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2017.12.07
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カテゴリ: 小説/物語
「こっちこっち。」
おばちゃんは私を勝手口から家の中に招き入れてくれた。
靴を脱げばすぐに台所だった。
私はIさん宅にはじめて入らせてもらった。

テーブルにはおっちゃんが座っていて新聞を読んでいたが、私の顔をみて「おお、いらっしゃい。来てくれたな。」と笑顔で話しかけてくれた。

「おじゃまします。」ぎこちなく挨拶をして、私はおばちゃんに言われた通りの席についた。

おばちゃんは台所に立って食事の用意をしはじめる。
おっちゃんは再び新聞を読みながらもおばちゃんに何やら話しかける。
明日会社にいくときに持っていくものの確認をしているようがったが、私には詳しいことは分からない内容の家族間の会話だった。



私より先におっちゃんがスプーンを持ってシチューを口に運ぶ。
「お!美味い。さあ、あったかいうちにフジオ君も食べや。」と促してくれた。
その言葉に私もスプーンを手にして、まずはおっちゃんに「いただきます。」と言った。
おっちゃんは「しっかりしてるな。どうぞ。」と言ってくれた。
そしてまだ台所に立って私に背を向けているおばちゃんにも「いただきます。」と言うと、「はいどうぞ」と返ってきた。

いただきますを言ったので、いよいよシチューをひとくち食べてみる。
口の中に温かく美味しいものが入ってくる。
それを呑み込むと温かさが喉を通ってお腹に運ばれる。
身体が冷え切っていたのが原因かどうかわからないが、一瞬身震いをしてしまった。

台所からおばちゃんの「味はどう?」という言葉が飛んでくる。
「温かくて美味しいです。」と私が返す。

「ありがとうございます。」と言ってふたくち、みくちとシチューを食べると、、、
ふとあることが心を過(よぎ)った。





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最終更新日  2017.12.07 02:58:21
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