2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
全1件 (1件中 1-1件目)
1
木々の迷路はどこまでも続いた。だから、迷わないよう記しを付け、皆に教えた。それで自然の棲家が、都市にまで発展した。 樹木が育つと、光ある場所で芽吹き拓く、その繰り返しの中で大きくなったのだが、若々しいものが外の世界を求め、屹立し、その陰で熟した実は傘を広げ、種とともに内臓を放出したが、その汚れが新たな息吹の土壌となり最適に機能した。根元に近い年老いたものはその場を守ろうと頑なに踏ん張り、その法則をもって、木々の迷路は大きくなった。 木々の表面は若々しい緑に覆われ、木々の中、根元に近づけば近づくほど、土の色だった。土気色の中に光が射すと、そこは芽吹き、明るさを取り戻すと、明るい緑が徐々に広がり、やがては桃色や黄の混じった青のものが咲き、しかし、それはすぐ土色に帰るのだった。 樹木の振る舞いを気に入り、そこに棲んで、永らく発展したもの達は一般的に「エルフ」と呼ばれたが、単一の種族ではなく様々な人種がおり、それから呼び名にしても、決して単一ではなかった。
2011.11.27
コメント(0)