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イズ 1389 @ Re:暁のヨナシリーズ、完結です!…外伝4『王の風』速報感想。(07/03) ヨナ終わってしまいましたね。とても満足…
2026.08.11
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カテゴリ: 日記
少し前の話になりますが…2026年5月31日、長野県諏訪地域で近年定期的に行われている
諏訪神仏プロジェクト「諏訪上下神宮寺由来仏像一斉公開」 へ行ってきました!

◆諏訪神仏プロジェクトとは(​ 公式HP ​より)
かつて日本では神様と仏様は一体のものとして信仰されていました。
ここ諏訪でも、諏訪神社(現・諏訪大社)の上社・下社それぞれに神宮寺とその付属寺院が併設されており、多くの仏像が祀られていました。
神様と仏様が別々の道を歩むようになってから150年。 今回のプロジェクトは、こうした諏訪寺院由来の仏像や寺宝を信仰対象として所蔵する各寺院それぞれで、同時期に一斉公開するものです。

観光をしていると、神社には寺院とは違い仏像のような分かりやすいモニュメントがないような印象を受けることが多いです。しかし中世より江戸時代まで約千年ほどは神仏集合が当たり前として続いて来ていました。
諏訪大社でも、神社と神宮寺が一体となって一大観光テーマパークを形成していましたが、明治後の廃仏毀釈で神仏分離がなされ、諏訪大社神宮寺の各社で大事に奉られていた仏像の多くが、(時には破壊された形で)周辺の寺院に移されました。本プロジェクトは、そうした諏訪大社縁の仏像を一斉公開する期間を設け、今は亡き神仏集合時代の信仰の形に思いをはせる機会を提供してくれています。

初回の開催は2022年かな?そこから毎年、5月の最終週付近で開催されていました。
以前より気になっていたプロジェクトであり、この度、丸一日かけて回れる寺院を回ってみました。


■鼈澤荘厳山 大虚空蔵院 佛法紹隆寺 
(べったくそうごんざん だいこくうぞういん ぶっぽうしょうりゅうじ)
⇒​ 公式サイト ​ ※下記色付き解説文は寺院公式サイトより


長野県諏訪市にある真言宗のお寺。現在でも仏教の「諏訪大明神」を祀り、いにしえの神仏習合の息吹を伝えるとともに、諏訪家や諏訪高島藩との深い関わりからもたらされた数々の宝物、信州の真言宗寺院の中核であった歴史より伝えられた書籍、古文書、法具など多くの文化財、四季折々の移ろいを色濃く映し出す「名勝庭園」を有する「諏訪の歴史を肌で感じられる」寺院。




・諏訪大明神御本地普賢菩薩(すわだいみょうじんごほんちふげんぼさつ)
諏訪大社上社神宮寺普賢堂の本尊。この像が、古来より諏訪大明神そのものとして祀られてきた。 廃仏毀釈の際、玉眼などを抜かれてしまった。普賢菩薩像には文禄二年(1593)の銘が刻まれているが、台座の白象は鎌倉時代(1292)のものと考えられている。
一説によると諏訪大社神宮寺に陣を張った織田信長が、諏訪大明神の軍神としての力を恐れ、破壊した。 その後、再彫刻されたため、白象は古く普賢菩薩像は年代が下るという。 諏訪大明神本地普賢菩薩・文殊菩薩等の移管状も現存する。



朝一で、いきなりクライマックス!な仏像を拝見しました。
諏訪大社上社神宮寺の中でも一番人気のあったという普賢堂の本尊で、神仏集合時代に“諏訪大明神”と言えば、この仏様を指していた、という像です。 おそらく諏訪神仏プロジェクトの立ち上げ自体、本仏像の修復⇒公開を機に開催されているのではないかな、と思います。

鎌倉時代には普賢菩薩はかなり人気があったようで、似た造作の仏像は、全国各地で度々お目にかかります。ただやはり、こちらの「諏訪大明神」は長く諏訪信仰の中心であったこともあり、非常に大事にされていて、当寺院に移送後もわざわざお堂を立てて、諏訪大社上社の方角を向くような形でどっしりと静かに佇まれています。かなり大きな像なので、お堂全体の空気感も含め、他にない重さ・静寂さがあって感動しました。

…そして見た目の荘厳さとはウラハラに、説明音声ボタンを押したところ突如として“武田信玄”が長々と諏訪大明神の説明アナウンスを始めて、すごくよく分かったんですが、すごくびっくりしました。


・普賢菩薩騎象像(ふげんぼさつきぞうぞう)
諏訪大社上社神宮寺如法院本尊。鎌倉時代 院派の作。
如法院は普賢秘密山如法院と称し上の坊といわれる諏訪大社上社神宮寺の塔頭(枝院)。諏訪大社本宮内の御神体の鉄塔(現、温泉寺安置)に写経を奉納する役割を持ち、特別な寺院とされていた。

こちら、通常の拝観の際は近づくことが出来ませんが、プロジェクト実施期間は間近で拝見することが出来ました。…近くで見ても、ほれぼれとするほど繊細できれいな仏像でした。もともと、他の仏像の胎内に保管されていた胎内仏とのことで、鎌倉時代のものとは思えない状態の良さでした。


・安土桃山の庭
諏訪地域で最古の庭。各所に安土桃山時代の面影を残すが、歴代住職が少しづつ改変した。池泉回遊式庭園で、桃山時代の住職が智積院玄宥と親密な交際があったため、どことなく智積院庭園に似ている。石組みの技法・様相ともに県下随一と称される。池の中央部には、江戸時代の鶴石組みと亀石組みがある。

寺院内には、安土桃山・江戸・明治・大正・昭和と各時代に整備されたという庭があります。すごくきれいな庭です。智積院は…つい数年前に行ったことがあるけど…似てるか??蓬莱山が出てくるところとか、考え方はかなり似てるのかな??


結構くだけたおみやげ品もあり、たのしく拝観できました。


見どころ満載の寺院で、こちらは常時拝観できますので、諏訪観光の際は大社だけではなくこちらにも是非足を運んでいただきたいです。(普賢菩薩騎象像 等、平時には鑑賞できない宝物もあります)


■諏訪大社上社本宮  ⇒​ 公式サイト
佛法紹隆寺よりまっすぐ正面を進んだ先にある諏訪大社上社本宮も訪れました。




かの有名な御柱(のうちの1本)ですね。


・硯石(すずりいし)
四脚門付近より、参拝殿先に見える石。“明神の天降り給う場所”と解説にありました。
後ほど少し書きますが、信仰の源にあるミシャグジ信仰と繋がりを感じました。


こちら、先ほどの諏訪大明神御本地普賢菩薩が祀られていた 神宮寺の普賢堂跡地
この普賢堂跡地から少し下ったところには鎌倉時代創建の五重塔があったそうで、現代に残っていたら国宝だったと言われているとか…。つくづく勿体ない…!


■諏訪市博物館  ⇒​ 公式サイト
上社の道路向かい、諏訪市博物館では、五重塔の本尊であった五智如来坐像を拝見出来ます。


諏訪神仏プロジェクトの当日は、上社縁の仏像を紹介するパネル展示もありました。
ちなみに、手前は上社神宮寺の五重塔の模型です。


独特な文化体系をもつ諏訪地域の、縄文から続く価値観と信仰の歴史をかなり分かりやすく拝観できる資料館で、とてもおススメです!


諏訪湖を半周して、下諏訪~岡谷方面へ来ました。
岡谷市の寺院には、(主に)下社関連の仏像がメインで保存されています。

真言宗 智山派 隣宮成田山 真秀寺 (しんしゅうじ)
⇒​ 公式Facebook ​ ※以下、説明は公式Facebookより
真秀寺は、約600年前に創建された真言宗智山派の寺院です。かつては諏訪下社神宮寺の門徒寺、小萩神社の別当寺でありました。檀家はありませんが、江戸時代には石仏や供養塔も建てられ、小寺ながらも近隣の崇敬を受けてきた様子が窺えます。
明治初年の神仏分離の際、真秀寺は取り壊しを免れました。当時の住職はじめ、信心ある人々の努力により、諏訪社別当寺より難を逃れた仏像が多く受け継がれています。
真秀寺は、地域の平安を祈るとともに、貴重な文化財を継承する寺院として、横川区の方々を中心に、大切に護持されています。


こちら平時には入ることが出来ないお寺で、半年に1回くらい?のペースで地元役員様たちの協力の元で公開のタイミングがあるそうです。
本堂は下社本坊を移築したものだそうで、建物自体見ごたえがあります。


・厄除子安身替不動尊像
1868年、上社如法院護摩堂より当寺に移されたもので、江戸後期の名工・立川和四郎冨種(立川流三代目)の1855年・39歳時の作品。






脇座の2童子像と併せて、一本のけやきから三身を掘りだした作品とのこと。

“立川和四郎”というのは、江戸時代中期から諏訪地方を本拠地に活動した宮大工の名跡で、諏訪周辺の神社仏閣ほか様々な建築&彫刻で活躍されたそうなのですが、えっと…とにかく写真を観ていただければ分かりますが、 めっちゃ凄い。超かっこいい。

こちら、諏訪神仏プロジェクトの公式パンフレットで写真を拝見してから「ナニコレ超かっこいい!本物が観たい!」と思っていましたが…実物は想像の通りというか想像以上というか…非常に大きく迫力のある仏像で、とても感動しました。これは仏像ファンの方には是非見ていただきたい像です。


・涅槃図
江戸末期(1855年)の作品で、仏像ではありませんが像と同様に上社如法院より当寺へ移された品だそうです。緻密&丁寧に生き生きとした人物・動物描写がなされており、ずっと眺めてても飽きない絵でした。


■彌林山平福寺 (みりんざんへいふくじ) ⇒​ 公式サイト
下社方の名門寺院で、秋宮三精寺、春宮観照寺から多くの仏像を引き継いでいます。中でも三精寺阿弥陀如来は等身大の堂々たる坐像で、慶派黄金期の傑作です。地元では三精寺由来の地蔵菩薩「お日限(ひぎり)さま」で親しまれており、御開帳の縁日には門前が賑わいます。




・阿弥陀如来坐像 (鎌倉期・檜材寄木造)
明治初年の神仏分離令により、諏訪大社関係の別当寺が廃寺となるなか、平福寺へと難を遁れた仏像の一つ。元は下社秋宮の別当寺・三精寺の阿弥陀堂に祀られていました。全体に堂々とした力強さがあり、運慶を代表とする慶派一門の仏師による作とされます。

プロジェクト期間は目の前に座って鑑賞することができました。すごくきれいな像で、時の重みなのか重厚感を纏った仏像でした。


・十一面観音菩薩立像 (室町期・桂材一木造)
明治初年の神仏分離令により、諏訪大社関係の別当寺が廃寺となるなか、当山へと難を遁れた仏像の一つです。元は下社秋宮の別当寺・三精寺の本尊であったとされます。像全体が黒褐色になっているのは、護摩の焼煙によるものとされています

こちらは小さい仏像なのですが、手に持つ水壺や足場の岩から、水源への信仰を見て取れる…といった解説があり、なるほどと思いました。


■城向山 瑠璃院 照光寺 (しょうこうじ)  ⇒​ 公式サイト
真言宗智山派。下社神宮寺の末寺でしたが、創建の古さでは神宮寺に勝る可能性も秘めた古刹。
下社本地千手観音、三重塔本尊大日如来等、下社由来の仏像多数。
秘仏のため一般公開はなし。




・仁王尊像
明治の廃仏毀釈によって下社神宮寺より当山に移された像のひとつ。 文明14年(1482)の諏訪湖の氾濫で安国寺より流失したのち下社神宮寺へと移安された。 言い伝えでは、流れ着いた際に二像は真っ二つに割れており、4体の像に見えた。 それゆえ流れ着いたところの地名が「四王」と名づけられ、現在も下諏訪に地名として残る。 室町時代作とされていたが最近の見立てでは少なくとも鎌倉時代に遡るとされる。 現在は本堂に安置。


2M超の大迫力の仁王像。本堂にて、間近で鑑賞することが出来ました。
痛んだ状態ではあるものの、その力強さに圧倒される像でした。




・信玄不動立像と聖徳太子立像
下社本地千手観音とともに、下社神宮寺千手堂より移管された像だそうで、ここまではっきり歴史人物名を出している像は珍しい気がします。


最後、まだ時間が少しあったので、諏訪大社上社の方に戻って守矢資料館にも伺ってきました。

■神長官守矢資料館 (じんちょうかんもりやしりょうかん)  ⇒​ 公式サイト
守矢史料館は鎌倉時代より守矢家で伝えてきた守矢文書を保管・公開する史料館です。守矢家は中世より諏訪神社上社の神官の一つである「神長官(じんちょうかん)」を明治時代まで勤めてきた家柄です。守矢史料館は守矢家の敷地内に建っており、諏訪の風景を現在に伝えています。

諏訪上社にはかつて、建御名方神(たけみなかたのかみ)の後裔、またはその御正体とされる現人神大祝(おおほうり)のもと、五官祝(ごがんのほうり)と呼ばれる5人の神職が置かれた。守矢氏は代々、神長官という筆頭職で、大祝(諏訪大社の現人神)の即位式を含め上社の神事の秘事司っていた。
古くから諏訪地方で祀られていたミシャグジ神(精霊)を扱うことができる唯一の人物とされ、祭事の時には降ろしたり上げたり、または依代となる人や物に憑けたりしていた。



諏訪大社について調べていると、信仰の大元として出てくるのが、上社にその信仰が残る “ミシャグジ信仰” です。古事記の頃の話が新しく感じるほど古く大昔から信仰されていた土着神で、その実態は不明な点も多いとのことですが、基本的には非常に原始的な山や石といった自然物(あるいはその背後の超自然的なエネルギー)への素朴な信仰に端を発するものなのだと思います。
諏訪大社上社の神事は、狩猟文化が下地にあることもよく見て取れるものが多く、おそらく古くは縄文から続くような信仰なのだと思います。それが、諏訪大社という形式を持って現代まで色濃く引き継がれてきているのが、やはり他にはないというか…非常に興味深いなぁ!と思います。


敷地内には、ミシャグジ信仰の中心である 御頭御社宮司総社 があります。
非常に素朴なお社で、それがまた…“本来の信仰の在り方”を想像させます。


諏訪を大いに堪能しつくす1日でした!楽しかった!!
もし諏訪観光をされるかたは、諏訪大社4社のみならず、守矢資料館や諏訪市博物館、周辺寺院にも足を運んでいただきたいです。
特に仏法紹隆寺は常時公開されていますし、現在とは全然違う神仏集合時代の諏訪大社の在り方をよく見て取れるのでおススメです!
今回、回り切れなかった寺院もたくさんありますので、いつか回ってみたいですね。

by姉(写真:妹)





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最終更新日  2026.08.11 20:43:48
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