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2018.04.25
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カテゴリ: エッセイ
平安時代に日本の権力者としての頂点に上り詰めた藤原道長が残した和歌はあまりに有名である。

「この世をば 我が世とぞ思う望月の 欠けることもなしと思へば」

「望月(もちづき)」とは満月のことである。
「望まれる月」と書いて「満月」を表すとは、何と古の日本語の奥深い事よと心底感心してしまう。

この世の栄華を極めた道長は、その満足感を「少しの欠落もない満月」にたとえた。
その満月が、今自分の目の前にある器に厳然と存在しているのだ!
この至福の時を楽しまずにいられる人がこの世にいるのだろうか、、、と思ってしまう。

しかもこだわったいる店では、ネギやワカメ、ときにはとろろ昆布で地面の草むらを表現してくれているところもある。
なんという風流であろうか!


特に唐辛子をかける場所にはこだわる。

満月は日の入りと同時に西の空に現れる。
草原に見立てたネギゾーンは生たまごの近くに配置し、その境界に沿うように唐辛子をかける。
それは正しく夕日で赤く染まりゆく草原なのだ!

もちろん絶対にたまごの上に唐辛子や、ましてやネギをかけるような無粋な真似はする由もない!

このように、器の中の望月を十分に堪能して箸を手にし、「いただきます。」と言った後、、、
そこからが問題なのだ。
いや、ここからが真剣勝負なのだ。





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最終更新日  2018.04.26 01:08:28
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