小売り大手のイオンですが、今月開催された同社の株主総会において、岡田元也社長がグループ全体の管理職に占める女性の割合を、現在の7%から2020年までに50%へ引き上げるという方針を明らかにしたそうです。

岡田社長によると「毎年男性とほぼ同じ数の女性を採用しているのに結婚や出産を機に会社を辞める女性が多いとしたうえで、これでは採用や育成の面で非効率で、生産性を低下させる大きな要因だ。転勤や勤務パターンについて、あまりにも配慮がなさ過ぎた」と述べたそうです。
能力のある女性が、結婚や出産で職場を去らなければならないというのは、たしかに理不尽な面があると思います。本当に仕事が好きで、泣く泣く職場を離れるのであるとしたら、気の毒だと思います。
また、採用している企業としても、多くの教育や研修を積んできた有能な社員が簡単に退職してしまっては、元も子もないというところかと思いますが、果たして実態はそんな簡単なことなのかと疑問に思います。
というのも、僕の勤務先でも、結婚や出産を機に退職する女性が沢山いますが、彼女らにそれとなく聞いて見ると、必ずしも退職することを悲観的にとらえてはいません。
退職するすべての女性がそうだとは言いませんが、退職するにあたって「やれやれ・・です。」とか、「ようやく辞めることができます・・・」とかいう正直な気持ちを吐露してくれる女性たちも一人や二人ではありません。
彼女たちは、職場に愛着や希望を感じていなかった、つまり、生活のために已む無く仕事を続けていたということだと思います。これは多くの男性社員にも当てはまると思います。
その男性社員だって、自分の仕事に誇りを持って、毎日が希望に満ちているという社員がどれだけ多くいるかと言うと甚だ疑問です。
女性社員を退職させないようにするには、まず第一に職場が魅力のあるものでなければなりません。そうでなければ、女性の管理職を増やすという方針を掲げても、管理職になりたくない女性のほうが多ければ、その方針は画餅に終わることになるのではないかと思います。
職場が魅力的であれば、女性に限らず、男性社員だって、そうそう簡単に会社を辞めることはないと思います。経営者は、まずは、楽しくてやりがいのある職場つくりを計画したほうが良いと思います。
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