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意外と感想って書いてもらえないんだよね。
小説のせてまーす。
感想お願いしまーす。

リクエストフィクションのお題も募集中~!

2026.09.29
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カテゴリ: AI小説



最近、マウスのぐりぐりを使っても画面がスクロールしなくなってすごくイラつく。
▼でやろうとしたら▼が小さくてうまく押せなかったり、一気に下の方に行ったりするのでさらにストレス。

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今日は何の日

クリーニングの日
日中国交正常化の日
招き猫の日
洋菓子の日
接着の日

くっつくFM東海ラジオの日
Heart Safe Cityの日
とっとり0929(和牛肉)の日
つづく服。の日
かぜ備えの日
アダプト・プログラム記念日
肉の日
クレープの日
Piknikの日
ふくの日
宣長忌

豊子忌
秋の全国交通安全運動
結核予防週間
歯ヂカラ探究月間

タイトル『お帰りの際は、勇者をお忘れなく』

魔王を倒した翌日、私の右手が勝手に剣を抜いた。

剣は食卓を真っ二つにし、宿屋の主人は泣いて喜んだ。
「これで我が宿にも、勇者様の伝説が!」
弁償すると言っても受け取ってもらえなかった。
その夜、私は逃げた。

*

勇者になってから、眠ると昔の戦いの夢を見る。
道が分かれれば、危険なほうへ足が向く。
誰かが悲鳴を上げると、身体が先に走りだす。
それでも、魔王を倒せば終わると思っていた。
終わらなかった。
凱旋式で王様に跪こうとしたとき、膝が曲がらなかった。
勇者は、誰にも屈してはならない。
そういう加護だった。
王様は立ったままの私を讃えた。
私は、椅子に座りたかった。

*

山奥に、加護を落とせる洗濯屋がある。
その噂を聞いて、私は旅に出た。
魔法使いが書いてくれた地図には、目印になる店が描かれていた。茶碗の暖簾。赤い鳥居。虹色に光るラジオ屋の看板。
剣は途中の谷に捨てた。
翌朝、枕元に戻っていたので、今度は宿代の代わりに置いてきた。
昼には腰に下がっていた。
今は、寝袋の中に隠してある。
「持ち主を裏切らぬ聖剣」。
ありがたい話だった。
持ち主のほうが裏切りたい場合を、鍛冶師は考えなかったらしい。

*

洗濯屋のおばあさんは、私を見るなり言った。
「脱いで」
私は周りを見回した。
「ここで?」
「奥に着替えがあるよ」
渡された服は継ぎだらけだった。
「これ、何の服ですか」
「ただの服」
私は袖を通した。
肩が軽かった。
こんな感触を、ずいぶん忘れていた。
おばあさんは私の旅装を裏返し、襟の内側を覗き込んだ。
「ずいぶん縫い込んだねえ」
そこには、私には読めない細かな文字が並んでいた。
〈恐怖耐性〉
〈苦痛軽減〉
〈使命優先〉
〈撤退不可〉
〈救援要請、自動受諾〉
「加護って、身体についてるんじゃないんですか」
「身体に直接つけたら、着替えたって逃げられないだろう」
「もう逃げられてないです」
「長く着すぎたんだね。肌まで染みてる」
おばあさんは、藍色の瓶を渡した。
「これを飲んでお待ち。身体に染みた分を抜く薬だよ」

*

服は桶の中で暴れた。
袖が桶の縁を掴み、外へ這い出そうとした。
おばあさんは洗濯棒で押し戻した。
「世界が危ないって顔をしても駄目。今日は洗う日」
「顔、あるんですか」
「ないほうが扱いやすいね」
私は縁側に腰かけた。
近くの店から、ラジオの声が聞こえた。
『王都からのお知らせです。勇者様の行方をご存じの方は――』
おばあさんが窓を閉めた。
私は瓶の薬を少しずつ飲んだ。
苦かった。
そのうち、指が震え始めた。
竜の口に腕を突っ込んだ日のことを思い出した。
橋から落ちた仲間を掴んだ日のことも。
怖かった。
あのときは、怖くなかったのに。
「ちゃんと効いてるよ」
おばあさんは、服から黒い水を絞った。
私はしばらく泣いた。

*

洗い終わると、桶の底に金色のものが残った。
濡れた糸くずのようだった。
糸くずは寄り集まり、小さな人の形になった。
それは桶から這い出すと、私に向かって膝をついた。
『ご命令を』
私は後ずさった。
「……何、これ」
「勇者の加護」
『敵はどこですか』
声が、私に似ていた。
『救助を要する者は。討つべき魔物は。次の目的地は』
私はおばあさんを見た。
「これを、ずっと着てたんですか」
「そうだよ」
金色の人形は、膝をついたまま待っていた。
命令が来ることを疑っていない。
「どうして、そんなことをしたがるの」
『それが役目です』
「したくないときは?」
人形は黙った。
しばらくして、同じ声で答えた。
『それが役目です』
私はそれ以上、聞けなかった。

*

おばあさんは服を干した。
風に揺れる布の端から、最後の光が落ちた。
「これでおしまい。もう、ただの人だよ」
私はしゃがんでみた。
膝が曲がった。
立とうとすると、少し痛かった。
笑ってしまった。
おばあさんも笑った。
「筋肉痛は自分で治しな」
そのとき、金色の人形が私の足元へ来た。
『装着待機』
「もう着ないよ」
『では、次の適合者を検索します』
人形は戸口へ向かった。
私は、反射的に掴んだ。
小さな肩は熱かった。
これが次の誰かに取りつく。
どこかの子が、怖がることも、逃げることもできなくなる。
「……これ、捨てられないんですか」
「捨てても戻る。そういう加護だろう?」
寝袋の中で、聖剣がかすかに鳴った。
私は長いこと、金色の人形を見ていた。

*

「服じゃなきゃ、駄目ですか」
おばあさんが眉を上げた。
「加護をつけるもの」
「いいや。盾にも船にもつけるよ」
私は店先を見た。
小さな招き猫が置いてあった。
「これ、売り物?」

*

村を出る頃には、霧が晴れかけていた。
私は継ぎだらけの服の上に、雨避けの透明な外套を羽織っていた。
地図はもう光らない。
どちらへ行くべきかも、教えてくれない。
だから、昼食がおいしそうなほうへ行くことにした。
腰の招き猫が、小さな前脚を上げた。
金色のものは、その中に納まっている。
敵を倒す必要はない。
立ち止まっても、引き返してもいい。
ただ、来たい人を迎えればいい。
そう命じると、初めは何度も聞き返した。
それだけでよいのですか、と。
私は、そのたびに頷いた。

*

坂を下りかけたところで、村が騒がしくなった。
振り返ると、鳥居の向こうから鎧の兵士たちが駆けてくる。
その後ろには、大臣。宮廷魔法使い。王様までいた。
馬車を降りた王様が、洗濯屋の前で肩を震わせた。
「どうしても……立ち寄らねばならぬ気がして……」
大臣も頷いていた。
宮廷魔法使いは、必死に自分の足を止めようとしていた。
腰の招き猫が、誇らしげに胸を張った。
『来客誘導、完了』
私は慌てて猫を押さえた。
「来たい人だけって言ったでしょ!」
奥から、おばあさんが出てきた。
並んだ一行を見渡し、濡れた手を前掛けで拭いた。
それから、王様に言った。
「脱いで」

おわり







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最終更新日  2026.09.29 19:22:58
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