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2007年10月07日
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カテゴリ: 食道楽
10月、全国各地のワイナリーで収穫祭が行われます。自分は3杯も飲めばへべれけになってしまうほどの下戸ですが、ワイナリーの収穫祭にはどういう楽しみがあるのか、ぜひ一度味わってみたいと思い、友人の誘いに便乗させていただきました。

タケダワイナリーの工場

タケダワイナリーは、山形県の国産ワイナリーの名門として知られます。場所は、かみのやま温泉駅からタクシーで10分ほどのところにあります。収穫祭は今年で7回目で完全招待制です。ソムリエ協会の名誉会長、著名な脚本家などなど、全国のワイン愛好家や流通関係など、260人あまりが参加しました。

タケダワイナリーの樽

午後4時からの収穫祭に先立って、午後1時30分からセミナー、その後に、ぶどう畑と工場見学があります。ワインコンサルタント・田中康博さんによるセミナーでは、タケダワイナリーの名作ワインをいただきながら、ワインができるまでの工程、タケダワイナリーの魅力、今年の新製品が紹介されました。

タケダワイナリーの特徴は、
・祖父・父・娘、三代にわたって、酸性の土壌を改良しつづけていること。
・標高190mから260mの斜面に広がる畑を、土質と日照、標高などにより区画わけして、品種をかえて植えていること
・減農薬、有機肥料栽培農法を実践していること。

つまり、土壌から、ぶどう栽培、ワインができるまで、可能な限り自然志向で取り組んでいるということで、「農家のつくる、率直なワイン」というのが特徴です。ワインの日持ちをよくしようと、普通は酸化防止剤が入れられるのですが、タケダワイナリーの商品には入っていないということです。

ワインの産地にとっても、地球温暖化の影響はあるようで、国産ワインの産地、甲府や勝沼は、最近、4月1日から10月31日までの期間の気温(華氏)の合計が4000度前後にまで達して、ワインの名産地としては最も温暖なエリアに分類されるようになりました。暖かくなると、酸味の弱い甘いワインができるのだそうです。逆に、山形のように寒暖の差が激しい場所では酸味の強いワインが生まれます。ちなみに、フランスでも、ぶどうの収穫時期が早くなってきているのだそうです。



セミナーでは、タケダワイナリーの代表的なスパークリングワイン「ドメイヌ・ヨシコ」の、2003年収穫のものと、良年(1992年)産をいただきました。香りが高く、泡立ちが細やか。本格的なスパークリングワインでした。新商品の「サン・スフル」とあわせると、テイスティングだけで4杯もいってしまいました。早くも僕のアルコール分解能力は限界に近づきました。

ぶどう畑@タケダワイナリー

続いて、ぶどう畑へ。タケダワイナリーの畑は東京ドーム3個よりも広い面積があるそうです。ぶどうの木の下に雑草がたくさん生えていますが、これはタケダワイナリーの狙いでもあるのです。岸平社長は「毎年、畑で同じ作物をつくることは、自然界にとっては不自然なこと。畑が活性化するには、雑草のバリエーションが自然界と同じように豊かでなければならないのです」と言います。いろいろな雑草がつけば、ぶどうに有害な虫や微生物が移らないかと心配になりますが、冬に積もる雪で見事にリセットされるのだそうです。自然界を再現させた畑は、土がふかふかとして、実にやわらかい。ぶどうの実は小さくて、皮が厚いのが特徴的でした。

タケダワイナリーのぶどう

小さくてしっかりとしたぶどうですが、この大きさで収穫間近なのです。岸平社長の説明によると、酸味のあるワインをつくるときは早めに収穫し、たっぷりとふくよかなワインをつくるときは遅めに収穫するのだそうです。収穫の時期は、その年のぶどうの特徴を、日々ひたすら観察することによって判断する、ということでした。ぶどうは、木を植えて3年~5年目から収穫を始めるのですが、古木ほどよい味わいが出るのだそうです。

今度は、工場へ。茎と実を分ける機械がこちら。赤ワインは実ごと発酵させます。
ぶどうの実と茎を分ける機械

実をプレスして、果汁をとる機械がこちらです。ここから白ワインが出来上がります。
ぶどうのプレス機

地下には、樽の列があります。気温は15度±5度。湿度80%になっています。樽はすべてフランスの樽メーカー(ナタリエ)から直接買い付けた、ホワイトオークの樽です。メーカーによって、乾燥のさせ方や、焼き方が違うために、最終的な完成度が全く違うのだそうです。ひとつの樽に250リットル、750mlの瓶が300本分も入ります。

ホワイトオークのワイン樽

ワイン作りは、機械に頼ることなく、すべてが手作り。工場をみていると、オートメーション化されていないさまがよくわかります。東京ドーム3個分を越える畑の管理から、ワインの醸造、蔵の管理まで、9人の現場スタッフが行っているのです。雪が溶けたら畑に出て、冬のうちは瓶詰め。忙しい一年を送っています。


タケダワイナリーの岸平典子社長は、3代目にあたります。およそ5年間フランスに留学し、醸造の勉強をしていたそうです。帰国後、その知識を活かして、醸造責任者に就任、2年前から社長に昇格しました。

タケダワイナリー岸平典子社長

去年はぶどうが不作で例年の7割しかとれませんでした。問い合わせを受けても、出荷できるワインがない。そんなときに「外国からぶどうを仕入れて、ワインを作ればもうかる」と各方面から助言されましたが、悩んだ末に誘惑を断ち切ったそうです。そのときに社長の意思を固めたのは「地元でできるぶどうから、ワインを作る」という、父から受け継いだポリシーでした。とにかく真面目です。あざとさのない、まっすぐなワイン。安易に商売に走らない、作り手のこだわりを聞くと、心から応援したくなります。ちなみに、今年は、日照不足の7月を補って余りある8月の猛暑(少雨)のおかげで、当たり年だそうです。よかった、よかった。

収穫祭雑感

収穫祭は、さわやかな秋晴れの空の下で、ワイン畑を眺めながら、ワインと、豚の丸焼きと、ローストビーフと、塩焼きそばをいただきます。例年よりも食べ物の減りが早かったそうですが、肉は大きく豪快にカットされて出てきて、塩こしょうだけでも充分にいけるおいしさでした。

豚の丸焼き@収穫祭

ワインも樽から直接出てくるワインをピッチャーに入れて、いただきました。テイスティングで一度限界を迎えましたが、畑と工場見学で歩いたことで、またアルコール分解能力が復活してきました。渋くてカッチリした味で、僕のような素人には難しい味でしたが、それまでの説明で、このワインが土地と自然が一体化したものであることを知っているので、どこか納得できるものがありました。

樽出しワイン



VIPルーム@タケダワイナリー





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最終更新日  2012年04月18日 18時07分45秒
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