全351件 (351件中 251-300件目)
皆さんは、何か気になるCMありませんか?最近竹之内豊さんのCMにはまってます。一つはROOTS。熱血なんだけどなぜか空回りしてしまう上司を演じてます。もう一つは東京ガス。ガスの仮面でバレリーナも顔負けの踊りを披露していますが、元ネタは『ガラスの仮面』『オペラ座の怪人』あたりかな?さて、こちらも濃い男優たちがぶつかる映画です。【送料無料】黄金を抱いて翔べ コレクターズエディション(2枚組)【初回限定】 [ 妻夫木聡 ]楽天ブックス黄金を抱いて翔べ出演鶴見 辰吾 田口 トモロヲ 青木 崇高 西田 敏行 妻夫木 聡 浅野 忠信監督&脚本井筒 和幸裏社会の住人相手の調達屋として生きる幸田は、大学の同級生だった北川からある計画を持ち掛けられる。それは大阪市の銀行が誇る、コンピュータを駆使した完璧な防犯システムが施された金庫から240億円相当の金塊を強奪するというものだった。システムエンジニアの野田、北川の弟・春樹、爆破のプロでスパイでもあるモモ、元エレベーター技師のジイちゃんというメンバーで金庫に挑む幸田たちだったが、彼らの意外な過去や裏切りが浮上し……。日本推理サスペンス大賞に輝く高村薫のデビュー小説を雑誌掲載時に読み、以来ずっと映画化したいと思っていたという井筒和幸監督が実写化したクライム・ムービー。左翼過激派の地下活動とのしがらみがある幸田、国家から裏切り者として追われるモモ、賭場で目をつけられた春樹、女問題で金が必要な野田、かつて組合活動で仲間を裏切ったことがあるジイちゃんら6人それぞれの過去と現在の事情が強盗計画に絡んでいく過程はスリリング。但し、北川は全く犯罪の匂いがしないしごく普通な家庭人として通用するにも関わらず、この計画に関わってゆく経緯が不明。この北川をふっとしたはずみに表情が変わる浅野忠信がやっているから得体のしれない怖さがある。ただ、北川の妻も結構怖い。北川が幸田におたふくかぜの話題をふって「自分もおたふくかぜをやったからもう子供はできない」と言ったにもかかわらず、幸田は産婦人科から出てくる妻と出会う。妻が亡くなってしまうので詳細は不明だが、夫が何をやっているか知らないふりをしている妻にも本当は何か過去があったりして。悪人である彼等が善を為そうとした時危難に遭うという筋立ても皮肉。幸田が男達に襲われるのは「サバずしを食べたことがない」というモモの所に寿司を持っていったからだし、春樹が亡くなるのは北川の妻の敵を取ろうとしたためだ。最後に明かされる幸田とじいちゃんの縁にもぞっとした。
November 21, 2013
コメント(0)
今年の大河は幕末でしたから、やはりこの出来事が登場しましたよね。幕末ものといえば必ず登場する大事件、桜田門外の変。しかし加害者側から描いた作品はほとんどなかったように思います。映画桜田門外の変を見ました。【送料無料】桜田門外ノ変 [ 大沢たかお ]楽天ブックス出演大沢 たかお 北大路 欣也 伊武 雅刀 生瀬 勝久 加藤 清史郎 本田 博太郎温水 洋一 榎木 孝明 西村 雅彦 長谷川京子 池内 博之 柄本 明監督&脚本佐藤 純彌水戸藩士の下級武士の家に長男として生まれ、30歳のときに迎えた12歳年下の妻・ふさや長男の誠一郎と共に穏やかな暮らしを送っていた関鉄之介。しかし、藩主父子が井伊大老の専断により処罰されたという急報が、彼の日常に影響を及ぼし始める。実行部隊の指揮官だった関鉄之介を主人公に、幕末の歴史に大きな影響を与えた井伊直弼暗殺事件「桜田門外ノ変」を描く。“井伊大老暗殺”は、江戸幕府の弱体化、尊王攘夷の抑えきれぬ勢いなどを象徴する事象としてよく取り上げられる。しかしその出来事自体に焦点が当てられた作品は見ていない。水戸藩士達の行く末などせいぜい「ことごとく処罰された」の一語で終わりだ。本作は、元水戸藩士達が幕府を思うがままに動かしている井伊大老を誅せんと計画を立て、実行に移す過程と、いざ実行に移してからの彼等の動向を並行して描く。水戸藩が密かに薩摩藩や島根藩(水戸斉昭の息子が藩主)と手を組み、朝廷を中心とした世の中を作り上げようと企てていたことは、この映画で初めて知った。似たような動きはそれこそ坂本龍馬らが画策していたし、映画の中には彼の名も登場する。黒船騒ぎは全国に波紋を呼び、同じような危機感に駆られた者達は大勢いるはずなのに、藩どうしの連帯は成らず、水戸浪士達は藩からも尊崇する藩主からも追われる身となってしまう。各藩で単発的に事を為すのでなく、後に龍馬による薩長同盟が成るように、全てが線となって繋がっていればと惜しまれてならない。追いつめられた浪士達のうち半分以上がまだ若く、鉄之介でさえ亡くなった時は39歳だ。彼等の標的となる井伊直弼についても権力者特有の凄みはあるが、刺される時に「馬鹿どもが!日本をどうするつもりなのじゃ!」と言い、彼なりに国を思っていたことが明かされる。誰もが持っていた国を憂う思いは、幕閣一人を屠るためにではなく、新たな世にて生かされるべきものだったはずだ。見ていた世界の違いによって、起きなくても良い悲劇が起きてしまい、関わった多くの人に過酷な運命がふりかかった事件といえよう。
November 19, 2013
コメント(0)
今年のドラマの目玉はあまちゃんと半沢直樹でしょう。こちらはクドカン&村上龍が組んだ映画です。以前試写会に行ってみました。『69 sixty nine』 李 相日 / 東映出演 妻夫木聡 安藤政信 小日向文世 岸部一徳 柴田恭平 村上淳 井川遥 原日出子 嶋田久作 新井浩文脚本宮藤 官九郎村上龍の自伝的ベストセラー小説を宮藤官九郎脚本、李相日監督で映画化。1969年、佐世保北高校3年のケンは、仲間のアダマやイワセと屋上で掃除をサボっているとき、フェスティバルの開催を思いつく。そこで上映するための映画をつくり、高校一の美女、レディ・ジェーンこと松井和子をヒロインに抜擢し彼女に急接近を図るのが本当の目的。さっそくカメラの調達のため、北高全共闘のアジトに出向くケンだったが、“学校の屋上をバリケード封鎖する”と口走ってしまう。やがて計画はどんどん膨れあがる。原作を知らず、監督の今までの作品を知らず、TVで宮藤作品ばかりを見てきたからかもしれないが、監督と脚本家と原作者を伏せて「さあこの映画は誰のでしょう?」と聞かれたら、迷わず私は「クドカン」と答える。それくらい、この映画ではクドカン色が濃い。「台詞を書いているのだから当たり前」と言われればそうなんだろうけど。「ルックスはいいけど、ちょっと抜けている。でもやる時はやる」ケンのキャラは、『IWGP』『マンハッタン・ラブストーリー』で長瀬や松岡が演じていた二枚目キャラの踏襲だし、井川遥は『ぼくの魔法使い』をどうしても思い出すし、村上淳は『木更津キャッツアイ』の哀川翔、そして凄んでいる割にはたいした事ない新井浩文のキャラは、阿部サダヲに重なって見える。更に『木更津キャッツアイ』の変則ネタかなぁと思われる展開も入っている。この映画は、1969年に特に思い入れのない若い世代にも受け入れられる事を意図して作られたのだから、それくらい現代との共通の空気がある方がいいのだろう。その代わり、時代色の反映は薄めにしてあるので、「どの時代にも青春はあったのだなあ」とノスタルジーに浸るというよりは、60年代のいろんな流行を記号として受け入れて、ある青春を見たという印象が強かった。前半の勢いに対して、後半は失速気味。それにしても、妻夫木、安藤両名は、そろそろ制服を脱ぐ頃合だ。安藤出演の『キッズ・リターン』では始まってもいなかった彼等も、もう大人の顔になってしまったのだから。試写会会場は主演俳優達が挨拶に登場した事もあり、写メールのカシャカシャという音が煩かった。でも映画が始まると小ネタで笑ってくれ、最後には拍手までしていた。いい観客だ。69 sixty nine [ 妻夫木聡 ]
November 15, 2013
コメント(0)
みなさん、パンはお好きですか?北海道でパンやさんを開いたある夫婦の物語『しあわせのパン 』を見ました。しあわせのパン出演大泉 洋 平岡 祐太 中村 嘉葎雄 光石 研 原田 知世 渡辺 美佐子 余 貴美子監督三島 有紀子りえと水縞尚夫婦は、東京から北海道の月浦に引っ越し、パンカフェ「マーニ」を開店する。夫が丁寧にこねたパンに見合う料理を作るのは妻の担当で、いつも季節の食材をふんだんに使った料理がテーブルを彩っていた。そんな「マーニ」には、それぞれ何かしらの事情を抱えた客たちが店を訪れるものの、帰りには不思議とみんな心が軽くなっているのだった。夏から次の春まで、洞爺湖を眺める場所に立つパンカフェ「マーニ」を訪れる4人の客のエピソードで繋ぐ。春=誕生、夏=成長、秋=実り、冬=死という、季節毎に我々が抱く一般的なイメージを、それぞれのエピソードの客の年齢に投影させている。夏の客は、北海道を出たいのに出られない若者トキオと、憧れの男性に沖縄旅行をすっぽかされて真逆の北海道にやって来たカオリ。初めは反発しあっていた二人が、水縞夫妻の料理の手助けもあって、二人で新しい未来に向かって旅立っていく。若さとエネルギーに溢れた二人はまさに夏の象徴だ。秋は、妻が出ていった後に娘とうまくコミュニケーションが取れない父とその娘未久。母親ゆかりのかぼちゃのポタージュを口にできなかった未久が父と和解するまでを描く。冬は風呂場の番台を長く務めた男性と不治の病に冒された妻がやって来る。客の年代が上がるごとに彼等が抱えている問題もシリアスになってゆくが、水縞夫妻は言葉でアドバイスすることなく、料理で頑なな彼等の心を溶かしてゆく。りえがカオリに「私も無理に笑うことあるんですよ」と言い、そんなりえを黙って見ている水縞というシーンがあるが、他人を癒してきた水縞夫妻にも、どうやら曰くがあることが少しだけ暗示される。ラストにそれらが明かされるのか?と期待したが、煩わしくなってしまうのを恐れたのか、結局先のりえの言葉には水縞が「無理に笑わなくてもいい」と答えるに留まっている。さて、本作のナレーターにはびっくり。てっきり羊のゾーヴァだと思っていたが、なんともスペシャルなお客だったとは。北海道とパンに魅せられる癒しムービー。【送料無料】 しあわせのパン 【BLU-RAY DISC】HMV ローソンホットステーション R
November 9, 2013
コメント(0)
みなさん、こんばんは。楽天優勝しましたね。さて日本シリーズを制することが出来るのか?できたら東北にとって何よりの励みとなりますね。さて、こちらの映画の中でも少年達は野球に夢中でした。信さん・炭坑町のセレナーデ出演石田 卓也 池松 壮亮 岸部 一徳 柄本 時生 光石 研 村上 淳 小雪大竹 しのぶ 中尾 ミエ脚本鄭 義信監督平山 秀幸昭和38年。辻内美智代は、故郷である福岡の炭鉱町に小学生の息子・守と共に帰ってくる。そこは、炭鉱によって支えられ、男も女も子供たちも貧しくとも明るく肩を寄せ合って暮らす町であった。ある日、悪ガキたちに囲まれた守の前に一人の少年が現れ、鮮やかに相手を打ち負かし守を救う。町では知らぬものはいない札付きの少年、信さんこと中岡信一だった。親を早くに亡くし、親戚に引き取られていた信さんは、いつも疎まれ厄介者のような扱いを受けていた。誰も自分のことなど分かってくれない、そう思ってきた信さんにとって、息子を守ってくれたこの事件を期にやさしく接してくれる美智代は特別な存在となっていく。それは、母親への愛のようであり、淡い恋心のようでもあった。だが、成長した信さんや守、そしてこの炭鉱町にも、受け止め乗り越えなければならない厳しい現実が忍び寄ってくる……。福岡県出身の辻内智貴による原作を、『愛を乞うひと』の平山秀幸監督、劇作家で脚本家の鄭義信が再度組む。本作は、平山監督、原作者の辻内智貴が福岡県出身であることから、福岡県にて先行公開される。主人公の名前が辻内であることから作者の原体験が元になった小説と思われる。東京オリンピックが開かれる頃にも、まだ炭鉱の過酷な環境で働く男達がいた。時代は石炭から石油への転換期にあり、人員解雇や組合の分裂などで炭鉱町が寂れてゆく様子は『フラガ―ル』とかぶる。東京で離婚したとはいえ、進学・就職にさしさわりのある経済的事情がない守と、実父と養父を亡くして自分が妹の進学費も稼がなければならない信一は、最初から見ているものが違う。映画では守のモノローグでも語られているが、それだけ信一の方が大人になるのが早かったということだろう。信一が美智代に寄せるのは男としての愛情だが美智代の感情が今一つはっきりしない。あくまでも息子の友人としてだったのか、それとも本当に愛情があったのか…。【2500円以上送料無料】信さん・炭坑町のセレナーデ/小雪オンライン書店boox
October 22, 2013
コメント(0)
明日の朝が台風ひどそうですね~。会社行けるかな~。映画『小川の辺』を見ました。小川の辺At River's Edge出演東山 紀之 勝地 涼 片岡 愛之助 藤 竜也 笹野 高史 西岡 徳馬 菊地 凛子尾野 真千子 松原 智恵子監督篠原 哲雄剣の腕が立つ海坂藩士・戌井朔之助は、親友である佐久間森衛の上意討ちを命じられる。藩政を痛烈に批判して脱藩した佐久間への裁きだったが、民を想って正論を訴えた友を斬らねばならない朔之助の心は揺れる。しかも佐久間の妻・田鶴は朔之助の妹であり、気の強い彼女は必ず手向かってくるに違いなかった。朔之助は幼い頃から兄弟のように育った奉公人の新蔵を連れ旅立つ。『山桜』の篠原哲雄監督と東山紀之が再び手を組み、藤沢周平原作の短編小説を映画化。佐久間森衛が藩にとって悪というわけではなく、また、人として悪人というわけでもない。むしろ彼の諫言によって、藩は良い方向へ動いた。家来の前で諫言されたことを根に持つ狭量な藩主が、森衛を許せなかっただけなのだ。森衛のおかげで藩政に指図する侍医を追放できたにもかかわらず、家老達は誰一人庇おうとしない。藤沢作品には理不尽な運命によって翻弄される登場人物が数多く登場するが、朔之助も森衛も悲劇の人だ。友であり妹の夫でもある男を討たねばならない旅なので「ゆっくり参ろう」と朔之助は新蔵に告げる。長くなった道行きでは、朔之助と新蔵の道中を通じて美しい自然が映し出され、観客が長い時間をかけて朔之助の心情に寄り添える効果を挙げている。合間に留守宅の様子、しっかり者の朔之助・気が強くいつも兄に反発する田鶴・田鶴を気遣う新蔵との長い歴史や、朔之助と森衛の友情が交互に描かれる。山形県を中心にロケが行われた。朔之助と森衛は過去に殿の御前で二度討ち合っており、雨により中断され勝負がつかなかった。再会した時森衛は「やっと三度目だな」と言う。どちらかが命を失うことを知りながら、力の競い合いをすることを楽しんでいる風に、わざと装っているかのようだ。小川の辺 [ 東山紀之 ]
October 16, 2013
コメント(0)
さて明日こそ台風が来そうですね。西原理恵子さんの漫画原作の映画『パーマネント野ばら』を紹介します。菅野美穂さんはこの映画やTVドラマ『イグアナの娘』のヒロインなど繊細かつ優しい役が多かったのですが、だんだん強い女性、悪女も演じるようになってきましたね。パーマネント野ばらPermanent Nobara出演菅野美穂 江口 洋介 宇崎 竜童 加藤 寅之介 本田 博太郎 小池 栄子夏木 マリ 池脇 千鶴娘を連れて出戻ったなおこと、その母まさこが営む町に一つの美容室「パーマネント野ばら」。町の女性たちは日々店に集ってはおしゃべりに興じ、恋にまつわるさまざまな悩みや人には言えない小さなうそを告白していた。一方、なおこは高校時代の恩師カシマと恋をしていたが、その恋にもある秘密が隠されていた……。人気漫画家・西原理恵子が大人の女性のおかしくも切ない恋心を描き、大きな話題を呼んだ同名漫画を映画化した恋物語。田舎町の小さな美容室を舞台に、男性に振り回されながらも「どんな恋でもないよりまし」とたくましく生きる女性たちの恋模様を紡ぐ。西原理恵子さんの漫画に出てくる男たちは誰もかれもだめんずだ。今回のなおこの親友二人の相手だって碌なものじゃない。みっちゃんの夫ヒサシは経営しているクラブの女性に手を出し、ともちゃんの夫はギャンブルにはまって行方不明。愛するに足る価値なんぞ持っていないにもかかわらず、彼女達は彼等を愛することをやめられない。そんな中でただひとり、なおこだけがまともな恋愛をしているように見える。相手は学校の先生でイケ面。だが、一人の子持ちにしてはなおこがまるで女子学生みたいな振る舞いをする。そして理想の彼氏であるはずの先生が、彼女を置いて夜に姿を消してしまう。あんなに優しいのに、実は他に家庭があるとか、不誠実な男なのか?なおこは彼に電話をかける。「どうしてこんなに寂しいが?」このあたりから、“理想の恋人”像が何かおかしいなと思い始める。そしてやがて微笑ましいデ―ト場面として前半流れた二人の本当の姿がもう一度登場することで、彼女もまた、友人二人と同じように、辛い恋にしばられている女性だと知るのだ。たくましくしたたかな女性達の共闘関係が良い。【2500円以上送料無料】パーマネント野ばら/菅野美穂オンライン書店boox
September 16, 2013
コメント(0)
TVドラマ『あまちゃん』にも出演している松尾スズキさんの監督作品クワイエットルームにようこそ を見ました。(C)2007『クワイエットルームにようこそ』フィルムパートナーズ映画「クワイエットルームにようこそ」この作品情報を楽天エンタメナビで見る【送料無料】クワイエットルームにようこそ [ 内田有紀 ]価格:4,442円(税込、送料込)クワイエットルームにようこそ Welcome to the Quiet Room出演内田 有紀 蒼井 優 大竹 しのぶ りょう 俵 万智 宮藤 官九郎 妻夫木 聡平田 満 徳井 優 塚本 晋也原作&脚本&監督 松尾 スズキ仕事も恋愛も微妙な28歳のフリーライター明日香は、ある日、目が覚めると見知らぬ部屋にいた。そこは“クワイエットルーム”と呼ばれる隔離された閉鎖病棟で、ナースから薬物とアルコールの過剰摂取により運び込まれたと説明される。さまざまな問題を抱えた患者たちと出会う中、彼女は自身を見つめ直してゆく。監督・俳優・作家・演出家として活躍中の松尾スズキが、芥川賞候補となった自身の同名小説を映画化した異色コメディー。過食症で元女優の西野、自称拒食症のミキ、髪に火をつけてしまうチリチリ、ブルジョアルームにいる拒食症のサエ、始終キスしまくっている女性のカップル、「自分はまともだから夫から許可が出たらすぐに退院だ」と言う栗田、病棟にいる人々は皆それぞれ濃すぎる。患者に喉を指されても無表情でいる看護師や、女性みたいな声で喋る明日香の主治医など、スタッフたちもどこか変わっている。そんな中で、彼等の行動にいちいちびくっとする明日香は十分まともに見えるのだが、あいにく担当が一週間出張なので退院の許可がおりない。その一週間の間に、明日香は病棟の面々のプライベートに少しずつ踏み込んでいく。ここまではアンジェリ―ナ・ジョリーが出演していた映画『17歳のカルテ』と似ているのだが、この後明日香が病院に担ぎ込まれた夜に一体何があったのかが次第に明かされてゆく。明日香は事故だと言っていたが、同居人で放送作家の鉄雄から真相が明かされる。その時彼がなぜずっと明日香を訪ねなかったかが明らかになる。病棟にいる人達は誰もが「自分はおかしくない」と言い続ける。しかし傍目からみれば少し変わっているし危なっかしい。その脆さや危なっかしさを認めた時に、世間とのドアが開く。クワイエットルームに入り、そして出ることで、新たな自分になって世の中に出ていくことが出来る。入院経験はその通過儀礼のようだ。
September 10, 2013
コメント(0)
伊坂幸太郎さんの小説を映画化した作品「重力ピエロ」を見ました。重力ピエロA Pierrot原作伊坂幸太郎 出演 加瀬 亮 岡田 将生 小日向 文世 渡部 篤郎 岡田 義徳 鈴木 京香 吉高 由美子 大学院で遺伝子の研究をする泉水と芸術的な才能を持つ春は、一見すると仲の良さそうな普通の兄弟だ。そんな二人の住む街では、謎の連続放火事件が発生していた。落書き消しの仕事をしている春はその落書きが放火犯のメッセージだと知って犯人探しを泉水に持ちかけるのだが…作家・伊坂幸太郎のベストセラー小説の映画化作品。『ゴールデン・スランバー』『アヒルと鴨のコインロッカー』同様、舞台は仙台市。 「春が二階から降ってきた」その泉水のモノローグと共にはらはらとサクラの花びらが落ちて来る。てっきり花びらの事かと思われた“春”は、泉水の2歳年下の弟の名前だった。容姿端麗で運動神経も良く、女の子にもモテモテの春は、冴えない眼鏡男の草食系男子・泉水とは性格も外見もあまり似ていない。母親はモデルをしていたという位だからスタイルも良く美人だが、父親もやはり冴えない市役所職員で、後に絵画の才能を伸ばしていく春の遺伝子はやはり見当たらない。だが、そういう似ていない親子はどこにでもいる。問題は、その“似ていない部分”の理由を、街の人達ほぼ全員が、ある事件と結びつけて考えていたからだ。真相を“知って”いたわけではない。知っているのは、春とある男の遺伝子検査をした泉水一人だけだ。他は誰もその事についてつきつめて考えようとしない。だが“そうではないか”という疑いを共通認識として持っており、それがこの一見平凡な家族を外からじわじわと苦しめていた「過去」が、事件を追う「現代」パートと並行して描かれる。そこで観客も知る。ああ、これは何かの偶然ではなかったのだ、と。 本当は両親も知っていた。特に春を生んだ母親などは最初から確信的だった。しかし最も弱そうな父親が「俺たちは最強の家族だ」と宣言して、外側から苦しめる“疑い”から家族を守る。そして父親の遺伝子そのままの泉水も、父親譲りの家族を守ろうとする男気を発揮して、強そうに見えて弱かった弟を守る。この家族にふりかかる災難(外野の目も含めて)が“重力”と表現されているのだろう。ことさらにシリアスな顔をせず、むしろ人畜無害の草食系男子達が、軽々と重力をはねのけて、悩み苦しむ肉食系男子を救っていく。悲しい事件を扱っているし、人の生き死ににこの家族が関わっているにもかかわらず、どこかに清涼感が残る。重力ピエロ スペシャル・エディション【Blu-ray】 [ 加瀬亮 ]楽天で購入
August 19, 2013
コメント(0)
みなさんこんばんは。最新作『そして父になる』がカンヌ映画祭で特別賞を受賞した是枝監督の映画『歩いても歩いても』を見ました。歩いても歩いても原作&脚本&監督是枝 裕和出演原田 芳雄 阿部 寛 寺島 進 高橋 和也 夏川 結衣 YOU 樹木 希林 加藤 治子夏のある日、横山良多は妻のゆかりと息子のあつしとともに実家に帰省した。この日は、15年前に他界した兄の命日。しかし、失業していることを口に出せない良多にとって、両親との再会は苦痛でしかなかった。明るい姉の一家も来て老いた両親の家には久々に笑い声が響くが、姉達が帰り、残った良多たちが両親と食卓を囲むうち、それぞれの秘めた思いがしみだして行く。ある一家の二日間を通して、家族が決して表に出そうとしなかったことや、未だ表に出していないことなどが浮き彫りにされる。期待の跡取りとして期待されていた長男は、海で溺れていた少年を助けたかわりに命を落とす。助けられた少年よしおはもう就職しており、いい若者だ。彼が帰った後の両親の豹変ぶりが見事だ。地元の医者として尊敬を集めていただろう祖父は「なんであんな奴が生きてうちの息子が死んだんだ」と言い、毎年この日に家にやって来るが「もう来なくていいっていえば?」という良多の問いに、若者に優しく接していた母親は「10年ぐらいで忘れて欲しくないのよ」と言う。人助けをした事はいい。彼が助かったことはいい。だけど自分の息子がそのせいで亡くなったことを許せない。親達の思いがけない面を見て良多は驚く。親といえど、完成された大人ではないのだ。いや、いつになっても完成された大人などいないのかもしれない。お互いにコミュニケーションを取る事が下手な家族の間を繋いで回るのは、飄々とした姉夫婦だ。深刻になりかかった父と良多の間に姉の夫が障子を開けて入ったり、姉は「再婚相手を親はどう思っているのか気にしてたわよ」と良多の懸念をさりげなく母親に伝えたりする。直接言えば取り返しがつかないような事でも、間接的に言えばぶつかる事を避けられるし、ちょっとした出来事で勢いをそがれ、それ以上問題に踏み込まないでいられる。どこにでもありそうな一家にも、それぞれの不幸があって幸せがあって、それらを乗り越えていくのが人生、と思わせてくれた。歩いても 歩いても【Blu-ray】 [ 阿部寛 ]価格:3,553円(税込、送料無料) (2023/5/3時点)楽天で購入
August 10, 2013
コメント(0)
漫画家西原理恵子さんと戦場カメラマン鴨志田穣さんをモデルにした映画『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』を見ました。【総額2500円以上送料無料】酔いがさめたら、うちに帰ろう。/浅野忠信/永作博美オンライン書店boox酔いがさめたら、うちに帰ろう。出演 浅野忠信 永作博美 光石 研 利重 剛 市川 実日子 香山 美子 西原 理恵子西原 理恵子 滝藤 賢一 堀部 圭亮監督&脚本東 陽一 戦場カメラマンの塚原安行は、人気漫画家の園田由紀と結婚し二人の子供にも恵まれたが、彼の重度のアルコール依存症が原因で離婚し毎日酒におぼれる日々を送っていた。ある晩、血を吐いた安行は救急車で病院に運ばれ入院、それは10度目の吐血だった…。そんな安行を心配して見舞いにくる由紀と子供たち。家族に戻りたいと願う安行はやがてアルコール病棟での入院治療を決意する。アルコール病棟へ入院した安行は、そこで出会った人々との触れ合いに不思議な安堵感を覚える。家族の深い愛情に支えられ、安行は穏やかな日々を取り戻すが……。 人気漫画家・西原理恵子の元夫で戦場カメラマンの鴨志田穣が、自身のアルコール依存症の経験をつづった自伝的小説を映画化した人間ドラマ。同時期に西原理恵子側からこの状況を描いた『毎日かあさん』が公開された。 帰ってくるなりトイレで大量の血を吐いたり、ふらっと出ていっては公園で気を失ったりと登場する女医の言葉を借りずとも「あの世にリ―チがかかっている」危なっかしい雰囲気は全編に漂っている。しかし少しも悲壮感がない。精神科病棟&アルコール病棟で安行はずっと好物のカレーが食べられない。その事でストレスがたまっていた安行は、ある日医師に「カレー食わせろ!」と怒鳴ってしまう。自分は妄想のつもりだったが実際に怒鳴っていて医師がびびった、というオチつきのこの話は、アルコール病棟で退院間近にやっと念願のカレーが食べられる所まで引っ張る。カレーどころじゃないだろうと思うが、シーフードカレーをやっと食べた時の安行の至福の表情ったらない。「戦場カメラマンとして戦地に出かけたが、写真が撮れなくて泣いてばかりいた」という台詞にもあるように、本来は気も弱く優しい人なのだろう。妻を殴ることなど考えもしないような。しかし酒が人格を変えてしまう。由紀が相「戦場カメラマンとして地獄を見て、酒に溺れるようになった」と同情的に説明すると「地獄を見るのと地獄で生き続けるのとは違いますよね?」と医師はばっさり捨てる。次にたたみかけるように「この病気の人に対して世間は優しくありませんよ」とも言う。弱い人こそなってしまう。でも弱いから仕方ないだろう、ではいつまでもこの病気は治せない。治癒率の低いアルコール中毒から抜け出す覚悟を問うている、かつはまってしまったらなかなか抜けられない厄介さも表しているシーンだった。
August 5, 2013
コメント(2)
NHK大河ドラマ『八重の桜』に出演中の西島秀俊さんと加瀬亮さんが共演した日本映画を紹介します。こちらに西島秀俊さんのインタビューもあります。(c)2008 Transformer, Inc.映画「東南角部屋二階の女」この作品情報を楽天エンタメナビで見る東南角部屋二階の女 プレミアム・エディション 【DVD】HMV ローソンホットステーション R東南角部屋二階の女出演 加瀬亮 西島秀俊 香川京子 塩見三省 高橋昌也父親が亡くなり、莫大な借金を背負うことになった会社員の野上。彼が返済手段として思いついたのは祖父・友次郎が所有する土地の売却だった。古アパートが建つその土地を手放すよう説得する野上だったが、友次郎は首を縦に振らない。先輩の野上が会社を辞めるという噂を耳にした三崎。毎日クレーム対応に追われ、目標を失っていた彼は突発的に辞職。低賃金で重労働の日々を送るフリーのフードコーディネーター涼子。30歳間近にもかかわらず、愛もお金もない生活を送っていた。アパートの更新料すら払う目処が立たず、逃げ道として結婚にすがろうと相談所に駆け込む。だが、見合いに臨んだ涼子の前に現れたのは、借金を抱えて失業寸前の野上だった。ここから出て行きたいけれど、友次郎の世話をしてくれている藤子がアパートの経営者であるがために、なかなか立ち退きの件を言えない野上。クレーム処理は嫌だけど、だからといって何をしたいというわけでもない三崎。仕事に希望が持てず、結婚に逃げれば何とかなるかと思う涼子。三人は一応社会人だがおしなべて考えが甘い。うじうじと抱えているものはあるのに、状況を変えていく踏ん切りがつかない。そんなうじうじ三人組が、野上つながりで偶然居酒屋で知り合い、三崎と涼子がとりあえずの居場所としてアパートにやって来る。ここでますます追い出しにくくなってしまった野上は鬱陶しさを抱え込み、三崎や涼子、果ては友次郎にまで当たり散らす。当たり散らされた側も友次郎を除いては黙っているはずもなく、衝突が生まれる。この中途半端に大人になった三人組にカツを入れてくれるのが、塩見さん演じる居酒屋の常連。藤子と友次郎の経緯をしゃべったり、三崎の背中を押したりと実に親切。ベテラン俳優達の胸を若手俳優が借りている俳優としての関係も二重写しで見えてくる。往年の名優・高橋昌也さんが殆ど台詞を喋らない役。うるさくおしかける不動産屋をいなすには喋らない設定の方がいいのだが、孫である西島さんとも一言くらいしか喋っていない。台詞がない分だけ顔やら体で表現しなければならず、それはそれで難しいだろうに。
July 23, 2013
コメント(0)
私の中の石川五右衛門のイメージは大河ドラマの『黄金の日々』の根津甚八さんであったり、ルパン三世の五右衛門です。でもこの映画の五右衛門は全然違いますね。(C)「GOEMON」パートナーズ映画「GOEMON」この作品情報を楽天エンタメナビで見る【Blu-ray2枚で3000円】江口洋介/GOEMON 【Blu-ray】トップカルチャーnetクラブGOEMON主演江口 洋介 大沢 たかお 奥田 瑛二 中村 橋之助 要 潤 佐藤 健 玉山 鉄二小日向 文世 寺島 進 平 幹二郎 伊武 雅刀 広末 涼子 りょう 鶴田 真由佐藤 江梨子監督紀里谷和明織田信長を暗殺した明智光秀が討伐され、豊臣秀吉が天下を取った時代。超人的な身体能力を武器に金持ちから金品を盗み、貧しき者に分け与える盗賊・石川五右衛門がすい星のごとく現れ、庶民を熱狂させる。そんな中、五右衛門は盗み出した財宝の中に重大な秘密が隠されている南蛮製の箱を見つけるが……。 『CASSHERN』の監督を務めた、紀里谷和明が約5年ぶりに放つエンターテインメント超大作。役者たちがトレーニングに6か月を費やしたというアクション・シーン。石川五右衛門が織田信長に拾われて、服部半蔵のもとで霧隠才蔵と共に忍びの修行をし、猿飛佐助が五右衛門にくっついている。また、五奉行といいながら、光成・家康以外の武将は登場せず、茶々の他の姉妹も登場しない。とにかく今までの時代劇で描かれた人間関係は一度まっさらにして見た方が良い。そうでないと混乱する。そして石川五右衛門も織田信長も甲冑を見に着けており、ラストの五右衛門はまるでサイボーグ何とかみたいで舞台が日本であることを忘れてしまいそうだ。五右衛門の行動原理が良くわからない。秀吉への復讐という意味でならば、彼が死んだ時点で終わっている。にもかかわらず、そこから先なぜ彼が家康を倒そうとしたのか不明である。家康を倒して自分が日本を総べるという意思はなさそうだ。五右衛門の母親が殺された理由も明かされない。殺した相手が武士でその事に関して武士に恨みを抱いているというならわかるのだが、そこまで説明する気はなさそうだ。監督は自分が作りたい世界、見せたい世界を映像化することに集中して、その世界を他人が見てどう思うかということはあまり考えずに映画を作ったのではないか。“デートでも楽しめる”とコメントしていた著名人がいたが、こんなにあっさりと人が、それもかなり残酷に死んでいく映画をデートムービーに推薦していいのか。
July 18, 2013
コメント(0)
もうすぐお子さんたちは夏休みですね。みなさんは旭山動物園に行ったことがありますか?『旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ』を見ました。【全品送料無料】旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ(Blu-ray Disc)/西田敏行オンライン書店 BOOKFAN旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ監督 マキノ 雅彦音楽 宇崎 竜童出演 長門 裕之 西田 敏行 柄本 明 岸部 一徳 笹野 高史 吹越 満 平泉 成とよた 真帆 天海 祐希 萬田 久子 前田 愛1992年、入園者数が減り続け閉園を迫られていた旭山動物園に新人飼育係の吉田がやってくる。赤字財政を抱える中、園長の滝沢は動物園を建て直そうと日々奔走していた。動物たちの習性や特徴を飼育係が直接入園者に説明するなど、自分たちでさまざまな試みを工夫するうちに、市民の支持を取り戻していくが……。動物の生態をそのまま見せる“行動展示”で一躍話題となり、今や日本一の入園者数を誇る北海道・旭山動物園の奇跡と感動の物語を映画化。テレビドラマ「奇跡の動物園 旭山動物園物語」で園長を演じた津川雅彦が、監督マキノ雅彦としてメガホンをとる。旭山動物園には一度行ったことがあり、もうその時は午前11時のペンギン行進が話題になっていて、行列で混みあっていた。なるほど映画で見れば冬の開園なんて寒くてとんでもないと思うけれど、その時は旅行会社がこぞって旭山動物園をツアーに組み込んでいて名物観光地になっていた。それにしてもなんで動物園にジェットコースターなんぞ作ったんだ。そんな旭山動物園の苦闘の日々を、ちょうどその頃飼育係としてやってきたばかりの青年の目を通じて描くことで、動物園の飼育員達がどのような苦労をして動物達を育てているかが一般客にもわかりやすく説明されていた。もちろんこれは「動物園なんて…」と馬鹿にしていた彼の成長物語でもある。津川雅彦さん繋がりで主演の西田敏行さんを始めとして豪華キャストが集結。柄本明さんと岸部さんなんて二人揃えば時代劇でも言葉にならない芝居がいくつでも出来る人ですからね。動物達と飼育員との言葉を介しない繋がり、園長と飼育員達の繋がりという愛情ラインと、動物園存続をかけてあれこれと苦闘するラインが見事に絡み合って日本一達成までの感動のラストになだれこむ。園長の最後の日、動物園の階段を下りて行く園長を引きとめるかのように全ての動物達が泣き始める。園長に彼等なりの別れを告げているかのようで、ぐっとくる。いや、もちろん演出だろうけど。楽天ランキング1位常連!即効実感★レビュー620件突破&お客様満足度★4.7以上の高評価!【ジュ...価格:14,700円(税込、送料込)
July 17, 2013
コメント(0)
あなたは、友情のためならどこまでできますか?若いから、思いきったことができるのかもしれませんね、この映画の学生達のように。友情 -Friendship- 出演柳葉 敏郎 平田 満 井川 比佐志 松村 達雄 田中 好子 麻生 祐未 根岸 季衣監督 和泉 聖治14歳の少女あゆみは突然、急性リンパ性白血病という難病に侵されながらも健気に明るく暮らしていた。病状はかなり進行していて、治療のため、髪の毛が抜けるようになってしまった。あゆみはクラスメイトにその姿を見せる勇気がなく、見舞いに来た担任の野本とクラスメイトにも顔を見せない。野本は悩みながらもあゆみを元気づけるためクラスメイトとの思い出旅行を企画する。そこに精一杯の勇気を振り絞って出掛けたあゆみを待っていたのは…。 抗癌剤の副作用で髪の毛が抜け落ちてしまった白血病の少年を励ますために、クラスメート全員が同じようにスキンヘッドになったというアメリカの実話が、日本を舞台にしたオリジナルストーリーに翻案されて映画および舞台化された。『踊る大捜査線』がブレイクして大忙しの柳葉敏郎が若々しい先生を好演。この映画で三船及び生徒役の出演者は、男女全員実際に髪を剃ってスキンヘッドにした。翌年以降舞台化されてもこの方針は変わらず、生徒役に選ばれた出演者は実際に髪を剃って挑んでいる。ただし、高校生以下の学校生活や私生活に配慮してかつらをもらっている。本当に剃ってしまうと女性だか男性だかわからない。ただ、スキンヘッドにしたところがクライマックスで、そこから彼女が死ぬところはあまりにも突然であっけない。彼女と一緒に北海道にコスモスを見に行く約束をしていた少年との結びつきを、病気との絡みでもう少し他の生徒達よりは強めに書いても良かったような気がする。日本骨髄バンクのHPでもこの映画が紹介されている。友情 Friendship [ 三船美佳 ]
July 16, 2013
コメント(0)
今池井戸潤さんの作品がドラマ化されてますが、東野さんもガリレオを始め映像化作品が多い作家です。映画『白夜行』を見ました。白夜行 【DVD】HMV ローソンホットステーション R白夜行原作 東野圭吾出演 高良 健吾 船越 英一郎 篠田 三郎 田中 哲司 宮川 一朗太 戸田 恵子堀北 真希。昭和55年、質屋の店主が殺されるという事件が起きるが、結局被疑者死亡のまま解決。だが、当時の担当刑事笹垣は、何か腑に落ちないものを感じていた。数年後、事件の殺人犯と目されていたがガス中毒死した女の娘雪穂は美しく成長し、一方質屋店主の息子亮司も事件後は家を出ており……。今まで舞台化やテレビドラマ化されてきた、東野圭吾の人気小説を、『60歳のラブレター』の深川栄洋監督が映画化。雪穂の行く手を遮る女性は必ずレイプされ、男性は殺される。小説の時は意識しなかったが、そのパターンは一貫していて、例えば雪穂をずっと追っていた人間ならすぐに犯人に気づくだろう。それにしても、自分がされてイヤだったことを同性に対して行える雪穂とはどういう人物なのか。女性が一生抱えるであろう辛さを知っているはずなのに。内面を見せない人というのは一番恐ろしい。本作では雪穂や亮司がそうである。表面はいかにも優しそうに振る舞いながら自分の欲しいものを確実に手に入れていく雪穂は悪女なのだけれど、その出発点が少女が味わうにはもっとも過酷な体験であったから、その行動の全てが赦される、許されてもいいかのような展開。実行部隊は別にいるわけだし。亮司が普通の恋愛で女を抱く事が出来ずレイプの時のみ可能というのも可愛そうな話だ。堀北さんは台詞が一本調子であれっと思った。今回の役が感情を表に出さないという設定だからそうしているにしても、もう少し抑揚があると良かった。どんどん崩れていく亮司の母親を演じた戸田恵子さんや、好青年役が多かったのに、今や『半沢直樹』をはじめとして嫌らしい男を演じたらうまい男になってしまった宮川一郎太、粘着質の質屋の従業員を演じた田中哲司さんなど、脇を固める俳優陣の演技は安定していた。あと、子供時代の亮司を演じた今井悠貴くんがうまい。ラストに彼等がまだお互いの―特に雪穂の―家族に起きていることを知らなかった、あどけない頃の二人が登場する。あの頃に戻ってやり直せたらもっと違った形の二人でいられただろうに。LED懐中電灯 LEDランタン 90通りの使い方ができる大人気のソーラーランタンです。キャンプ・ア...価格:2,580円(税込、送料込)
July 15, 2013
コメント(0)
江國香織さんのことを山田詠美さんが不思議ちゃんと呼んでいたのですが、彼女の小説は浮遊感があります。その浮遊感がある小説を映画にするとやっぱり奇妙な作品になりました。(c)2009 江國香織/「スイートリトルライズ」製作委員会映画「スイートリトルライズ」この作品情報を楽天エンタメナビで見る【総額2500円以上送料無料】スイートリトルライズ/中谷美紀/大森南朋【RCP】オンライン書店booxスイートリトルライズSweet Little Lies出演中谷美紀 大森南朋 池脇 千鶴 安藤 サクラ夫の聡と結婚して3年になるテディベア作家の瑠璃子。日常に不満はないものの、人間の抱える根元的な寂しさにさいなまれる瑠璃子は、夫に向かい、「この家には恋が足りないと思うの」と自分の気持ちを伝えてしまう。そんな中、瑠璃子は自分の作ったベアを欲しがる青年・春夫と出会うなりたちまち恋に落ちる。一方、聡も大学の後輩・しほと関係を深めてゆく。江國香織の同名ベストセラー小説を映画化。江國さんの作品のヒロインはそこそこ仕事をしていてがつがつもピリピリもしていない。パートナーもそれなりの経済力があって、食べに行くレストランは間違っても安価が売りのところではない。小説の中でもそうなのだから、映画にすると庶民からすると“ちょっと憧れのおしゃれな生活”が目の前に現れる。小説でも生活感が感じられないと思っていたが、映画になってもやはりキッチンはいつもきれいだ。食事を作るシーンもあるけれど手が荒れたりしている風は無い。そんなヒロイン&パートナー―今回の場合瑠璃子―が口にする台詞は特に現実感がない。「それはスイートじゃないか」とか日常で言わないし、「この家には恋が足りない」なんて結婚3年目の夫婦が言ってたらおかしいだろう。でもいいのだ。「素敵な台詞を言ってみたい」という人の願望を叶えるための映画なのだから。現在はセックスレスなのに他の相手とはセックスをする。でも決して別れようとはせず「私達は繋がっている」とえらく自信たっぷりに言うるり子に共感を寄せる女性はいるのだろうか、こんな恋愛がしてみたいと。るり子にのぼせた春夫に「私はあなたには嘘はつけない。人は守りたいと思うものに嘘をつくの。あるいは守ろうとするものに」と言って、暗に「あなたのことは守りたいほど大切だと思ってない。それは夫なんだ。」と宣言している。これがタイトルに繋がっていくわけだが、この後に「でもあなたの事は愛してるの」と続けて「ずるいよ」と言われている。いや全くその通り!と言いたくなる。二人の男性を繋ぎとめようとしているようにしか見えない。それも、繋ぎとめたいというみっともなさをみじんも見せずにやってのけるのだから、瑠璃子は結構したたかだ。最初に小さなお願いをして、どんどん要求をエスカレートさせていく聡の不倫相手・しほといい勝負ができるだろう。あまり共感できない映画だった。
July 8, 2013
コメント(0)
いよいよ7月ですね。笑福亭鶴瓶さんって人の懐にするっと入っていくような不思議な人ですよね。こちらの映画もそんな彼にあて書きされたような役が割り振られています。(C)2010「おとうと」製作委員会映画「おとうと」この作品情報を楽天エンタメナビで見る【総額2500円以上送料無料】おとうと 豪華盤/吉永小百合/笑福亭鶴瓶オンライン書店booxおとうと監督&脚本山田 洋次音楽冨田 勲出演 吉永小百合 笑福亭鶴瓶 蒼井 優 加藤 治子 石田 ゆり子 加瀬 亮小林 稔侍 森本 レオ 笹野 高史 小日向 文世 中居 正広夫を亡くした吟子は、東京のある商店街にある薬局を女手一つで切り盛りしながら娘の小春を育て、義母の絹代と3人で暮らしていた。やがて、小春の結婚が決まり、結婚式当日を迎えるが、吟子の弟・鉄郎が紋付袴で大阪から現われ、披露宴を酔っ払って台なしにしてしまう。親戚一同が呆れる中吟子は一人鉄郎をかばうが、ある出来事をきっかけに絶縁宣言する。やがて彼が病院にいるという報せが入り…。原作幸田文&主演岸恵子&市川昆監督作品の『おとうと』へのオマージュ作品。後妻であることで遠慮が有る継母から愛情を注がれず悪ぶっている弟を、強気な姉が救おうとする市川作品に比べて、今回は、山田洋次監督の代表作『寅さん』シリーズのフ―テンの寅さんみたいな弟と聡明で美しい姉という構図になっている。弟はいい年をしているのに旅役者で食っていこうと考えているが、その原因は特に触れられていない。関西弁抜きの彼の役なんて思いうかばないけれど、鉄郎を演じる鶴瓶は、本当に大阪のどこかにいそうな調子のいいおっさんそのままだ。「演技してるのか、これ?地じゃないか?」とまで思わせるくらい、役と本人の区別がつかない。人の話は聞かない、酒を飲めばいい調子になって際限なくとんでもないことをしでかす。彼が鶴瓶としてもとんでもないことをしたのを知っているので、披露宴の場面などはハラハラした。山田作品には基本的に悪役が登場しない。なけなしの貯金を弟の借金の埋め合わせに使ってしまう吟子は、一度は弟を見放すものの、やはり最後まで突き離せない。姪の小春も酒田三吉が好きな伯父の好みで古めかしい名前をつけられたり、最初の結婚の披露宴をめちゃくちゃにされているが、恋人と共にトラック飛ばして大阪までやってくる。人の善性を信じている/信じたい人の撮った作品。
July 1, 2013
コメント(0)
みなさん、こんにちは。最新作『俺はまだ本気出してないだけ』に出演中の堤真一さんが、こちらでもダメ親父を演じています。映画「フライ,ダディ,フライ」この作品情報を楽天エンタメナビで見る【総額2500円以上送料無料】フライ,ダディ,フライ/岡田准一/堤真一【RCP】オンライン書店booxフライ,ダディ,フライ FLY, DADDY, FLY監督成島 出原作&脚本金城 一紀出演堤 真一 岡田 准一 田口 浩正 温水 洋一 青木 崇高おっさんは、自分の娘を傷つけた石原という高校生に病院で会うが、彼は有力政治家の息子だった。ボクシングチャンピオンである石原を庇う先生から金を渡され、呼び止めようとすると石原から拳を突き出され、ろくな謝罪もされないままに終わったおっさんは、娘から軽蔑される。復讐するため、包丁を持って学校に乗り込んだおっさんだが、高校を間違え、そこで出会ったスンシンに一発でのされて気絶してしまう。目覚めたおっさんにスンシンと仲間達は、特訓を申し出るのだが…。岡田准一と堤真一主演の青春映画。監督は『油断大敵』の成島出。原作は「GO」で直木賞に輝いた金城一紀。今回は脚本も担当している。本作のためにMr.Childrenが主題歌「ランニングハイ」を書き下ろしているのも話題のひとつ。韓国映画『フライ・ダディ』では、腕っ節の強い高校生をイ・ジュンギ、おっさんをイ・ムンシクが演じていた。本作のような高校生が在日韓国人であるという設定ではなかった。但し、日本語版のおっさんを演じる堤真一は、どんなに似合わない緑のジャージを着ても、やはりイ・ムンシクよりカッコイイのだ。これは見栄えの問題なのでしょうがないだろう。冒頭ずっとモノクロ映像が続き、岡田准一が海辺で踊りを踊っているところからカラ―になる。まるでこの人が主役ですよと言わんばかり。包丁を持って高校におしかけたおっさんに対して「復讐なんて嘘だ。お前は自分がこけにされたから怒ったんだ。拳で勝負しろ」と臆病さ、ずるさを指摘し、おっさんがヘロヘロになりながらこなす訓練もスマートにこなす岡田准一くんは文句なしにカッコイイ。さすが格闘技で鍛えているだけある。途中で、応援していた高校生がおっさんについて「いつまで持つか」などと不謹慎な賭けをしていたことがわかるが、これもまた岡田准一くんの一声で「雨降って地固まる」。最初は復讐心に凝り固まっていたおっさんが、「娘を外に連れ出してやりたい=愛する人を守りたい」という気持ちから決闘に臨む件もすがすがしい。おっさん役のイ・ムンシクがバスと競争してどんどん速くなり、最後はバスを追い越してしまうシークエンスは、日本版でも忠実に演じられている。バスに乗っていたのがおっさんと同じ世代の男性ばかりで、同世代に向けた暖かい応援歌にもなっている。圧倒的な強さを見せながら「父親に守って欲しかったとおっさんに呟くスンシン、頭はおバカでも中身はすれてないスンシンの仲間達、いやいや、日本の高校生も捨てたものではない。
June 11, 2013
コメント(0)
みなさん、こんばんは。映画化不可能と言われる作品が映画化されました。理由The Reason監督&脚本大林宣彦原作宮部みゆき出演村田雄浩 寺島咲 岸部一徳 大和田伸也 松田美由紀 赤座美代子 風吹ジュン 山田辰夫 柄本明 大山のぶ代 伊藤歩 立川談志 南田洋子 石橋蓮司 麿赤兒渡辺裕之 渡辺えり子 菅井きん 小林聡美 古手川祐子 加瀬亮 厚木拓郎 左時枝 細山田隆人 ベンガル 小林稔侍 宮崎あおい 中江有里 裕木奈江 峰岸徹永六輔 勝野洋 片岡鶴太郎 根岸季衣 角替和枝 多部 未華子 久本雅美 大山のぶ代 嶋田久作 多部未華子 荒川区の超高層マンションで、一家4人の惨殺事件が起きる。その容疑者として石田が指名手配されるが、捜査が進む内に惨殺された一家4人全員が 赤の他人同士だったことが判明し、事件は思わぬ展開をみせる。 映像化が不可能とされていた、宮部みゆきの同名のベストセラー小説を、原作に惚れ込んだ大林宣彦監督が映画化。大林映画を支えてきたベテランから、本作が映画 初出演となる寺島咲まで、107人のキャスト全員がノーメイクで役に挑む。ある殺人事件をそれぞれの視点で語る手法が斬新。 『理由』というタイトルは漠然としているけれど、何の理由なんだろう。それぞれに感じて欲しいということだろうか。私が思った『理由』は、なぜこんな世の中になったのか。 107人の主観だけを次々と述べていき、説き明かす探偵のような役割はいない。警察は出てくるが断片的で全てをまとめる感じではない。ただ、場面が細切れでわかりにくい、という人もいるかも。但し「原作をそのまま映画化したい」のであれば、この方法しかなかったのでは。エンディングに「殺人事件が結ぶ絆」という歌が流れるが(その歌詞もどうなんだ)、一つの殺人事件によって多くの人々が結ばれているのに、それぞれの人達に見えるのは身の回りの絆だけ。観客だけが全てを知っている設定に。 下町の日暮里の歴史が最初に登場して、今は高層マンションが立つようになった現代の姿が映る。住まいや身なりは小奇麗になったが、隣に住んでいる人の素性さえわからなくなっていた。近所づきあいがあれば、一人の男性が買った家の住人が巡り巡って別人になっていたことはもっと前にわかっていたはずだ。失われてしまった縁を感じる。 もういない人達が出演していたり、多部未華子ちゃんが初々しい新人で出ていたり、いろいろと懐かしい。【日時指定不可】【銀行振込不可】【2500円以上購入で送料無料】【新品】【DVD】理由 特別版 大林宣彦(監督、脚本)ドラマ楽天市場店
June 9, 2013
コメント(0)
皆さん、こんばんは。暑くなってきましたね。ブログのデザインもちょっと夏っぽいのに変えました。ちょっとでも涼しげに成って頂ければ…と、今回は、水に関係のあるタイトルの作品を紹介します。ちょっと前に監督作品『舟を編む』が公開された石井裕也監督作品です。【総額2500円以上送料無料】川の底からこんにちは/満島ひかりオンライン書店boox川の底からこんにちはSawako Decides出演満島ひかり 岩松 了監督&脚本石井裕也上京して5年、仕事も恋愛もうまくいかず妥協した日々を送る佐和子は、「仕方ないよね」が口ぐゼの派遣社員。父親が病で倒れたことから帰郷し、一人娘のため父が営むしじみ加工工場の後を継ぐことになるが、彼女が駆け落ちしたという噂が広まり、従業員のおばさんたちには相手にされない。会社の経営も倒産寸前に追い込まれていた。その上、一緒に工場の後継ぎになりたいと付いてきた恋人にまで浮気されてしまう。PFFのグランプリほか数々の受賞歴を誇る期待の新鋭・石井裕也の商業映画デビュー作。この映画がきっかけで監督は満島ひかりと結婚。メイキングで「私は石井裕也に勝ったと思います」とコメントしていたひかりさんの事だから、さぞや熱いバトルを繰り広げて意気投合したのだろう。何を言われても、何をされても「しょうがないよね、そんな時代なんだから」と常に諦めてきた佐和子。彼女の台詞は、隙間がない。ある言葉を発したあと、すぐにその言葉を補うように、早口で喋る。彼女は不安で落ち着かない気持ちを抱える大多数の若者達の投影だ。勝手についてきた恋人も会社でうだつが上がらず、ちょっと誘われれば佐和子のクラスメートにほいほいついていってしまう不実極まりないだめんずだ。彼に限らず、男達はどいつもこいつもだらしない。女達はそんな男達を仕方がないなぁと思いながら、どこかで妥協して生きている。ところが、佐和子にスイッチが入り、皆の前で大演説をする。その中身も「あたしなんて所詮、中の下の女ですから!」と実に冴えないスタートながら、「逆に、中の下じゃない人生送ってる人なんているんですか?!」「何回男に捨てられても、私は頑張りますからね! もう頑張るしかないんですから!」と初めて共闘を呼び掛ける。とはいえ、カッコ良くまとめた後で、「偉そうな事言って済みません」と頭をかいて謝るところはいつもの佐和子だ。だがそんな締まらないヒロイン・佐和子を、従業員達は支え始める。ダメでありながら、その事から逃げ続け皆とも距離を置く彼女だから見放された。でも。川の底からぐぐぅっと立ち上がろうとする佐和子には、誰もが元気づけられ、引きつけられるのだ。コメディタッチの中に、父娘の和解やヒロインの再生など王道もののテーマが潜んでいる。監督自ら作詞の社歌は爆笑もの。ここから監督自ら作詞した社歌が聞けますよ。
June 5, 2013
コメント(2)
あっという間に6月が来たような気がします。昨日は久々に出逢った友人と食事をしてきました。友達っていいですね。さて、こちらも思いがけない友達の話です。コネコノキモチ出演遠藤舞 外岡えりか監督 高橋栄樹服飾系の専門学校に通う遥は、2年前に父親を突然の事故で失ってから母親と2人で静かに暮らしてきた。そんなある日、彼女は公園でマンチカンという種類の足が短くて愛嬌のある顔をした子猫を拾う。いったん交番に届け出てみたものの、遥はその子猫のあまりの愛くるしさについ自宅へと連れて帰ってしまうが……。マンチカンは幻の猫とも言われていて、短足猫というその名の通り、とても足が短い。なので、机の上におかれると、頭がつんのめってしまうのだ。よた、よた、という感じで歩く。その様子がもう可愛くて可愛くて。演技なんぞもちろんつけられていないのだが、草原を遥がぼーっと歩いている時にはみゃあと泣いたらしい。メイキング篇でもとてもおとなしかった。猫じゃらしよろしく飾りにまとわりついたり、なでられると自然に目が閉じたり。もう、仕草一つ一つが可愛い。但し、足が短いので跳躍力に問題があるそうだ。ネズミなんぞ絶対つかまえられなそうだが、野生のマンチカンはどうしているのだろう?話自体は父親を亡くして以来ぎくしゃくしていた母娘が猫をめぐってぎくしゃくするが、やがて和解するというたわいのないもの。和解に外岡えりか扮したマンチカンも一枚噛んでるのがポイント。その部分だけファンタジーです。父の死後「二度と、いつか死ぬもの(=生き物ですね」を見たくない」という母と、拾ったんだから可愛いじゃん、飼いたいようと主張する娘。母親の心理も子供っぽいなと思うのですが、70分少々のストーリーなので特に人物とかひねりがなくてもいいのか。ミュージックビデオ界の俊英、高橋栄樹がメガホンを取り、『リプレイガールズ』などで注目されるアイドリング!!!の遠藤舞が主演。ヒロインの遠藤同様アイドリング!!!のメンバーの外岡えりかも猫役で共演。本作でソロデビューを飾った遠藤舞が歌う。メイキング篇あり。コネコノキモチ [ 遠藤舞 ]沖縄をイメージした自然で優しい☆オーガニック香水オープン記念☆数量限定【メール便・送料無...価格:1,200円(税込、送料込)
June 1, 2013
コメント(0)
みなさん、こんばんは。関東は暑かったです。皆さんのところはいかがですか?さて、今回紹介するこちらも人気漫画の映画化なんですが、やはりヒロインがネックでした。【1000円以上送料無料】岳-ガク-豪華版/小栗旬/長澤まさみオンライン書店 BOOKFAN岳-ガク-出演小栗旬 長澤まさみ ベンガル 佐々木 蔵之介 市毛 良枝 中越 典子石田 卓也 波岡 一喜 光石 研 宇梶 剛士 石黒 賢 渡部 篤郎世界の巨峰を登り歩き山をこよなく愛する島崎三歩は、山岳救助ボランティアとして登山者の命を守ってきた。春、長野県警山岳救助隊に配属された椎名久美は三歩の指導のもと成長していくが、実際の現場では遭難者を救うことができず自信を失っていた。そんなある日、猛吹雪の冬山で多重遭難が発生し、久美は仲間と共に救助に向かうが……。それなりの理由と覚悟を持って山の世界に飛び込んできた新人隊員が、あまりにも予想と違った現実に戸惑う。例えば、生きていれば背中にしょって一緒に山を降りるが、死んでしまったら遺体を現場から落として拾ってもらうという手続きがそうだ。遺体と遭難者との区別がはっきりしている。とはいっても、新人にはそう簡単には割り切れない。やがて呑気そうに見えた三歩にも辛い過去があったことがわかり、久美自身も成長していく。恋愛感情はあまり突っ込まれていない、あくまでも主人公の成長がメインの王道ストーリー。三歩は何の標識もない山もまるで地上のように歩き、いとも簡単に遭難者を見つける。そして生者に対しても死者に対しても決め台詞は「よく頑張った」。但し、生者には「また、山においでよ」と誘っており、ラスト近くで以前三歩に助けられた遭難者と彼が山で再会するエピソードがある。人気コミック「岳 みんなの山」を原作に、山岳遭難救助隊の活躍を描いた山岳ドラマ。高度な山岳技術を持ち、山の恐ろしさを知る主人公には原作を愛読していたという小栗旬が扮する。実は高所恐怖症だったとか。役者は何でもやるもんだ。というか、小栗さんがそういう人なんだろう。氷壁登りや懸垂下降に挑んでいる。ヒロインの新人救助隊員を、小栗とは『ロボコン』以来約7年ぶりに共演する長澤まさみが演じている。小栗くんは役のためかちょっと太っていて、山男らしさを出したのだろうが、長澤まさみさんの台詞やら行動がどうも演技の域を出ていなくて、登場する度にはらはらしてしまった。彼女自身も成長して、遭難者の救助において究極の決断をするのだが、その重い決意というものが表情から伝わってこなかったのだ。短い尺でもちゃんとヒロインの成長の幅を見せるべきではなかったか。渡辺篤郎さんはサングラスを殆どかけていたので、最初伊原剛志さんと間違えてしまった。まんまるほっぺに癒されます☆金運と良縁を両方招く!! 当店で不動の人気☆人まねき・お金まねき...価格:2,625円(税込、送料別)
May 28, 2013
コメント(0)
人気漫画の映画化ってどうしてこうがらっと変えられちゃうんでしょう。ちなみに、漫画家本人の昴のHPはこちらです。うーん、五十鈴の過去なんて全然出てこないし、長らく確執がある母親はとっくに亡くなってますし。明らかに違いますね。【送料無料】「昴ースバルー」特別版 [ 黒木メイサ ]楽天ブックス昴ースバルー出演 筧 利夫 黒木 メイサ 桃井 かおり監督&脚本リー・チーガイ双子の姉弟、宮本すばると和馬は幼いころからバレエ好きだったが、ある日和馬は脳腫瘍(しゅよう)で倒れる。彼を元気付けようとすばるは毎日のように即興のダンスを踊るが、和馬は亡くなってしまう。傷心のすばるは、ふと足を踏み入れた小劇場パレ・ガルニエのオーナー五十嵐鈴との出会いにより、バレエにのめり込んでいく。人気漫画家・曽田正人による同名大ヒットコミックを実写映画化。『グリーン・デスティニー』『HERO』などで知られるウィリアム・コン(ビル・コン)が製作総指揮を務め、『不夜城 SLEEPLESS TOWN』のリー・チーガイが監督を務める。メイン・テーマを担当した東方神起が映画初出演を果たしている。ヒロイン・すばるのキャスティングは難航したが、日本側のプロデューサーが黒木メイサを推薦。だが重要なシーンは吹き替えとか。6か国によるプロジェクトになった映画では、原作とかなり違う所があるそうだ。ビックコミックスピリッツ誌上の対談で原作者までが、「漫画版」と「実写版」との関連性を否定していたそうだ。ヒロインのライバルとして登場してくるリズ・パークが片言の日本語をしゃべるのがおかしくて仕方がない。原作では彼女は日本人(多香子)という設定なので、原作を知っている人ほど違和感がある。映画の本筋よりも彼女が喋るたびにそっちが気になって仕方がない。そもそも、バレエの巧さを画面で映し出すのは難しいので、すばるの演技を見た他者の言葉に頼ってしまっているが、その言葉を裏付けるバレエシーンがない。また、黒木メイサさん自身、あまり表情の演技が得意でないのか、すばるの心情が観客に伝わらない。こちらも他者の台詞に随分と助けられている。桃井かおりさんの“おばちゃん”がうまいだけに、下手な人が出て来るとかえって目についてしまうちぐはぐな映画になった。ダイニング 台所 収納 省スペース テーブル キャスター付 両バタお値打ち便利☆バタフライキッ...価格:8,900円(税込、送料込)
May 23, 2013
コメント(0)
重松清さんの教育に対する考え方、静かなる阿部寛さんの演技に打たれました。主役は神木隆之介くんが演じてもいいようなナイーヴな少年。でもこの子もうまかった。(c)2008「青い鳥」製作委員会映画「青い鳥」この作品情報を楽天エンタメナビで見る【送料無料】青い鳥 [ 阿部寛 ]楽天ブックス青い鳥出演 阿部寛 本郷奏多 伊藤歩いじめによる自殺未遂などなかったかのような、平穏な新学期を迎えた中学校。そこへ新たに赴任してきた極度のきつ音である臨時教師の村内は、事件後転校した被害者生徒の机を教室に戻すように命じて生徒たちに衝撃を与える。そんなある日、いじめに加担したことに苦しむ真一は、その苦しい胸の内を村内にぶつけるが……。重松清の短編を原作とした映画。冒頭、ある男の足元を、カメラはずっと映し続ける。その男は職員室に入り、教師が彼を紹介しようとした時、一言も発言せずにその場を立ち去る。教室で騒いでいる生徒達や、“青い鳥ポスト”がさりげなく映る。教室の戸の向こうに人影が映り、戸が開いて、その人の足元がまた映り始める。そしてやっと、カメラは上へと向かい、 “その男” 村内=阿部寛の顔を映し出す。そこまで、物語の重要人物であるだろう彼が―教師であることはわかるが―どんな表情をしているのか、観客側には全く見えない。また、後に分かる事であるが、彼は吃音である。そのため、自然と言葉少なになる。学級委員で成績もそこそこ、中流家庭の一人息子・真一、乱暴者で転校した野口をいじめていた井上、教師で唯一村中に共感する鳥崎、登場人物たちは一様に彼に言葉をぶつけるが、返事がスムーズに返ってこない。だから観客は、登場人物同様、彼が一体何を言い出すのだろう?と口もとや、表情を注意深く登場人物達と見つめる。村中が屋上に立って写真を眺めるシーンが度々登場する。最初は野口が屋上で自殺したのかと思っていたが、そうではない。そのため、生徒の不安をよそに、村中が野口の机を執拗に教室に置き続けたのは、もしかしたら彼も過去にいじめ問題に関わって苦い体験をしたのではないか?と思わせる。これについての答えは映画に提示されない。耳と目をフルに使っていないと、重要な場面を見逃しかねない。また、全てを説明してくれる映画でもない。村中が机を教室に置き続けた理由についても、最後の最後に明かされるが、それまでは生徒同様、一体どのような意図で続けるのだろうかと訝った。登場人物の一人がぶつけたように、嫌味か?何事もなかったかのように生活し続ける事へのバツなのか?とも思ったが、村中の心は私が思っていたよりももっとずっと透き通っていた。穏やかな表情を崩さず、決して生徒を抑えつけず、真摯に生徒に向き合う村中。彼が安住できる地はあるのか。それとも、いじめ問題で全国の学校が揺れている間は、彼の安住の地はないのだろうか。彼の強さがどこから育まれたのか、彼について知りたくなった。
May 18, 2013
コメント(0)
現在第二作が公開中の映画の第一作目がテレビで放送されました。(C)2011「探偵はBARにいる」製作委員会映画「探偵はBARにいる」この作品情報を楽天エンタメナビで見る[DVD] 探偵はBARにいるぐるぐる王国 オレンジ DS探偵はBARにいる出演松田 龍平 大泉 洋 石橋 蓮司 西田 敏行 田口 トモロヲ 松重 豊高嶋 政伸 小雪 竹下 景子脚本古沢 良太監督橋本一行きつけの札幌・ススキノのバーにいた探偵と相棒の高田は、コンドウキョウコという女からの依頼の電話を受けて早速行動を開始。しかし、何者かに連れ去られ、雪に埋められてしまうという事態に。報復しようと立ち上がった2人の前に、謎の美女・沙織と実業家・霧島という人物、そして四つの殺人事件が浮かび上がり……。『アフタースクール』の大泉洋と『悪夢探偵』シリーズの松田龍平が演じる探偵が、札幌を舞台に危険に巻き込まれる犯罪ミステリー。東直己の小説「バーにかかってきた電話」を基に、テレビドラマ「相棒」シリーズの橋本一がメガホンを取る。脚本は『ゴンゾウ』の古沢良太。第二作公開記念としてテレビ初放送された。主な舞台は北海道ススキノ。雪深い地ならではの脅迫手法(雪の中に落とされブルドーザーで雪が上からかけられる)が使われる。映画『剣岳』でも、雪の中に埋められた香川照之と浅野忠信が辛さをインタビューで語っていたが、大泉洋はどれくらい埋められるシーンを演じたのだろう? “俺”の一人語りスタイルなので、いくらカッコつけていても、謎の女性が気になって仕方がない“俺”の心理が全て読者にお見通しである。容貌ももちろんあるのだが、大泉洋はこういう、熱いハートを持っている二枚目半の役が似合っている。本当の二枚目は松田龍平だが、外見から話し方から普段は全然カッコ良く見えない。しかしいざという時には(たいてい遅いが)“俺”を助けにかけつける。先日まで見ていた『まほろ駅前番外地』の行天とかぶる。役者にあて書きした部分もかなりあるのではないだろうか?敵役の高嶋政伸は鼻にピアスなんかあけて、マッシュルームカットの出来そこないみたいなヘアスタイルをしている。『平清盛』ドラマ『ちりとてちん』に出演していた波岡一喜も道場師範として登場するが、探偵に頭突きを食らわされて血を流しながら彼を追いかける、ちょっとイってる。ヤクザはどれもちょっと変なキャラクター設定にしてある。ただコンドウキョウコと沙織の関係は、声を聞いただけで観客にはすぐにわかってしまうので、探偵を振り回す一連の行動の謎ときの面白さはさほどない。奇抜なキャラクターと、そのキャラ設定を受けて立った俳優の演技を楽しむ映画。
May 16, 2013
コメント(0)
天海祐希さんが心筋梗塞で舞台降板とか。まだ若いのに心配ですね。根強い小説のファンを持つ藤沢周平さんの作品は相次いで映画化されています。これもその一つです。必死剣鳥刺し原作藤沢周平出演豊川 悦司 村上淳 関めぐみ 戸田菜穂 岸部一徳 池脇千鶴 吉川晃司 小日向 文世監督平山 秀幸東北の小藩・海坂藩の藩主に仕える近習頭取の兼見三左エ門は、能見物を終えた藩主・右京太夫の愛妾連子を右京太夫や藩士たちの目の前で刺殺する。死ぬつもりだった彼は、なぜか一年間の蟄居閉門を申し渡される。冒頭に、無抵抗の女性に声をかけて呼び止め、驚いた顔の彼女を一刺しで殺す兼見三左エ門の姿が登場するので、さてはこの侍、乱心したのではないか?と思う。しかし物語はそこから過去に遡り、右京太夫の寵愛を盾に、財政の建て直しを目的とした倹約令の骨抜きを企てたり、諫言を行った老臣に腹を切らせたりしてきた、連子の行状が明かされてゆく。後から理由を知ることで、意外性が決行に至った三左エ門への共感に変わる。『山桜』しかり『武士の一分』しかり、藤沢作品の侍たちは、おしなべて寡黙である。「これこれこういう理由で私は彼(彼女)を斬った」などという言い訳は一切しない。理由を述べれば同情を得、仲間を得るのかもしれないが、それらを良しとしない。あくまで孤高を旨とする。そしてそんな物言わぬ理解者が必ず現れるのが藤沢作品の救いである。本作の場合は、妻の姪である里緒だ。何一つ尋ねず、蟄居する彼の身の回りの世話をしながら、彼の辛い年月を共に耐える。そしてたった一度だけ控え目に思いを告げるのだ。この作品において正義はいない。右京太夫をいさめようとする別家筆頭は農民達に同情的で、殿よりも良い君主の器であるかもしれない。しかし、刀を帯びて殿と会おうとする彼は、別の面から見ればテロリストである。連子を殺した三左エ門においても、悪政に対する思いはあったにせよ、妻を失い死に場所を求めていた気持ちがあったことも確かである。自分の死に場所のために他人を殺す男は善人ではあるまい。ましてや連子の死後、必ずしも政治が良くなったかと言えば、愛妾に溺れるような君主が名君であるはずがない。三左エ門の挙行は、君主にすり寄る無力な女性を一人殺したに過ぎないのだ。藩=国家のために三左エ門=個人がおしつぶされる展開は後味が悪いが、「この剣を使う時には、私は半ば死んでいるでしょう」と告げた必殺の剣が悪の一角を倒すラストにわずかの救いを見る。必死剣鳥刺し【Blu-ray】 [ 豊川悦司 ]高級ブランドメロンが劇的特価!楽天グルメ大賞4年連続受賞!1シーズンで「50トン」の超人気商...価格:5,940円(税込、送料込)
May 9, 2013
コメント(2)
ゴールデンウィークも後半に突入しましたね。皆さんはどちらかにお出かけですか?私は今日から3日間旅行に行ってきます。こちらは日本映画です。原作が短編だったからなのか、自然をじっくり見せる内容になっています。そして何とも古典的な男女の恋愛になっています。山桜出演田中麗奈 東山紀之 篠田 三郎 村井国夫 富司 純子 檀 ふみ監督篠原 哲雄江戸後期、不幸な結婚生活に耐える野江はある日、1本の山桜を見つける。花に手を伸ばすと1人の武が現れるが、彼は野江が今の婚家に嫁ぐ前に縁談を申し込んできた相手、手塚弥一郎だった。自分を気遣ってくれる人物の存在に勇気づけられる野江だったが、手塚は悪政をたくらむ藩の重臣を斬ってしまう。時代小説の名手、藤沢周平の同名短編小説を、『地下鉄(メトロ)に乗って』の篠原哲雄監督が映画化。ヒロインと彼女の相手は、たった一度しか言葉を交わさない。桜を取ってくれた弥一郎が「今は、お幸せでござろうな?」と尋ね「はい」と野江が答える。すると弥一郎が笑顔になる。ただ、それだけの出会いを胸に、野江は辛い毎日を耐え続ける。「あなたの事が好きです」「私もです」という言葉は続かない。それなのに、野江は彼を思い続ける。使用人たちは優しいが、家族は皆野江に辛くあたる。武士でありながら佞臣と化して金儲けにうつつを抜かす舅と夫。女中と同じ扱いをする姑。石高が上の家から嫁を貰ったことに対するコンプレックスが「出戻りを嫁にもらってや ったんだから」という感謝の強要にすりかわり、ちくちくと野江を刺す。それでも彼女は一言も愚痴を漏らさない。弥一郎もまた寡黙だ。身分が上である重臣に対してはあくまで礼を尽くし、彼の弟子である野江の弟たちが口々に藩政の間違いを憤っても、一言も自分の考えを述べない。ただ、自分の差し出したお握りを食べた少女の墓に参る百姓を見た時、彼の中にある変化が生まれる。そしてただ一度、重臣とゆきあった時に、彼だけの命を奪う。誰かに言い訳をすることも、頼ることもない。ただ殿の裁きを待ち続ける。東北の四季の移り変わりを挟みながら、潔い男と、信じ続ける女が、回り道を経て結ばれるまでを、贅沢な尺で描く。だが、その結ばれる所までは、この映画は描かない。ほのめかすのみである。奥ゆかしくも美しい日本人を描いた日本的な映画として、海外の受けもよさそうだ。山桜 [ 田中麗奈/東山紀之 ]楽天で購入
May 3, 2013
コメント(2)
NHK朝の連続ドラマ『カーネーション』の主演が決まった直後の尾野真千子さんが出演している映画です。昔教科書で読んだことがある芥川龍之介の短編がベースになっています。トロッコ 【DVD】HMV ローソンホットステーション Rトロッコ出演尾野 真千子「いつか一緒に行こう」と言っていた父親の故郷、台湾。その日を楽しみにしていた8歳の少年、敦と弟の凱だったが、大好きな父親が急死してしまう。台湾行きはかなわぬ願いと思われたが、母親の夕美子と共に台湾へ父親の納骨の旅に出発することになる。芥川龍之介の同名短編小説をモチーフに、懐かしい風景の残る台湾に舞台を移して再構築。「緑が豊富な田舎」という絵は、もう日本でもなかなか撮れない写真ではなかろうか。メガホンを取るのは、本作で長編監督デビューを飾る川口浩史。ホウ・シャオシェン監督などの名監督と共にアジアをまたに掛けて活躍するカメラマン、リー・ピンビンが撮影を担当。小学校の教科書に載っていた小説『トロッコ』は幼い兄弟が二人だけでトロッコに載って遠くまで行くが、暗くなってしまい迷子になる、という内容だった。本作はそこに見た事もない父の故郷という設定を加え、更に頑張りすぎてしまう母親や、伯父夫婦の不和、日本への祖父の複雑な思いといった大人側の物語も加味している。しかしメインはあくまで少年=兄弟の物語だ。それも、次男よりはより長男にスポットが当てられている。日本語も話せる祖父が敦に優しい。何かと“長男だから”縛りを母親から向けられて精神的にキツイ彼の心情を言葉を交わすことなく思いやることが出来る、母親にはない余裕を持っている。幼いながらもひと夏の成長を表情で見せる子役がうまい。途中で髪を切るシーンがあるが、初登場時、前髪で隠れ気味だったことをいいことに、目を伏せがちだった長男が、帰る時にはしっかり前を見て父の故郷の風景を目に焼き付けようとする。説諭の言葉ではなく、体験が子供を大人にしていったひと夏を、鮮やかな緑と共に描いた作品。
April 30, 2013
コメント(0)
ちょうど先週の今日TVで放送されていた映画です。一大ブームを巻き起こしましたね。テルマエ・ロマエ出演阿部 寛 笹野 高史 市村 正親 北村 一輝 竹内 力 上戸 彩古代ローマ、アイデアが行き詰まり失業した浴場設計技師のルシウスは、友人に誘われた公衆浴場でタイムスリップしてしまう。たどり着いた場所は、何と日本の銭湯。そこには「平たい顔族=日本人」がいて、彼は漫画家志望の真実と出会う。ルシウスは日本の風呂の文化に感銘を受け、そこで浮かんだアイデアを古代ローマに持ち帰り、一躍有名になっていくが……。ヤマザキマリの人気コミックを実写映画化古代ローマと現代日本を結びつけるというオリジナル漫画のアイデアがいい。私達が普段何気なく使っている道具が、結構便利に考え抜かれた末のものであることを再発見できる。この映画でアカデミー主演男優賞を受賞した阿部寛さん、全裸もいとわず衣装も着けず、本当に体一つで感情を表現するのだから、そりゃあ難しかっただろう。私達が当たり前としているトイレやフロにある装備に驚く様は、かなり大げさにやらないとこちらにもおかしさが届かないが、阿部さんはうまく表現。日本の濃い顔(彫りの深い顔の事だろうな)がヨーロッパキャラにうまく溶け込んでいた。平たい顔族として登場し、阿部寛さんに背中をめいっぱいこすられる老人役で出演したいか八郎さんは初めてみたけれど、役者に思えない。レビューを見てみると、前半は良かったのだが、後半はちょっと…という意見が多い。前半は日本のアイデアを次々とローマに活かしてルシウスが人気者になっていくサクセスストーリーで原作があり、後半は映画オリジナル。ルシウスにほのかな思いを抱く漫画家志望の女性までタイムスリップして、古代ローマ帝国の歴史を変えないために平たい顔族の面々と奔走する話になっている。上戸彩さんのキャラはもともと原作にはいないので、売れる映画の要素として恋愛を絡めるためにそういう話をくっつけたのかもしれないが、何だか不自然だった。テルマエ・ロマエ 通常盤 [ 阿部寛 ]楽天で購入
April 26, 2013
コメント(2)
今NHKでやっているドラマ第二楽章も40代がメイン主人公なのですが、こちらの映画も40代の男女の揺れる想いを描いています。【送料無料】東京夜曲 [ 長塚京三 ]楽天ブックス東京夜曲出演 長塚京三 桃井 かおり 倍賞美津子 上川隆也監督 市川 準東京の一隅にある“上宿商店街”に浜中が帰ってきた。浜中は数年前に父母と妻・久子、息子の寛を残して家を飛び出していったのだった。商店街の人たちは溜まり場にしているたみの店“喫茶大沢”で噂話に花を咲かせる。浜中は父が経営する“浜中電気”で何事もなかったかのように働き始める。街の青年・朝倉は久子に密かに思いを寄せていて、そんな浜中に反発を感じ、浜中と久子の過去を調べ始める。そして、商店街の喫茶店のオーナー・たみと浜中が昔、付き合っていたこと、二人は当然結婚すると思われていたが、突然、たみが大沢という男と結婚したこと、そして、大沢が病死した頃に浜中が町を出ていったらしいことを知る。 市川監督作品は、山あり谷ありではない。但しそれはあくまで上辺の話。戻って来てから常に浜中はたみの喫茶店をちらちら見ている。その割には店に行くのは戻って来てからだいぶたってからである。この4人、若かりし頃は、浜中の妻久子は大沢が好き→大沢はたみが好き→たみは浜中が好き←浜中もたみが好き というねじれた関係だった。ところが病弱な浜中に遠慮した浜中とほだされたたみがお互いを抑えて、思う相手と結婚しなかったところから、残された三人にはもやもやした思いがくすぶっている。浜中と久子との間には子供までいる。だから浜中も久子に直接たみの事は言わないし、久子も聞かない。久子を慕っている朝倉も「旦那と別れて僕と…」なんて言うタイプではないので、割り込むこともない。そういうわけで、中盤までは全く話が動かない。BGMもピアノなので、進まないストーリーにイライラする向きも結構あるだろう。実は私もそうだった。ある結婚式でようやく浜中とたみは結ばれるが、これも劇的な告白なんてなし。帰ろうとする浜中に「お茶漬け食べていかない?」とたみが誘ったことで、あっけなく結界は崩れる。でもその後も浜中と久子の結婚生活は続く。めくるめく恋愛やら純愛を期待していると肩すかしをくらうので、好みが分かれる作品だ。メイン俳優達は自然な演技。
April 24, 2013
コメント(0)
春が来た!と思ったのに、花冷えと言われるような寒い日が続きますね。こちらは心温まる話…と言いたいのですが、あまりぴんとこなかった映画です。出演者の顔ぶれが懐かしいというか。日本一短い「母」への手紙A Briedf Message from the Heart出演裕木 奈江 十朱 幸代 鈴木 砂羽 原 日出子 加藤 治子 原田 龍二 別所 哲也 天宮 良 勝野 洋 江守 徹 小林 稔侍監督&脚本澤井 信一郎長野の装飾デザイン会社で働く前原真紀とその弟で大学生の宏は、建設会社で働く父・道夫のもとで、母が18年前に去ってから三人で暮らしてきた。母の多恵は18年前に家族を捨てて別の男のもとへ走ったのだ。父の四十九日の報せを作りながら、いつしか真紀はワープロに向かって自分の気持ちを打ち込んでいた。「あの人と幸せでしょうか、お母さん。父さんは無口を通し逝きました」というたった二行の短いフレーズに母への思いを込めて。偶然、この文章に気づいた宏は、真紀に内緒で“日本一短い「母」への手紙”コンテストに、それを応募してみることを思いついた。真紀の文章は秀作に選ばれ、それをきっかけに宏は別れた母を探し始める。平成五年から福井県丸岡町で毎年行っている手紙コンテストの一作品をモチーフにつくられたオリジナルストーリー。ストーリーが母への想い一辺倒でなく、真紀や宏の恋愛、多恵の仕事上のトラブルも描かれるので、書かれていない部分が多くあると感じた。まず、真紀はあれほど憎んでいる母親へのフレーズをどうして残しておいたのか。残しておいたことを宏につつかれても「そういうつもりではない」と言うだけで説明しようとしない。ラストで「実はお母さんのこと忘れたことなかったの」「実は私もなの」という母娘号泣シーンがあるので、想いを抑えていたと好意的に考えられなくもない。また、母親のキャラクターが類型的。普通の主婦だった人がバーのマダムになっているというのはすごい転身だと思うのだが、一体どうしてそういうことになったのか誰も聞かない。別の男は死んでいたのに、その母親で盲目の女性には生きている風を装う優しさがあるなら、どうして訪ねてくるまで息子や娘のもとへ行こうともしなかったのか。贖罪のつもりだったというなら、どうして宏の誘いにほいほい乗っかって会いに行こうとするのか。その心境の変化がよくわからなかった。宏というキャラクターにも感情移入できなかった。ただ母恋しさで姉とは違う反応を見せるのはわかるにしても、やはり母の変わりぶりに何にも感じなかったのか。出会ったばかりの母親にそれほど知らない女性の就職を頼むのも厚かましい。あまり感情移入できるキャラクターがいなかった。[DVD] 日本一短い 母 への手紙
March 27, 2013
コメント(0)
潜水艦ものって映画の一つのジャンルですよね。上下関係がはっきりしている一方で、閉鎖された空間なので鬱屈がたまったりします。また、見えない敵との息詰まる闘いは、海に爆弾が落ちてから対象にあたるまでの間が妙にあったりして、緊張感が長く保たれます。今回の映画も潜水艦ものです。何かタイトルの季節が真逆なんですが…。真夏のオリオン Last Operations Under the Orion出演玉木宏 吉田 栄作 吹越 満 益岡 徹 北川 景子音楽岩代 太郎脚色 福井晴敏監督篠原 哲雄第二次世界大戦末期、日本海軍はアメリカ海軍の燃料補給路をたたくためイ-77をはじめとする潜水艦を配備していた。イ-77の艦長・倉本や同作戦に参加する海軍兵学校からの親友、イ-81の艦長・有沢はアメリカ海軍駆逐艦パーシバルを迎え撃つが、同駆逐艦は大胆で周到な知略で日本側の防衛ラインを切り崩してしまう。始まりは、日本人の女性有沢志津子が書いた楽譜を、かつてアメリカ海軍の駆逐艦艦長として戦ったマイク・スチュワートが持っていたことである。その男性の孫から志津子の孫・倉本いずみに連絡があり、教師を目指していたいずみは、祖父の知人を訪ねる。昭和20年8月初旬から物語は始まり、戦闘の合間に、有沢と倉本、有沢の妹志津子の交流が描かれる。イ-77には人間魚雷回天が4基装備されている。乗り込んできた隊員たちは「今度こそ乗せてもらえる」と意気込むが、玉木演じる倉本は回天を本来の目的では使わない。あの戦争当時、本当にこんなヒューマニストがいたのかと疑問に思うが、こんな艦長がいてくれたら乗組員たちは幸せだったろうなとも考える。「もったいないじゃないですか」が口癖の倉本は、何よりも人間の命を惜しむ。親友・有沢の艦の沈没地点に辿りついた倉本は、自らの艦に危険が迫っても、なかなかその場を離れようとはしない。いつも寡黙な機関長も彼の意を酌み、彼が命じるまでは移動しなかった。吉田栄作演じる機関長と若き艦長の、何も言わなくてもお互いの心情をわかっている関係がいい。お互いの考えを読み、少ない武器でどう相手にダメージを与えるかを考える二艦の駆け引きが面白い。 終戦間近で潜水艦ものであるし、てっきり全員死ぬという筋書きを考えていたが、相手艦長との正々堂々たる戦いぶりも含め、どこまでもロマンティックだった。倉本は人望があり、頭がいい理想的な艦長像そのものだが、原作からどれほどの脚色がなされたのだろう。池上司の原作「雷撃深度一九・五」をベースに、人気作家の福井晴敏が大胆な脚色を施し再構築した。「イ-77潜水艦」艦長を玉木宏が演じるほか、ケミストリーの堂珍嘉邦が親友を熱演。真夏のオリオン【Blu-ray】 [ 玉木宏 ]
March 4, 2013
コメント(0)
先日平幹二朗さんの『ファミリー・ヒストリー』を見ました。平幹二朗さんが徳川慶喜を演じていた大河ドラマでヒロインを演じたのが宮崎あおいさんです。彼女と演技派・大竹しのぶが親娘として共演した映画を紹介します。オカンの嫁入り出演宮崎あおい 大竹しのぶ 國村 隼 林 泰文 斉藤 洋介陽子と娘の月子は、ずっと母一人子一人で仲良く支え合って暮らしてきた。ある晩、酔っ払った陽子が若い金髪の男・研二を連れて帰ってきて、彼との結婚を宣言する。あまりに突然の事態に戸惑う月子は、母に裏切られたという思いから陽子にも研二にも素直に心を開けず、家を飛び出してしまうが……。第三回日本ラブストーリー大賞ニフティ/ココログ賞を受賞した人気小説「さくら色 オカンの嫁入り」の映画化。明るく太陽のような母親=陽子と、大人しい理性的な娘=月子。名前が体を表すような二人の生活は、金髪の若者が入ってくる前からちょっといびつだった。月子が勤めに出る格好を全然していないからだ。もちろん、その理由については回想形式ですぐに読者に説明され、月子の抱えている苦しみが癒えきっていないのだな、と観客にも理解できる演技を見せている。それなら尚更、このような娘を母親が守るべきではないのか、環境を変えてしまっていいのか、という疑問につきあたるが、実はもう一つ、母親にも娘と同じくらい重大な悩みがあったのだ。月子の苦しみを知っているであろう陽子の雇い主の医師や大家の女性はともかく、闖入者である研二も決して彼女の心に踏み込もうとしない。それが優しさでもあるからだが、母親の陽子は、優しさだけではこの先彼女が生きていけないことを知っている。破天荒な振舞の裏に隠された娘への想いと、幸せになりたいという自分の願いをずっと隠し続けてきた母親が、白無垢を着て初めて娘の前で心情を吐露するシーンは、震える声でそれらを語る大竹しのぶさんの演技が絶妙だった。変な言い方だが、こういうドラマの常として、誰かがいなくなってもその後皆は幸せに暮らしましたという所まで描くのかと思ったら、そこまで未来を描いてくれていなかったので良かった。それにしても、いくつになっても可愛いお母さんが演じられる大竹しのぶさんがすごい。オカンの嫁入り/宮崎あおい/大竹しのぶ【Marathon05P02feb13】オンライン書店boox
February 20, 2013
コメント(0)
角川映画が一世を風靡していた頃の作品です。薬師丸ひろ子ちゃん(あの頃は“ちゃん”づけでした…)が一体どんな大人の女優さんになるんだろう?と思っていましたが、私生活であんなに紆余曲折があろうとは想像だにしませんでした…。【1000円以上送料無料】角川ヒロイン第二選集「ねらわれた学園」「晴れ、ときどき殺人」「天国にいちばん近い島」(初回限定生産)/薬師丸ひろ子/渡辺典子/原田知世オンライン書店 BOOKFAN『ねらわれた学園』 大林 宣彦 / 角川エンタテインメント出演三田村由香…薬師丸ひろ子 耕児…高柳良一 三浦浩一 峰岸徹 手塚真ハナ肇 千石規子 赤座美代子第一学園に通う優等生三田村由香は、ある日、走って来るトラックの前に三輪車が出ていくのを見て、心の中で「戻りなさい」と叫ぶ。すると、三輪車は後戻りする。由香は級友の耕児の剣道の試合を見に行った。その時も、心の中で念じると、耕児は危うい所で勝つ。自分の能力に気づいた由香。そんな時、第一学園に不思議な魅力を持つ高見沢みちるが転校して来た。更にエリート学生らによる学園の支配を狙う英光塾が出現する。キネマ旬報での大槻ケンジ氏の連載『オーケンのなんかヘンなの観ちゃった』。文章も三留まゆみ氏のイラストも、なかなか細かい所まで映画を見ていて、毎回面白く読ませてもらっている。少し前の号でこの映画を取り扱っていた。校長役でも出演していた、ジュブナイル小説の御大・眉村卓の原作を映画化したこの作品。見ていた時は不思議に思った記憶がない。けれど、今見返すと、なるほど、確かに変だ。特に対決シーン。峰岸徹(敬称略)のお腹の辺りに目があるコスチュームも、対する薬師丸ひろ子の寝巻きというコスチュームも。それに輪をかける「私は…宇宙だ」「私は…人間です」という、意味を成さない会話。そして確か、二人のバックで、ぐるんぐるん回っていたチープなバックの渦巻。思い出せば思い出すほど突っ込み所が増えてくるが、あの頃は違和感なしだった。大ヒットしたユーミンの「守ってあげたい」のイメージが強かったのだろうか。明るいヒロイン、気が弱いヒーロー、「お前みたいな奴は、そのうち復讐されるんだ」とマッドサイエンティスト予備軍みたいなガリ勉(手塚真)、才色兼備の優等生など、キャラクターが非常にわかりやすかった。彼等が直面していた受験戦争は、切実だった。やっぱり力のない少年少女が、とても強い敵を倒すというテーマ自体に、何よりも惹かれるものがあった。もちろんあの頃の、頬っぺたふっくらの『カイカン』ひろ子ファンでもあった。今だったらばCGがんがん、音楽ばんばん使いまくりだろうけれど、なぜかそういう画面でこの作品は見たくない。そういえば、『サラリーマン金太郎』の金ちゃんこと高橋克典はこの映画に出演していた。
February 16, 2013
コメント(0)
みなさん、バレンタインはいくつもらいましたか?私は3人からもらいました。3人中2人が手造りで、皆さんマメだなぁと思いました。私はデパートで買ってきたので…。こちらも職人芸が光る映画を紹介します。火天の城出演西田 敏行 椎名 桔平 石橋 蓮司 寺島 進 山本 太郎 緒形 直人 夏八木 勲笹野 高史 田口 浩正 渡辺 いっけい 西岡 徳馬 石田 卓也 大竹 しのぶ 水野 美紀 熊谷 真実音楽岩代 太郎織田信長から城の建設を命じられた熱田の宮番匠・岡部又右衛門。又右衛門は即座に引き受けるが、建設を指揮する総棟梁は、名だたる番匠たちとの図面争いで決めるという。夢のような仕事を前に、寝食を惜しんで図面作りに没頭する又衛右門を、妻の田鶴、娘の凛らが支えるが……。第11回松本清張賞を受賞した山本兼一の同名小説を基に映画化。地上6階地下1階の城郭要塞・安土城。歴史ドラマでは築城された外観が映され、城を武将達に自慢して回る信長や、城からの眺めに感じいる姫達が描かれた。しかし、その城自体はあくまで背景に過ぎなかった。ところが、本作では城が主役だ。「山をひとつつぶして城を作る」という発想自体が前代未聞だった信長の構想を聞き入れ、更に又右衛門自身の工夫も重ねて、天守を吹きぬけにしないスタイルが取り入れられた。番匠となった又右衛門に様々な難題が降りかかる。1、スケジュールにしろスタイルにしろ、自分がこうと決めたらてこでも動かない君主・信長。2、戦となれば砦を作るために人手が必要。貴重な人力が割かれてしまう。3、城の柱とするのは檜の木だが、最も優れた檜は武田方の武将の領地にある。一つだけでも大変なのに、3つが揃って押し寄せてくるからさあ大変。そんな又右衛門を支えるのが、どんな時にも笑みを絶やさない妻・田鶴と、彼を慕う仲間達。カリスマ溢れる信長を演じるのは椎名桔平。彼は秀吉でもハマったと思われる。でも、信長はやはり命じる人でしかない。敵方の所にある檜を手に入れるために、又右衛門に手紙だけを寄こすだけだ。理屈からすれば、敵方に優れた木材をやるはずがない。さあどうする?と思われるが、ここは西田敏行さん演じる又右衛門の「いい城をつくりたい」という職人魂の出番である。信長の顕示欲とか、天下に号令するためとか、そんな事は彼にとってはどうでもいい。ただ、技術の粋を極めた城を作りたい。その純粋さが、敵方の杣人をも動かしていく。ただ、原作を読んでいないからよくわからないが、蛇石による事故と関連付けて登場している水野美紀演じる女性が信長を襲うエピソードがしっくりこなかった。水野美紀演じる女性は又右衛門の村に住んでいて、目つきが変わったりすることで何事かを企んでいることは観客にもわかるようになっているのだが、どんな因縁で、どんな紐がついて信長を狙ったのかが、映画の中では明らかにされていなかったのだ。その点だけが気になった。火天の城 [ 西田敏行 ]
February 15, 2013
コメント(2)
「いつもありがとう」の気持ちが伝わる!2013年バレンタイン特集【楽天レシピ】バレンタインにちなんで、大人の恋愛映画を紹介します。恋愛は若者だけの専売特許ではありませんよね。【1000円以上送料無料】60歳のラブレター/中村雅俊/原田美枝子【Marathon02P02feb13】オンライン書店 BOOKFAN60歳のラブレターLOVE LETTER at SIXTY出演中村雅俊 原田美枝子 井上 順 戸田 恵子 イッセー尾形 綾戸 智恵 石黒 賢石田 卓也 佐藤 慶 原 沙知絵大手建設会社の京亜建設で重役まで登りつめた橘孝平は野心家のビジネスマン。これまでの人生の大半を会社に捧げ、高度経済成長期の花形だった建設業界で日本経済を支えてきたという自負がある。その一方、仕事一筋に生きてきた"つけ"なのか、家庭生活は冷え込んでいた。定年を間近に控えた孝平は、これを期に、すっかり愛情の冷めてしまった専業主婦のちひろとは離婚し、愛人の夏美が経営する建設事務所で、第二の人生のスタートを切り、若いスタッフと苦楽を共にしようと考えていた。夫が出て行き一人になったちひろだが、家事に育児に忙しい日々を送ってきた専業主婦の性なのか、いざ自由になると何をすればいいのかわからず、時間を持て余してしまう。そこで一念発起したちひろは、第二の人生のスタートとして家政婦の仕事に挑戦しようと決意する。 勤め先となったのは、翻訳家の麗子のマンションだった。一等地で独身の生活を満喫しているように見える麗子。これまで専業主婦として生きてきたちひろにとって、まさに違う世界の住人だったが、ちひろの料理の腕前に麗子が惚れ込んだのをきっかけに、二人の距離感は縮まっていく。一方麗子は、海外医療小説の監修を依頼して何度か会ううちに、5年前に愛妻に先立たれ、現在は高校受験を控えた娘・理花と二人で生活をしている内科医の静夫の事が気になっていた。ところが麗子がタバコを吸い、酒を飲み、華やかに生きるその姿に戸惑う。亡き母親と全く違うタイプの麗子は、父親と不釣合いだと感じた理花は、悪態をつき、一人で帰ってしまう。ちひろの行きつけの魚屋を営む正彦と光江は、口の悪さが災いして喧嘩が絶えないが、元気で明るい熟年夫婦。糖尿病を患っている正彦は、血糖コントロールのため定期的に内科の病院に通っている。光江は夫の主治医である静夫の指示を守り、食事のカロリーに常に気を使ったおかげで正彦は酒を飲む許可を得るが、光江の異常が見つかってしまう。3組のカップルがそれぞれに知り合いだが、お互いの恋愛事情には一切関わり合わないオムニバス形式。オープニングに登場する石田卓也が3者を繋げるのかと思ったがそれはなく、本作の原作となったラブレター企画をちょっとアレンジした内容に関わっているのみだった。それにしてもラストの孝平とちひろの選択はあれでいいんだろうか。せっかく幸せな道に踏み出そうとしたちひろに孝平がすがっているようにも見えるのだが…。熟年夫婦が互いへの感謝の言葉をはがきにつづり、これまでに8万通を超える応募が寄せられた人気企画「60歳のラブレター」を映画化。まずはお試しください♪芸能人やモデルの間でも大人気!酵素飲料で簡単ダイエット♪【30万本突...価格:4,980円(税込、送料込)
February 12, 2013
コメント(0)
なんとも不思議なタイトルの映画を見ました。もたいまさこさんがたった一言しか日本語の(?)台詞を言うだけなのです。不思議な笑みは『めがね』と共通です。トイレット/もたいまさこ【Marathon05P02feb13】オンライン書店booxトイレット出演もたいまさこ脚本&監督荻上 直子プラモデルオタクのレイ、引きこもりピアニストの兄モーリー、エアギターで自己実現のアイデンティティーを保っている大学生の妹リサの三兄弟は、人生は退屈の繰り返しに耐えることだと信じて疑わなかった。しかし、母親の死で、生前母親が日本から呼んだばーちゃんがやってくる。ばーちゃんは一言も言葉を発しない。彼女との日々を過ごす中で、三兄弟の心に少しずつ変化が起こり始める。『かもめ食堂』『めがね』の荻上直子監督が、海外で自分のオリジナル脚本の映画を撮るという念願の企画を実現。荻上作品のミューズ・もたいまさこが『めがね』『かもめ食堂』に続いて登板。もたいまさこさんがとにかく一言もしゃべらない。後半になってくると「いつしゃべるんだろうか」「このまましゃべらないんじゃないだろうか」とそこが一番気になってしまった。ちなみに一言だけしゃべる。表情だけで演技しなければならないのだから彼女への監督からの信頼がいかに厚いかということだ。そして、彼女が日本人という設定なのだから、表情だけでキャラクターの全てをわからせてしまっては困る。どこか謎の部分を持っていて、その謎でラストまで引っ張っていかなければならない。これはとても難しい。その謎とはばーちゃんのため息である。トイレを出たあとにばーちゃんが必ずため息をつくことに気づいたレイは、インド人に相談する。すると「日本のトイレはとても進んでるんだ。」と言われ、レイはプラモと同額のウォッシュレット式トイレの購入を考え始める。孫達は金持ちらしいばーちゃんに自分の熱意を語って札びらきってもらうのだが、ばーちゃんが例によって一言も言葉を発しないので、どこまでコミュニケーションがとれたのか不明であり、どうして彼女が大金を持っているのか、彼女と実の娘との関係も明かされない。死から始まり、死に終わる映画だ。全てを説明することを潔しとしないスタイルなのだろう。
February 9, 2013
コメント(0)
みなさん、こんばんは。やっと週末が来ました。雪が降って都内のJRは間引き運転しましたが、かえって混乱が起きてしまいました。普通に運転しても良かったのでは。こちらは雪とは真逆の季節を舞台にした映画です。食べるシーン多いんですよ。めがね出演小林聡美 光石 研 加瀬 亮 もたい まさこ 市川 実日子 薬師丸 ひろ子市川 実和子監督&脚本荻上 直子海辺の小さな町にやって来たタエコは、素朴で小さな宿・ハマダに到着。宿の主人・ユージとその愛犬、さらには不敵なほほ笑みをたたえた女性・サクラらに出会う。何日かを過ごしたタエコは、マイペースに明け暮れるハマダでの毎日に違和感を覚え、別の宿へ移る決心をするが……。 「かもめ食堂」と同じ編成の主要スタッフ&キャストが再結集。ロケ地は与論島。タエコの前身もなぜここにやって来たかも一切明かされない。後からタエコを追ってくる男性が「先生」と呼ぶが、彼とタエコとの関係も恋人なのか師匠&弟子なのか微妙である。目が覚めるとなぜかいつもタエコの目の前にいるサクラが、どこへ去り、どこから戻ってくるのかも一切描かれない。そんなものはどうでもいいじゃないか、といいたげに、ただありふれた日常が描かれる。最初「かき氷いかがですか」目覚めると「おはようございます」と声をかけるサクラにうっとうしいものを感じていたタエコが、ある日かき氷を口にしてから変わる。嫌がっていたメルシ―体操に出るようになり、次の季節には戻ってくるサクラをユージらと共に出迎えるようになる。これは夢の世界なのだろうか。よくある話であれば、都会で傷ついた女性が豊かな自然とおいしい食べ物(食事シーン多い!)、そして個人に踏み込もうとしない人間関係に癒されて悩みを打ち明け、そしてまた元気になって旅立ってゆく展開が予測されるが、そういったことは一切ない。多分一年後も二年後も、誰かが欠けることがない限り、同じ日常が続いていくことが予測される。だから、この映画を二度三度見て新しい発見があるということはないだろう。ドラマチックな展開を望む人にはお勧めしない。めがねというタイトルも登場人物がみなめがねをかけているから、くらいしか理由が思いつかない。めがね/小林聡美オンライン書店boox
February 8, 2013
コメント(0)
走り回った師走も、もう2カ月前のことになるんですね。職場も2月末で辞める人がいたり、3月末で辞める人がいたりと入れ替わりが激しいです。こちらは落語がベースとなった映画です。朝の連続テレビドラマ『カーネーション』で父親役を好演した小林薫さんが主演です。私は向田邦子ドラマのこの人が好きでした。【送料無料】歓喜の歌 [ 小林薫 ]楽天ブックス歓喜の歌出演小林薫 伊藤 淳史 筒井 道隆 笹野 高史 光石 研 田中 哲司リリーフランキー 立川 談志 浪岡 一喜 根岸 季衣 渡辺 美佐子浅田 美代子 安田 成美 由紀 さおり 藤田 弓子原作&出演立川 志の輔脚本&監督 松岡 錠司音楽 岩代 太郎文化会館で働く飯塚主任は、似た名前の2つのコーラスグループを聞き違え、大晦日のコンサートホールをダブルブッキングしてしまう。双方に掛け合うものの、どちらも一歩も譲らず大問題に発展。“事なかれ主義”で生きてきた飯塚だったが、2つのグループの板ばさみとなってしまい途方に暮れる。人気落語家、立川志の輔の同名落語を、『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』の松岡錠司監督が映画化したヒューマンドラマ。カラオケクラブでいい気になって外人に貢げば、出てきた元締めに脅される。コーラスグループにねじこまれれば「部下が失敗をしまして」と責任転嫁する。「先に予約したのはあなたがたなんですから、何とかします」と向かった先では、市長夫人が所属しているコーラスグループで市長からの電話をうけ、前言撤回する。家でも会社でも全く尊敬されていない日本一の無責任男が、他の人達の一生懸命さに触れて、カッコ悪さをものともしない、カッコいい男になっていく様を描く。ドラマ『カーネーション』では頑固一徹の親父を演じていた小林薫さんが今度は真逆の男を演じる。そんなダメ男にはしっかりした女性が良く似合う。自身も夢見がちな夫を抱えながら、にっこり笑って「皆をしあわせにするんですよ」と飯塚を説得し、無謀な賭けに挑ませるリーダーと、彼のいい加減さをカバーするできた妻。人に恵まれるというのも、一つの運か。二人が公私両面でサポートして、ダブルブッキングの大晦日は大団円。歓喜の歌の大合唱はみどころあり。それにしても階段から落とされたらんちゅうが気になる。まさかあれは本物ではないでしょうね、かわいそうに。志の輔の師匠、原作者の志の輔もちらっと出演。猫 財布 雑貨 mimiPOCHI POCHI シリコン 小銭入れ コインケース レディース メンズ ネコ ねこ ...価格:1,050円(税込、送料別)
February 7, 2013
コメント(0)
今さっき地震がありました。北海道が震源地らしいのですが、こちらも結構揺れましたね。皆さんのところではいかがですか。そういえば最近地震が多いですね。薬師丸ひろ子さんといえば、角川映画で3人娘として売り出したものですが、大人になってからはおとぼけキャラとして映画によく出演しています。こちらもその一つ。監督のひろ子愛が感じられる作品です。今度は愛妻家出演豊川悦司 薬師丸ひろ子 石橋蓮司 城田 優 津田 寛治 井川 遥 奥貫 薫 濱田 岳水上 あさみ監督行定 勲かつては売れっ子カメラマンだったが、今や仕事をせずプータロー同然の生活を送る俊介は、健康マニアの妻さくらに日々ニンジン茶を注がれ、子づくり旅行をせがまれていた。やがて、クリスマス直前のある日、二人は沖縄旅行に行くことにするが、その日を境に俊介とさくらに微妙な変化が訪れる。オーディションに受かりたい一心で俊介に写真を撮って欲しいと飛び込んできた女優志願の蘭子、俊介にほれ込んで弟子入りした誠、そして俊介に“おっさん”呼ばわりされるおカマの文ちゃんと、ぐうたら夫と天然妻を含む5人の男女が中心となる物語。登場人物が一か所で台詞を喋る場面が多く「まるで舞台劇みたいだな」と思っていたら、中谷まゆみ原作の舞台劇がベースになっていた。旅行に出かけた妻が忘れ物をしたと帰ってくると、夫はすかさず連れ込んだ蘭子を別の部屋に入れて鉢合わせを避けようとするし、さくらに手紙を書いてくるイケ面の若者と俊介が喫茶店で会うシーンもある。愛し合って結ばれたものの、子供の件を巡って争いになり、今ではお互いにもう関心がなく、夫婦崩壊の状態なのだと思っていた。しかし、俊介が馴染みの女性の店に行って「今日女房が旅行なんだ」と誘いをかけ「やっぱやめとくわ」と言った時に彼女が見せた表情に違和感を抱いた。違和感の正体が明らかになったのは、俊介がさくらの写真を現像している時だった。なんだかんだ言いながらも、夫が妻にいかに甘え、頼り、そして愛していたかが明らかになった時、俊介の哀しみの深さがぐんと伝わってくる。カッコいいトヨエツが愛する人を失いとことんカッコ悪くなる男を、それでも魅力的に演じているが、何といっても殊勲賞は石橋蓮司である。強面の刑事役を演じてきた彼が(勿論)笑いもせずに世話好きのおカマを演じているのだ。役者というのは何でもできなければいけないが、いや、何でもできるものなんだなと感心。今度は愛妻家 [ 豊川悦司 ]
February 3, 2013
コメント(0)
まほろ駅前番外地で共演している二人が、こちらの映画でも先に共演してました。こちらの映画では松田龍平の演じた役の方が瑛太の演じた役より頼れる存在ですが、飄々とした所は行天と似てます。こんな所でも共演してたんですね。【送料無料】アヒルと鴨のコインロッカー [ 関めぐみ ]楽天ブックスアヒルと鴨のコインロッカー 原作伊坂幸太郎出演濱田岳 瑛太 関めぐみ 松田龍平 大塚寧々 岡田 将生 監督 中村義洋大学入学のため仙台に引っ越してきた椎名は、ボブ・ディランの『風に吹かれて』を口ずさんでいた所、奇妙な隣人の河崎に声をかけられる。椎名とは初対面だというのに、河崎は同じアパートに住む孤独なブータン人留学生ドルジに広辞苑を贈るため、本屋を襲おうと奇妙な計画を持ちかける。そんな話に乗る気などなかった椎名だが、翌日、モデルガンを片手に書店の裏口に立っていた……。金でなく辞書を盗むために本屋を襲うという素っ頓狂な計画にホイホイ乗ってしまう人の良い椎名は、ペットショップ屋の店長や河崎ら、ひと癖ありそうな人物が語る話を「怪しいなぁ」と退けることなく一旦は受け止める。こういうキャラは、えてして騒動に巻き込まれやすい。銃を持っているフリをするなんて、本当なら犯罪に巻き込まれそうだからと断ってもよさそうだが、なんとなくのせられてしまいそうな雰囲気が彼にはある。河崎が語る元カノとブータン人ドルジのエピソードと、ブータン人ドルジから語られる元カノとのエピソードがモノクロで語られるが、両者の話は違っている。なぜ違っているか、どこが違っているのかが分かった時に、全てのパズルのピースがぴたりとはまる。伏線はいくつも出されていたのだが、あまりにさりげなかったので気づかなかった。例えば、大学から帰る途中の椎名が乗るバス停で、外国人女性が停留所の文字を読もうと懸命になっていたシーン。皆は「外国人ってうっとうしい、ちゃんと日本語読め」と言いながら誰も彼女を助けようとしない。椎名もまた気の毒だなぁと思いながらも謝ってバスに乗り込む。あわやバスの戸が閉まりそうになった時に、ペットショップの店長が止めにかかる。この時のペットショップ店長の行動、椎名が取った行動、それぞれに意味があり後のストーリーに繋がっていく。松田龍平はお父さんの松田優作のモテる部分とワイルドな部分をうまく受け継いだ俳優さんだ。瑛太とは『まほろ町~』で再び組むが、濱田岳と組んでいる時は瑛太の方がワイルドで危なそうに見えるのに、松田龍平と組むと、やはり松田龍平の方が危うさが増して見える。
January 27, 2013
コメント(0)
みなさん、こんばんは。関東付近では結局雪は降りませんでした。後2週間ほどで2月、節分ですね。恵方巻の予約も始まっています。この映画には鬼は出てこないのですが、あまり可愛くない式神が出てきます。鴨川ホルモー kamogawa Horumo:Battle League in Kyoto出演山田孝之 石田 卓也 石橋 蓮司 濱田 岳 甲本 雅裕 栗山 千明 芦名 星監督本木 克英二浪した後、念願の京都大学に入学した安倍は、一目ぼれした早良京子の存在が決め手となり「京大青竜会」というサークルに入部する。安倍はここをレジャーサークルか何かだと思っていた。しかし、実態は京都に千年伝わる競技、“ホルモー”のサークルだった。京大出身の人気作家万城目学の同名ベストセラーを映画化した青春コメディー。ホルモ―語録がとにかく面白い。サークルに入って一年経った男子学生が全裸になって(問題箇所はアニメの雲が隠す)レナウン娘(の踊りを奉納するシーン、俳優たちが極めて真面目に(当たり前だが)「げろんちょり~」と言いながら珍妙なポーズを決め、式神たちがわらわら動いていくシーンは大爆笑。戦うのは式神たちなので学生が殴りあうわけではない。タランティーノ映画を見ている者なら、栗山千明が大人しく看護パートなどに収まってはいないだろうと想像していただろうが、クライマックスでは看護担当の女子大生役だった栗山千明と芦名星の式神も戦う。そして栗山千明側の式神がめっぽう強い。山田孝之や濱田岳のより強い。深く考えればなぜ神々にレナウン娘なんだろうとか、式神たちが戦って結局得られるものって何なんだろうとか、疑問点があった。また、映画としては、解説者が出ているが、あまり機能していないとか、高村、早良、芦屋以外の脇役キャラが全然目立っていなかったなど不満点もあり、くだらないけど面白かった。登場人物はそれぞれ安部→安部清明、早良→早良親王、芦屋→芦屋道満、高村→小野篁(たかむら?)、菅原真→菅原道真など、清明時代の有名人から採られている。ラストの5人が路を横切るシーンはビートルズのパクリかなと思っていたが、書籍の表紙絵をなぞったものか。【送料無料】鴨川ホルモー [ 山田孝之 ]楽天ブックス
January 25, 2013
コメント(0)
みなさん、こんばんは。この週末は久しぶりに晴れましたね。でも日陰ではまだ雪が解けていません。少年ととある物体?の切ない漫画を映画化した作品を紹介します。いけちゃんとぼくGood bye My Secret Friend出演岡村 隆史 萩原 聖人 蒼井 優 ともさか りえ 蓮佛 美沙子 吉行 和子ある日、ぼくはいけちゃんに出会った。いけちゃんはうれしいことがあると数がふえて、こまったことがあると小さくなってちぢまる。いつもぼくのことを見てくれてるし、ぼくが友達にいじめられて落ち込んでるとなぐさめてくれる。でも女の子となかよく遊んでるとまっかになって怒り出す。そんないけちゃんのことがぼくは大好きで――。いじめっこからは目の敵にされても、先生に言うことなく空手を身につけていつか彼等を倒そうという遠大な計画を立てているよしお。西原さんの漫画は子供にも容赦がない。白馬の王子やら救いの手を差し伸べる大人やらを簡単に出さない。そんなに世の中優しくはないよと絵本でさえもつきつけている。発表されるや“絶対に泣ける本”と評判を呼んだ、人気漫画家・西原理恵子が初めて手掛けた同名絵本を実写映画化。いけちゃんの声を蒼井優が担当。ぼくことよしおにしか見えないいけちゃんが一体誰なんだろう?という謎で最後まで引っ張っていく。亡くなった父親か、小豆とぎなんかと話していたから妖怪の一種かとあれこれ考えていたが、これはなかなか登場しない意外な正体だった。大人になると消えてしまうのは、成長を助けていたからなのかと思ったがこちらも違っていた。愛情ってすごいなぁと思ったり、「待つのは慣れてるの」と言ういけちゃんが、あんな姿でもいじらしかったり。そう、“あんな”姿なのだ。目は黒いし、色はくるくる変わるし、かわいいのかと言われれば声はかわいいが姿はオバQで微妙。それでも迫りくる別れを胸に何一つ泣きごとを言わないところはやっぱりかわいい。【1000円以上送料無料】いけちゃんとぼく/深澤嵐オンライン書店 BOOKFAN菜々緒さん着用!大人気のアシンメトリーロングスリーブで新登場!GINGER 素材MIXワンピ*REAL ...価格:3,990円(税込、送料込)
January 21, 2013
コメント(0)
みなさん、こんばんは。今週も終わりましたね。一日短かったのに、何だか長かったです。今日はちょっとシリアスな映画を紹介します。闇の子供たち 出演妻夫木聡 江口洋介 宮崎あおい 佐藤浩市 鈴木砂羽 豊原 功輔監督&脚本阪本順治音楽岩代 太郎主題歌桑田圭祐日本新聞社のバンコク支局駐在の南部は、東京本社からタイの臓器密売の調査を依頼される。同じころ、恵子はボランティアとしてバンコクの社会福祉センターに到着する。彼女は所長から、最近顔を見せなくなったスラム街出身の少女の話を聞くが、実は彼女は父親に児童性愛者相手の売春宿に売り飛ばされており……。梁石日原作の小説を『亡国のイージス』などの阪本順治監督が映画化した衝撃作。未だ日本で15歳以下の子供の臓器移植が認められていない時代。裕福で重病の日本の子供を助けるために、貧しいタイの五体満足な子供が犠牲になる。もちろん公然と行われているわけではないが、事実を阻もう、暴こうとする者には闇の勢力から制裁が加えられる。それが、“ほほえみの国”として親しみを持たれているタイで行われていることだ。まるで動物のように、檻のような所に閉じ込められ、戻って来た時には背中にすり傷。エイズだと分かれば、ゴミ袋に入れられて家から遠く離れた所に捨てられる。子供たちの扱いは人間に対するそれではない。しかし、主要人物の対応はそれぞれ違う。事実をありのままに伝えるという任務を帯びた記者・南部。タイの子供たちを救うことしか考えていないあまりに一本気で若い恵子。ヤバい写真を売って金にしようくらいのことしか考えていない与田。全く異なるスタンスから問題に取り組む三人は、子供達の置かれた状況を憤りながらも、時にぶつかり、正義との間で苦悩する。南部たちがタイの元締めに「気色悪い日本人め ヘドが出る」と牽制される場面があるが、そこで彼等から浴びせられるのは「お前たちこそ加害者じゃないか」という言葉だ。タイの児童買春の客は、タイ人ではない。多くの金を持ってタイを訪れる欧米人や日本人である。原因を作っておきながら、事実を糾弾するのはおかしい、という理屈であり、確かにそうなのだ。需要があるから供給される。私達も加害者を生んだ国の国民であることに、責任の一端も感じることなく、この映画を見ることはできないだろう。【送料無料選択可!】闇の子供たち [Blu-ray] / 邦画CD&DVD NEOWING
January 18, 2013
コメント(0)
政権交代で思うような結果が出ず、また元の木阿弥に戻ってしまいました。最近の日本ってもうエネルギーがなくなってしまったのかな、と思いました。でも、単に政治に期待が持てなくなっただけですよね。脱原発のデモを国会前で行っている人がいますし、被災地(この言葉がイヤだという方も勿論いらっしゃいますが)では復興のための活動が行われています。間違っていることには、立ち上がらなければいけないですよね。今日は江戸時代にそのような義挙を行った人たちを主人公に据えた映画を紹介します。地味ですが、いい映画です。[DVD] 郡上一揆ぐるぐる王国 オレンジ DS郡上一揆監督&脚本神山 征二郎出演緒形 直人 永島 敏行 林 隆三 加藤 剛 平泉 成 山本 圭 尾美 としのり 篠田 三郎 古田 新太 内藤 武敏 前田 吟 岩崎 ひろみ宝暦4年美濃国郡上藩の藩主・金森頼錦は、年貢米の取り立てに、従来の一定の年貢をとるやり方にかえ、その年の出来高によって年貢を変える『検見取り(けみとり)』を実施しようとした。藩の放漫財政によってただでさえ重税にあえいできた農民たちは、さらなる増税があきらかなこの「検見取り」の実施を阻止しようと立ち上がった。これが幕府の最終裁定がおりるまでに4年以上の歳月を要した、農民たちが命をなげうった壮烈な闘い『郡上一揆』の始まりだった。120余の村々から集まった3500名を越える農民たちは、八幡城に『検見取りお断り願い』を出した。農民たちの結束ぶりに狼狽した国家老は、騒動をおそれて「その願いを聞き届ける」と約束する。しかし、江戸にいた藩主は幕府要人に取り入り、美濃郡代を使って庄屋たちに圧力をかけ、何が何でも『検見取り』を強行しようとする。農民たちは、「こうなれば江戸の藩邸への直訴しかない」と決意、代表者を江戸へ向けて出立させた。詮議の音沙汰のないまま、いたずらに江戸に足止めされ、いらだちをつのらせる定次郎たち。その間に国元では、郡代によって力ずくの『検見取り』が行われようとしていた。農民たちに残された道は、幕府への直訴しかなかった-直訴をすれば死罪は免れないと知りつつも実行した定次郎たち。そして首謀者を詮議する責め句にも耐え抜き、過酷な牢生活で死んでゆく農民たち。最も苦しく辛い思いをした物たちが、お互いを思いやる。これこそが人間のあるべき姿であることがわかっていても、究極の状態でなかなかそこまで出来る人はいない。実話を元にしたこの映画を通じて、命も家族も犠牲にして農民の苦難を救おうと立ちあがった人々―“義民”という意味を深く噛みしめる。江戸時代、岐阜県・郡上の地で起きた大規模な一揆は足掛け5年にわたり、最終的に農民側の勝利に終わるという他に例を見ないもであった。この“郡上一揆”を岐阜県出身の神山征二郎監督が緒形直人主演で映画化。同じコンビプラス林隆三さん出演で、明治が始まって間もない頃に起こった秩父農民の戦いを描いた『草の乱』も製作されている。3500人を超える地元住民を主としたエキストラがノーギャラで参加。モブシーンが多いが、カメラマンが「鳥肌が立つほど」と語るような迫力の行進シーンが撮られている。
January 14, 2013
コメント(0)
東野圭吾さんの『ガリレオ』シリーズと並んで人気が高い加賀恭一郎シリーズの映画版です。私は下谷七福神に行ったのですが、ちなみに、この映画にも七福神が登場します。こちらは日本橋七福神です。祀ってある神様は同じ種類なのですが…。原作東野圭吾出演中井 貴一 阿部 寛 松重 豊 鶴見 辰悟 山崎 努 劇団ひとり 向井 理新垣 結衣 黒木 メイサ 田中 麗奈にこりともしない、固いクールなイメージの加賀に阿部寛がはまっている。腹部を刺された状態で8分間も歩き続け、東京・日本橋の麒麟(きりん)の像の下で息絶えた男性。一方、容疑者の男は逃亡中に事故に遭い、意識不明の重体となる。日本橋署の加賀恭一郎は事件を捜査するにつれ、関係者の知られざる一面に近づいていく。被害者はなぜ必死で歩いたのか、はたまた加害者の恋人が彼の無罪を主張する理由とは……。東野圭吾のミステリー小説「加賀恭一郎シリーズ」の「新参者」を基に、阿部寛主演で放送されたテレビドラマの劇場版。物盗りの反抗として単純にかたがつきそうだった事件は、倒れた男性が製造会社の本部長で、容疑者の男が派遣切りにあっていることから「怨恨絡みの犯罪では?」という疑いが出てくる。それでもまだ納得しないで捜査を進める加賀に、捜査班は問う。「お前は何を追ってるんだ?」彼が願っているのは、単に事件の真相が分かってそれで終わり、ではない。起こってしまった事件を悲しみ「もしかしたら自分が悪かったのでは」と苦しむ遺族や関係者たちの心を救うために、普通の刑事ではやらない所まで進んでいく。他人に対してそこまで親身になれる割には、実父との関係がぎくしゃくしていて、看護師を介して行う将棋くらいしか心を通わせる術はない。まあこの辺りのさじ加減が絶妙で、何でも完璧の探偵ではなく、どこかに弱い所を抱えているからこそ、観客も彼にぐうっとひきつけられていく。加賀が本当はそんなに冷たい人間ではないことを知っているから、キツイ言葉をかける看護師や甥のように。しかし看護師の訴え「最後に死ぬ人間のメッセージを受け取れ」に、自分の親子関係を見直すのではなく、事件解決の糸口を見出してしまうあたりが、名探偵なのだけれど、情において不器用な加賀らしさが出ている。物語の中心であるため、加賀が言うことは絶対の真理でなくてはならないから“固さ”は必要だが、単にそれだけでは相手は受け入れない。相手を本当に思っているという心が言葉のはしばしから感じさせるような話し方をしなければ、ほとんど初対面の関係者が聞いてくれる説得力をもたないからだ。にこりともしない、固いクールなイメージの加賀に阿部寛がはまっている。麒麟の翼〜劇場版・新参者〜 豪華版【Blu-ray】 [ 阿部寛 ]
January 9, 2013
コメント(0)
今日のファミリーヒストリーは俳優・高橋克典さんのお父さんの記録でした。特攻隊の生き残りとして音楽に出会ったお父さんが音楽を教えることで立ち直ってゆく話です。さて、こちらも音楽を本当に楽しむことに目覚めてゆく勘違い女子高生の話です。【送料無料】うた魂♪ フル!!!(初回生産限定) [ 夏帆 ]楽天ブックスうた魂出演夏帆 石黒英雄 ゴリ 薬師丸ひろ子 ともさかりえ 間 寛平 徳永 えり冒頭、一人の女子校生が海岸で歌いながら、自分の声が入ったテープに陶酔している。彼女は、海岸で彼女を見ている人達が「みんな私にうっとりしてるんだわ」と思っているが、彼等は「彼女こそどうかしちゃったんじゃないのか?」と呆れていたのだった。その女子校生・かすみは自他共に認める歌のうまさで、合唱コンクール常勝の七浜高校でソプラノパートリーダーをつとめていた。しかし、秘かに思いを寄せる牧村純一が撮ってくれた、大口を開けて歌う自分の写真を見てがく然とする。その日以来、自信喪失してしまったかすみは、合唱をやめようとまで思いつめる。ところが、ライバル校のヤンキー合唱部の魂の込もった合唱と、部長・権藤洋の一言をきっかけに自分を取り戻す。悪気はないが、回りが見えていない二枚目半のヒロイン・かすみの一人称語りで物語が進行する。舞台は文化系だが“スポ根”タッチの青春コメディ。恋愛だけでなく、かすみと合唱部のクラスメイトや後輩の交流など、友情も描かれている。ガレッジセールのゴリがまさかの10代に。一体何年留年してるんだろう?(笑)薬師丸ひろ子が、産休教師としてやってきてにわか合唱部顧問になる女性を演じる。朝礼で挨拶するなりよれよれ倒れそうになるひ弱な存在だが、薬師丸ひろ子が演じるのだから、何かあると思ってもらった方が良い。彼女が歌う『OH MY LITTLE GIRL』は監督が切望したそうだ。それにしても夏帆、やるなぁ、あんな台詞まで口にするとは。女優根性というか。大会シーンでは、本物の合唱団員達の美しい歌声が楽しめる。ただ、権藤の高校が服装を問題視されてあわや出場停止にされてしまうシーンが、やや優等生的な解決の匂いがした。服装も髪も含めてパフォーマンスの一部で彼等の個性であり、それを殺して歌ってしまうと、同じ尾崎豊を歌っていても、学ランで歌っていた頃のパワーが感じられなかったのだ。後の展開を上手く進めるための措置だったのだろうが。
January 8, 2013
コメント(0)
ブログを読んで頂いているみなさん、今年は大変お世話になりました。年末最後の映画として紹介するのは日本映画です。とっても地味なのですが、今の日本人が失いかけている矜持を持っている映画だと思います。明日への遺言 特別版(DVD) ◆20%OFF!ぐるぐる王国 楽天市場店明日への遺言出演藤田 まこと 蒼井 優 富司 純子 田中 好子 西村 雅彦監督脚本小泉 尭史音楽加古 隆第二次世界大戦終了後、戦争末期に名古屋を空爆した米軍捕虜を処刑した責任を問われ、B級戦犯として裁判にかけられた岡田資中将。裁判で彼は「一般民衆への無差別爆撃の責任は誰が負うのか、命令により実行した部下の責任は誰が負うべきなのか」と堂々と信念を主張し、戦勝国アメリカによる法廷を戦い抜く。第二次世界大戦終了後、B級戦犯裁判をたった一人で戦い抜いた岡田資(たすく)中将の誇り高き生涯を描く。戦争文学の第一人者である大岡昇平の「ながい旅」を原作に、『博士の愛した数式』の小泉堯史監督が構想15年をかけて映画化。 ここで扱われた事件は名古屋だが、戦争で昔米兵が落下傘で降りてきて、竹槍で突いて殺したという話は他でも訊いたことがある。今は勿論戦時中ではないが、自分達の住む場所が黒こげになり、知り合いが焼かれてその張本人が降りてきたら果たして平静でいられるか。「彼等を裁判で裁いて罪を認めさせる」などという悠長なことで果たして感情が抑えられるのか怪しい。法治国家はそうでなければならないのだろうが、現実としては、むしろ復讐を遂げたいと願うのが多勢であろう。今回、岡田中将は降りてきた米兵を「ジュネーブ条約で安全と権利が守られるべき捕虜」ではなく、「罪もない一般市民を殺戮した犯罪者」であると断じ、殺しても別に罪にはあたらないと説く。理屈を考えれば、銃を持たない市民を殺した飛行士は何の罪にも問われず、復讐を為した市民のみが裁かれるのはフェアではない。更に戦勝国が戦敗国を裁くのだから、どうしたって負けた側に不利となる。そのような状況を理解しながらも、殺した部下でなく命じた自分に責任があるとして、検察側に対しても敬意を払う岡田の姿は、何もかもなくした日本人が次世代に残すべき宝であると感じた。1秒に2.7箱 9万4,987箱完売の実績【天秀みかん】たっぷり2.5Kg/799円【送料無料】2箱注文で4倍...価格:799円(税込、送料込)
December 31, 2012
コメント(0)
【加瀬亮大河俳優と熱愛!】と書かれていたのは誰のことかと思ったら市川実日子さんでしたか。大河俳優となると、何かと注目されますからね。最近の映画やドラマでもありましたが、小日向さんの無表情の怖さがこの映画にも出ています。それでもボクはやってない I Just Didn't Do It監督&脚本周防 正行出演加瀬 亮 役所 広司 山本 耕史 小日向 文世 田中 哲司 益岡 徹大森 南朋 尾美 としのり 竹中 直人 本田 博太郎 もたい まさこ 瀬戸 朝香フリーターの金子徹平は、通勤ラッシュの電車で女子中学生から「痴漢したでしょ」と訴えられてしまう。まったく身に覚えのない金子は、話せば分かってもらえると思い、大人しく駅の事務室に行った。しかし、「ボクはやってない!」という訴えもむなしく、そのまま警察に連行されてしまう。その日から、留置所暮らしを余儀なくされた金子の無実を訴える戦いが始まった。『Shall We ダンス?』の周防正行監督が、11年ぶりにメガホンを取った本格的な社会派ドラマ。ハリウッド映画『硫黄島からの手紙』に出演し、世界的に注目を集めた加瀬亮が、本作で初主演を果たす。もし、あの日、徹平の前に、本当に痴漢をしたサラリーマンを刑事が取り調べていなかったら。もし、あの日、徹平の無実を訴えにきてくれたOLの調書を残していたら。もし、あの日、徹平が調書をよく見てサインを拒否していたら。裁判は成り立たなかった。でも、現実はそうではなかった。似たような事件に嫌気がさしている刑事は、徹平を取り調べる時に「こいつもどうせやってるのにやってないと言ってるに違いない」と先入観を持った。忙しくて自分の職務ではないと思っている駅職員は、OLを追い返してしまったし、時が経つにつれて彼女の記憶も曖昧になってしまった。初めてで不慣れで、そして不幸な事にズル賢くもなかった徹平は、間違った所のある調書にサインしてしまった。そして、とても理不尽なことに、真実を告げている徹平が嘘つきだと思われてしまう。これは本当に怖い。犯罪も怖いが、冤罪はもっと怖い。やっていないから、そもそも罪を証明する証拠などないのに、ひとたび訴えられれば“やっていない”ことを証明しなければならない。そして、日本が標榜する三権分立や司法の独立が身内の事情でゆがめられ、罪なき人が罪に問われ、今回のように本当に痴漢を働いた人物は、今も咎められていないというおかしなことが起こってしまう。正しいことが通らないというとても後味の悪いラストであるが、最後の徹平の決断とその後の弁護士団の戦いに希望を繋ぎたい。【送料無料】それでもボクはやってない スペシャル・エディション [ 加瀬亮 ]楽天ブックス
December 24, 2012
コメント(0)
全351件 (351件中 251-300件目)