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2007年06月03日
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カテゴリ: 食道楽
懐石弁当の定番、松花堂弁当。四角い弁当箱を十字に区切った、シンプルな形が特徴です。江戸初期の岩清水八幡宮の社僧、松花堂昭乗が、絵の具箱や煙草盆に使っていたものを、昭和の初めに吉兆の創業者、湯木貞一が弁当箱に改良したものです。そんな経緯から、松花堂美術館の脇に吉兆松花堂店があって、ここでは他の吉兆で6000円はするであろう松花堂弁当が、こだわりの器に入って3859円でいただけます(要予約)。ちょうど美術館では、松花堂弁当の歴史についての展示をしていたので、ちょうどいいコラボだと思い、行ってみました。

場所は京都と大阪の中間点、京阪・樟葉(くずは)駅からバスで、高級住宅地を通り抜けて、約15分のところにあります。

松花堂美術館

まずは、吉兆松花堂店にて、松花堂弁当をいただきました。白米までおいしい!

松花堂弁当

腹ごなしに松花堂庭園を散歩しました。いくつかある茶室のひとつで、「日曜茶席」が開催されていました。本格的な数寄屋造りの茶室で、600円でお茶席体験ができます。地元のお茶の先生が持ち回りで席をもっているということです。八幡市は茶道に熱心な人が多いようですね。ここで、ひと息、ほっこり。

松花堂庭園

松花堂庭園内の茶室

庭園奥には、松花堂昭乗が暮らした、広さ2畳の茶室があります。この空間に、お茶の歴史を彩った人物を招いて、お茶会を開いていたようです。江戸初期の文化サロンになっていたみたい。当時はどんなことを話していたのでしょうか。

続いて、美術館に入りました。展示室は小さめで、学校の教室一部屋くらいの大きさです。松花堂弁当のもとになった箱と、吉兆が最初に弁当箱として制作されたもの、現在使用されているものが並べて展示されています。

吉兆の創始者、湯木貞一が、松花堂昭乗が使っていた道具箱を見ながら、田の字形の仕切りが、料理の匂いや味が移らないという利点から、弁当箱にすることを思いつきました。弁当箱にするにあたっての工夫とは、
・四隅の金具を除く
・寸法を縮め、高さを高くする→料理が収まりやすくなる

・明るい春慶塗とし、底面の絵は省略して「松花堂」の焼き印を押す
→無地の春慶塗への装飾というだけでなく、蓋をしたときに前後を判別する目印となる。

松花堂弁当の蓋

古きよきものを今に伝える、クリエイティブな工夫ですね。そのセンスの良さ、勉強になりました!





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最終更新日  2007年06月29日 01時46分55秒
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