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2006年10月07日
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カテゴリ: 伝統文化
東京で1ヶ月ほど前に、知人が「明日、若沖展に行くんだ」と話していたのを思い出して、立ち寄ってみたら、非常に面白かった! 日本画を見る目が変わりました。

「鳥獣花木図屏風」(伊藤若沖):方眼のマス目を埋めていく「桝目描」(ますめがき)という手法が使われています。その手法は大胆で、見るからにモダン。これが江戸時代に生まれていたとは!プライス氏は、このマス目をタイルにして自宅の浴室に再現したとか。

「猛虎図」(亀岡規礼):円山応挙の弟子による虎の絵。当時、生きた虎を見ることができないため、中国から輸入された虎の毛皮を見て、想像しながら描かれたことは有名です。円山応挙の絵は毛を一本一本描く手法ですが、この絵は繊細でしかも虎が歩いてくるような毛並みのうねりまでリアル。

このほかにも、屏風絵で金箔を使って濃霧を表現したものや、対角線を意識して右上はほとんど何も描かず、左下のみでほぼすべてを表現した大胆な構図の掛け軸なども印象に残りました。

これらは、アメリカ・オクラホマ出身のエンジニア、ジョー・プライス氏のコレクション。その充実ぶりは、とてもエンジニアとは思えません。それにしても、伊藤若沖は、半世紀前には日本の美術史家に見過ごされていたというのだから、意外です。日本の美術研究家はいったい何を見ていたんでしょう?

鎖国の時代に磨き上げられた江戸絵画の奥行きの深さに感銘を受けました。いま、これを引き継いでいる人はどれくらいいるのかな? 日本(特に東京)では、海外の作品ばかりにスポットライトが当たっているような気がしてなりません。半分を見たところで閉館時刻になってしまったので、後期の展示替えの後にもう一度行ってみたいと思います。近くには細見美術館もあることだし。





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最終更新日  2006年10月08日 00時55分41秒
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