  ----
・発売協力  ----
・価  格  ----
・字幕翻訳  ----
・吹替翻訳  ----
・吹替演出  ----
・制作協力  ----
・日本公開  ----
・リリース  ----
・収  録  約 81分(本編)
・サ イ ズ   4: 3

       2.スペイン語 Stereo
・字  幕  1.英 語字幕
       2.日本語字幕
       3.中国語字幕
       4.スペイン語字幕

・そ の 他  片面1層、COLOR、MPEG-2、
       DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、
       DVD、レンタル専用
・映像特典  1.メイキング “放たれたロープ”
         *字幕
       2.フォト ギャラリー
       3.ヒッチコック予告編集 *字幕
       4.劇場用予告編
       5.解説書(カラー4ページ)


※ディスク

【ジャケット】
・オモテ面:----
・ウラ面 :----

ユニバーサルが“ザ・ヒッチコック・コレクション”と銘打ってリリースしたシリーズの1本。ヒッチコック監督の初カラー作品である。なのに、何故かジャケットに使われた画像はモノクロ。メニュー画面のスクリーンキャプチャだけが、本作品がカラー作品であることを物語っている。これって、どうなのかなぁ。このシリーズからリリースされた『鳥』は、ちゃんとカラーだったぞ。ディスクに印刷された原題『The Birds』も青い文字。うーん、こういうところで手を抜いて欲しくないなぁ。(溜息)

【感  想】
「レオポルドとローブの事件」

本編1カットの実験的な作品。(タイトルとエンドロールを含めると3カットか) 勿論、当時はフィルム撮影のため、そうとは思わせない編集で見せている。『鳥(63)』の冒頭部分で、屋外のロケ映像が、いつの間にかスタジオ撮影のそれに変わるが、それと同じような手法が随所に用いられている。

然も、劇中の時間と視聴時間がシンクロしている。もともと、原作が舞台劇なので、アルフレッド・ヒッチコック監督の手にかかれば、さほど難しいことではなかっただろう。むしろ、現代の技術で本作品を撮っていたら、どんな風に仕上がったのか興味深い。

――ブランドンとフィリップは友人のデイヴィッドを自宅のペントハウスで絞殺する。遺体をチェストに隠すと、その部屋でささやかなホームパーティを開く。然も、ブランドンは、そのチェストの上に料理を並べてゲストを迎えた。
彼は、「自分は優秀だから、自分より劣る人間を殺しても構わない」と考えていた。社会的な倫理や道徳観に縛られない存在なのだと。それを証明するために友人を殺し、恩師を招いて、完全犯罪を完結させる計画だった。
しかし、彼の計画は、小さな亀裂から次第に崩れ始めて行く。
……というお話し。

パトリック・ハミルトンが書いた戯曲は、1920年代に起きた《レオポルドとローブ事件》をベースにしている。
この事件は、自らの優位性を示すために、同級生を殺した事件で、当時は奇異な動機が世間の耳目を集めた。(今では大して驚かなくなっているのが恐い)

この事件を題材にした映像作品はかなりある。リチャード・フライッシャー監督の『脅迫/ロープ殺人事件(59)』を皮切りにして、サンドラ・ブロックが主演した『完全犯罪クラブ(02)』もそうだし、『恍惚(92)』なんてのもあった。そう言えば、TVシリーズの『刑事コロンボ』にもあった。(学生が大学教授を殺す話しだった)
本作品は、それらの先駆けとなったが、まだ誰も越えられていない。

ヒッチコックの演出が冴えていたのは、犯人の悦楽をさりげなく描いたことだと思う。
隠された遺体の場所は、犯人と観客だけが知っている。スリルを楽しむ犯人と、ハラハラする観客は、同じ緊張の中にある。ワンカット、同じ時間経過なのは、そのためだろう。残念ながら、あまり奏功しているとは言い難いが、意図は明確だ。
観客は、犯人と同じスリルを楽しむ。まるで、「犯人と貴女方(観客)は、どう違うんだ?」と問い掛けているようだ。

それに、ジェームズ・スチュワートが、実にウマイ。ハイソサエティで高学歴、傲慢なブランドンに対して、庶民の生活をうかがわせる佇まいのルパート・カデル教授を演じて素晴らしかった。(微妙に袖の短い上着やポケットからロープを出す時の手の動きに生活感が見える) 何かに気づき、小さな疑念から推理を重ね、驚くべき結論に立ち竦むサマを、説明セリフなしで観客に伝えている。
勿論、観客は何が起きたか知っているので、視線を泳がせ、口を半開きにして思考に集中している様子から、彼の思考をトレースしやすい。これは、『刑事コロンボ』等でお馴染みの倒叙法ならではのカタルシスだ。

ヒッチコックのフィルモグラフィの中では、あまり脚光を浴びることのない作品だが、映画作りを目指す若者には、是非とも観て欲しい一本である。オススメ!
(個人的には、あのチェストが欲しいなぁ。ジェームズ・スチュワートが使っていたシガレットケースもステキだ。燭台も見事だったし、細部に至るこだわりが随所に見られるのも本作品の魅力だと思う)


【 アルフレッド・ヒッチコック監督作品 】
『1665 第3逃亡者 [世界名作映画全集022]』
『2088 レベッカ』
『2089 海外特派員』
『1666 断崖』
『2090 疑惑の影 THE HITCHCOCK COLLECTION』
『1335 鳥 THE HITCHCOCK COLLECTION』

【 ジェームズ・スチュアート出演作品 】
『0724 エアポート'77/バミューダからの脱出』





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Last updated  2020.12.24 05:30:06
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