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2006年10月22日
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カテゴリ: 伝統文化
青蓮院は、江戸時代に皇族の邸宅として使われるなど、皇族との関わりが深い門跡寺院です。春と秋には夜の特別公開で、見事なライトアップを楽しむことができます。その美しさは京都で一番だと思います。この広い庭の一角に茶室「好文亭」があり、普段は見ることができません。平成5年に中核派ゲリラによって焼失された後、平成7年に再建されました。その際に監修にあたった中村昌生先生の授業(伝統未来塾)を、今回受けることができました。中村先生によると、この茶室は、公家らしい茶室だということですが、その特徴とはいったい何でしょうか。

箇条書きにすると、こういう感じです。
・寝殿造のようなアウトライン:中央に4畳半の部屋が3つと水屋があって、その周囲を廊下(入側)が囲んでいます。縁側には柱がなく、桁に使われた見事な丸太が一直線に走ります。
・にじり口はありません。
・書院造よりは茶の湯的演出が多い:違い棚の下に地袋がついていることや、天井が低いこと、長押は丸太にツラをつけた面皮、床の間の壁が土壁であること...etc
・小壁には櫛形の吹き抜けがあって、天井は竿縁天井。ここは数寄屋風。
・床の間の脇に墨蹟窓がついていますが、本来は掛け物を照らすために開けられるのですが、ここではその位置が低いのが特徴的
・周囲の庭は建物と非常によくマッチしています(これを「庭屋一連のごとし」というそうです)。

以下、中村先生のお話です

「公家たちは茶の湯の文化を非常によく研究しています。知識としてよく吸収した上で、どこかの流派に入るのではなく、それぞれのよいところを取り入れていて、どこか優越したような姿勢です。これは水無瀬神宮の燈心亭にも見られます」
「茶の湯の美学は千家(=家元)の茶だけではありません。公家の世界での茶の美学もあるのです。それは侘び寂びではなく、雅(みやび)と表現できると思います。それはどの流派にも属さない、あくまでニュートラルなものとして存在するのです」
「近衛家煕(このえ・いえひろ)の言行を集録した書『槐記(かいき)』(山科道安著)を読むと、公家の茶の湯を知ることができます」

この茶室の魅力は、公家らしい超然としたところにあるのかな、と思いました。ちなみに、再建にあたってかかった費用はなんと1億3000万円。徹底して材料を選び抜いた数寄屋造りだけに、お値段も超然としていたようです。





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最終更新日  2006年10月22日 22時05分16秒
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