少し前の話ですが、メキシコの国立文書館に残された記録によると安土桃山時代末の1597年、日本人が「奴隷」としてメキシコに渡っていたことがわかったそうです。
記録によると日本名の記載はないが、名前の後ろに「ハポン(日本)」と明記された「日本生まれ」の人物の名があったそうです。各々の名前は「ガスパール・フェルナンデス」「ミゲル」「ベントゥーラ」の3人で、いずれも男性らしいとのことです。
ガスパールは豊後(大分県)生まれ。8歳だった1585年、長崎で日本人商人からポルトガル商人のペレスという人に、奴隷として3年契約7ペソで売られたそうです。
また、ベントゥーラといわれた人はよくわからないそうですが、ミゲルは1594年にポルトガル奴隷商人がスペイン領マニラで、ペレスという人に売ったそうです。
この雇い主のペレスという人物がマニラからメキシコに移ったそうで、奴隷だった3人も一緒にメキシコに渡ったらしいとのことです。
1597年というと関が原の戦いが1600年ですから、ちょうど戦国時代の終わりごろということになりますね。この時期には豊臣秀吉はすでに他界しており、キリスト教禁止令も出ていたから南蛮貿易も下火になっていたのではないかと思います。

そんな時期に日本人が人身売買の対象になっていたとは驚きです。「南蛮」といって差別用語で呼んでいた外国人たちに働かされていたとは気の毒です。
日本から遠く離れたメキシコという土地でどんな暮らしをしていたのか?奴隷として過酷な肉体労働に従事させられていたのか、あるいは奴隷とはいえ家族の一員のような暖かい雰囲気の中で生活できていたのか・・・
いずれにしろ、本人の望む人生ではなかったと思いますが、この話には続きがあるようで、その後の1599年に、ガスパールはベントゥーラと共に、自分たちは奴隷ではないと当局に訴え、1604年に解放されたと記録されているそうです。
ミゲルがどうなったのか気になるところではありますが、ガスパールとベントゥーラは奴隷から解放されて少しはまともな人生を歩むことが出来たのかもしれません。
歴史のIF(もし、明智光秀が勝っていたら) 2025年12月02日 コメント(3)
歴史のIF(イフ)・・・豊臣秀長 2025年08月13日 コメント(3)
もし神風が吹かなかったら・・・ 2022年10月28日 コメント(4)
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