関西ひとりジョーズ紀行

関西ひとりジョーズ紀行

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

kimama

kimama

コメント新着

ひとり旅@ Re:本場の茶会に飛び込み参加@京都・大徳寺(05/28) 古い記事にコメントしてごめんなさいね。 …
ぎっ太@ Re:正倉院展をスムーズに見るには...@奈良国立博物館(10/29) 観覧の日割りの仕方、すごく参考になりま…
eggplapla@ さすが! 中村親方のお言葉は身にしみます。 多謝…
kaorita@ 楽しみです はじめまして! 私も明日こちらの卯庵に…
kimama @ Re:プリセツカヤのアヴェ・マリア(03/30) あの姿を見ると、 舞台に出るに至る努力…

フリーページ

2006年01月15日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
毎年第二日曜に行われるという、三十三間堂の通し矢。江戸時代、幅およそ120メートルというこのお堂の北の端から矢を放ち、南の端の的に24時間で何本当てるかを競ったのが由来という、歴史あるイベントです。

この日、三十三間堂の拝観料は無料。整然と並ぶ1001体の仏像を拝むことができます。それだけでなく、本尊の前で7日間祈りをこらした浄水を、楊枝の小枝から参拝者に一滴そそぐという「楊枝(やなぎ)のお加持」も行われます。この「お加持」を受けると、頭痛が治り、無病息災・厄除開運の御利益があるのだそうです。ということで、多くの参拝客で混雑していました。僕も一滴、頭頂部に浄水をいただいてきました。薄毛予防には効くのかな?(そんなことを言ってはダメか)

お堂の拝観が終わると、横っちょに通し矢の会場があります。会場前には、50m近くの長蛇の列ができていました。なにせお堂は国宝。見られるスペースは限られている上に、一度に多くの人が詰めかけて建物が傷まないようにと、人数制限がされていました。実際に見ることができるまで、20分以上かかりました。

現在の通し矢は、三十三間(約60m)先の的を射ようというもので、今年20歳になる全国の大学の弓道部員などが参加していました。参加者は甲と乙の2本の矢を放つわけですが、これがなかなか当たらない。というのも、的まで28mの近的競技の練習をするのが普通なんだそうで、なかなか60mの練習はできないみたいです。そんなわけで、直径1mの的に当たるだけで、観客からは「おおー」という歓声が上がっていました。

お堂の掲示に掲載されていた、江戸時代の通し矢はすごいルールでした。幅120mのお堂の端から、もう一方の端まで、24時間かけて矢を放ちまくって、どれくらい的に当たったかを競うのです。なんと最高記録は1688年にうちたてられたもので、13053本放ったうち(これでも約6秒に一本発射しなくてはいけない)、8132本を射通したそうです。ホンマかいな。その矢を放つピッチの早さから、「矢継ぎ早」という言葉が生まれたのだそうです。

それに比べれば、現代の通し矢はかなり恵まれています。1人2本ずつ。しかも全然当たらない。まあそれは武士の時代とは違って、存在価値をかけたものではないから仕方ないのですが...もう少し迫力があると面白いなぁと、まったく弓道のわからない者として、他人事のように思ってしまうのでした。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年01月16日 01時00分39秒
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: