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一夏5413

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2026.03.27
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カテゴリ: スターツ出版文庫



2026年2月刊
スターツ出版文庫
著者:望月くらげ(敬称略)
人間の世界と鬼の世界“忌み地”を隔てる石碑を守る神社の家系に生まれながら、巫女の力がなく、妹に虐げられていた月葉。ある日、母屋から追い出され途方に暮れていると石碑から聞こえる声。誘われるように石碑に近づくと…。「やっと出会えた」と鋭く光る赤い瞳が美しい鬼の軍神・暁に抱きしめられる。鬼に喰われて死ぬ運命だと思っていたはずが、暁から注がれる愛。さらに、月葉にはある能力が眠っており、暁の役に立つことを知ってーー。「もう二度とひとりにしない」暁の言葉に月葉は自分らしさを取り戻していく。
​     ↑楽天ブックスよりあらすじ引用

登場人物
 霧島月葉=境界の石碑を護る巫女だったが幼い頃に力を失った。
      鬼子として家族から虐げられている。

  鬼堂暁=鬼の世界の領主。月葉を保護する。
霧島日菜乃=月葉の妹。立場逆転した姉を虐めていた。
  五十鈴=暁の屋敷の使用人。


人界と鬼の世界「忌み地」の境界を隔てる石碑を護る「霧島神社」の娘・月葉は、十歳までは類稀な力を持つ巫女として持て囃されていた。しかし、現在は何の力も持たないばかりか、穢れを意味する痣を持つ鬼子だと皆から蔑まれている。

妹からの意地悪で父に酷い折檻を受けようとも耐えるしかなかった。
そんなある日のこと、何かに誘われるように石碑に触れた月葉は結界が揺らいだ責任を取れと激怒した両親によって「忌み地」近くに捨てられてしまった。
そこで異形に襲われた彼女を救ったのは一人の鬼。

鬼堂暁と名乗った彼は「ずっと会いたかった、俺だけの巫女」と囁き、月葉を抱きしめた。だが、身に覚えのない事に彼女は激しく動揺。その反応にもしや憶えていないのか、と聊かがっかりしながらも暁はここにいては危ないと言い屋敷へと連れ帰った。
「忌み地」は鬼たちが住まう世界。
当然ながら住民は鬼ばかり、ここでは異端な存在となる月葉は歓迎されるはずもなかった。昔は鬼と人間は仲良く共存していたらしいのに今は完全に袂を分かってしまった。ただでさえ、今は鬼をも脅かす異形が増えたのも人間が作った結界とあの石碑のせいらしく月葉は憎しみの視線を向けられていた。
結局どこででも私は嫌われる存在なのね。
十歳の時に出来た鬼子の証である額の痣に触れ嘆息する。

でも、何故暁だけは私を庇い、大事にしてくれるのだろう。
私たちは初対面のはずなのに・・・。
暁から月葉の世話係を命じられた同年代の鬼の少女・五十鈴からも敵意を向けられ戸惑いながらも、彼女は自らが出来ることを模索した。


傷が完治した頃、すっかり小次郎に懐かれた月葉は彼に請われて治癒院にいる子供たちの世話をすることに。ここにいる子供たちは異形に襲われケガを負ったのだと聞き、薬草を探しその治療に使った。献身的なその姿に子供たちは打ち解けたもののやはり大人たちは警戒を緩めなかった。
五十鈴もまた弟の小次郎を助けてくれた恩義を感じつつも素直になれず月葉とは一定の距離を置いている。そうこうしているうちに、領民の為に異形を狩っていた暁の刀が穢れによって黒く染まるのを見た月葉。その刀は特別製で異形を切るためだけの物。だがもう刀鍛冶がいないと言う。
刀が折れたら異形が倒せないと暁は苦悩していた。
結界を担う石碑を壊せば異形がここに蟠ることは無くなるのそうなのだが、鬼に石碑は壊せない。その話を聞いて私が石碑を破壊しますと月葉は名乗りを上げ、以降暁と二人「忌み地」に数個ある石碑を巡った。
かなりの霊力を使うので一つ壊すと疲労困憊となったが、おかげで異形は大分減ったと聞いて苦労の甲斐もあるというもの。

結界の揺らぎも強くなってきたので石碑の向こうに身を乗り出すなと注意された月葉は慎重に石碑に近づいた。しかし、突然背中を突き飛ばされた彼女は人間界に戻っていて・・・。


家族に捨てられ、「忌み地」で新たに生きようと決意した矢先、意図せず人界に戻ってしまった月葉は突然の歓迎ぶりに戸惑います。
厄介者が余計なことをして、と月葉を捨ててからと言うもの結界の揺らぎは酷くなり異形も多数出現。これは真の巫女・月葉を生贄にしたからだと囁かれ始め、両親は困惑。
拙い事になったと思った矢先、その月葉が無事に帰って来たので奇跡の子だと皆も大歓喜。でも面白くないのは日菜乃で、お姉さまは鬼子なのよこれまでの不吉な事もお姉さまのせいよ!
巫女である日菜乃の言葉は民たちを惑わせるには十分すぎるもの。それでもそんな扱いは、と止める両親の言葉も聞かず月葉は牢に閉じ込められてしまいます。
そして度々出されては日菜乃の代わりに力を使わされる羽目に。
日菜乃は姉を嫌っていました。とんでもない力を持ち、両親はいつも月葉みたいにと煩い。目障りなお姉ちゃんなんていなくなればいい。そうすればあの鬼の子も私を見てくれるはず。
当時の月葉は境界近くで出会ったと言う鬼の少年と仲良くしており、その少年に日菜乃は片想いしていました。なのでちょっと懲らしめてやろうとした結果、月葉は大怪我を負い、鬼の少年は自らの血を使い彼女を救います。鬼の血が混じったことで月葉は力の数割を失い額には禁忌の痣が浮かんだ。
日菜乃は自らの行いに恐れを抱きながらもその状況を利用。
月葉が記憶を失っていたのを幸いに好き勝手していたと言う。
月葉と遊んでいたのが少年時代の暁で、結婚の約束もしていました。迎えに来た彼は日菜乃に対峙し・・・、と言う展開です。初恋を拗らせた性悪女をとことん無視する暁を見ているとホント、月葉以外どうでもいいのね(^_^;)
月葉を突き飛ばして人界に落とした五十鈴にも複雑な心境があったみたいだし、根深い異種族同士の確執が描かれた物語でした。
結局「忌み地」で生きることになった月葉は暫く苦労しそうですね。


評価:★★★★☆



※明日の朝予約投稿するつもりがミスって出しちゃいました。





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最終更新日  2026.03.27 17:07:30
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