P-Blog アイデア&インプレッション

2004.06.29
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ここ一週間ほど、名刺交換ML(http://www.ideaeast.net/meishi/)では、介護の問題、老後の問題で盛り上がっている。
その中で気になったのは「老後」という、言葉が実に厄介な言葉だということだ。
働こうと思っても「老後」という言葉によって、働いたり、一線で活動できなくなっていて、一種の縛りになっている。
「老後」という言葉の歴史については、もっと、きっちりと調べる必要があるが、今の日本の企業社会ができはじめる、1930年代後半以降に「専業主婦」「終身雇用」という言葉と共に広がったと予想している。
1930年代は、トヨタ、松下、日産と言われる、戦後の主要産業となる大企業が生まれた年代でもあり、戦時体制に入りつつあり、軍事産業も伸びつつある時代だ。
MLのメンバーが調べたところ「終身雇用」という言葉は、国会議事録では、1961年にはじめて登場するらしい。
さて、この1961年というのは、国民年金法が施行され「国民皆年金」が実現した年である。
つまり、1961年という年は、一生働ける職場を確保すると同時に、ある程度の歳になると、働かなくて良いということが、国民全般に行き渡った年で、年金生活という、いわゆる「老後」が、国民全員に発生することとなった。
ここしばらく、年金問題で、国会で、いろいろ揉めているが、どうも「老後」という言葉と「年金」は、連動してそうだ。

明治~大正にかけて、日本には公務員を対象とする恩給制度はあったものの、民間の企業等で働く人の年金制度はなかった。
しかし、軍国主義が進む中で、兵隊などの恩給に対し、軍事工場も、国に対して貢献しているために、軍需工場などで働く男子労働者を被保険者とし、養老年金などを支給する年金保険として、昭和17年に保険料徴収などがスタート。
そして、昭和19年10月に厚生年金保険という名前になり、サラリーマン化が進む中で、1961年に国民年金が生まれた。
つまり、年金が支給されるというのは、国民や民間企業の公務員化であり、護送船団方式で、国が企業を助けて、高度成長を実現するために必要な「今は、きつくて我慢しても、後で楽が出来るよ」という、モチベーションとなっていた。
余談だが、社会保険労務士なども、国政を徹底させるために作られたもので、国が企業を通して国民を管理するしくみとして機能している面が多い。これは、税理士なんかもそういう面があって、企業や経営者そして、社員などに役立つより、確実に国がお金を回収するための機能の方が優先されているような気がしてならない。
それだけに、企業や経営者に役立ちたいということを前面に出している、士業の方もいらっしゃるが、制度と想いとの間で揺れているに違いない。
そうすることで、年金制度を徹底することで、「今は、きつくて我慢しても、後で楽が出来るよ」という、老後を使ったモチベーションが徹底できたのだと考えられる。
「今は、きつくて我慢しても、後で楽が出来るよ」という事って、何かのビジネスの勧誘に使うセールストークに使われる言葉でもある。2、3年前の「金持ち父さんブーム」も、後で楽が出来るというモチベーションで流行った面もあるので、こういうモチベーションの持たせ方は、多くの人に魅力的に映るのかもしれない。いや、もしかすると、老後という言葉になれてしまっているからこそ、受け入れられやすく、それが、ブームの基盤になっていたのかもしれない。
それにしても、「老後」という言葉をつかって、あまりにも「今は、きつくて我慢しても、後で楽が出来るよ」という、モチベーションで引っ張り過ぎたために、いざ、楽が出来るようになったとき、何をしていいかわからなくなる。
それまでの日本社会では、農村が多く、年老いても、それなりに働く先があった。しかし、国民年金が支払われることは、終身雇用制度と言いながらも、クビを切る事ができる格好の理由と成り得た。それは、年寄りを敬うという所と、長期間安定した雇用を生み出す仕組みとしての年功序列が際限なく続かないようにするための仕組みとも機能している。
もしかすると、人は、生き甲斐を失うと、ボケたり、寿命が短くなったりするが、そうする事によって、年金の支払い期間を短くするという発想が、もしかして、最初からあったのかもしれない。もし、そうだったら恐ろしい。

老後という言葉がなければ、一生、自分の仕事を持てるのに・・・
老後という言葉が人を不幸にしているのかもしれない。





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最終更新日  2004.07.04 18:33:16
コメント(7) | コメントを書く
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Re:老後という言葉が人を不幸にしている(06/29)  
hawai_ai_ai  さん
するどい洞察力ですね!

新着からふらりとやってきました。
唐突でごめんなさい。

>老後という言葉がなければ、一生、自分の仕事を持てるのに・・・
>老後という言葉が人を不幸にしているのかもしれない。

納得です。
そうだと思うんです。
言葉が未来を暗くしていること、ありますね。

老化、退化・・・
これらは頭における言葉の認識にほかならなくて、

この世に老化、退化なんてないですね。

老化も退化も、進化の違った形です。
時間は前にしか流れないのですから。

それを「老後」と表現してしまうのは、
人生が終った後のような感覚を覚えてしまいますよね。
そうしたら、不安に囚われますね。

私たち生きとし生けるもの、
すべて、死にに向かって進化しているんだと
考えれば、「老後」なんてないんですよね(^-^)。

ありがとうございました。
長々と失礼いたしました~。


(2004.07.01 04:29:53)

Re:老後という言葉が人を不幸にしている(06/29)  
warabe さん
こんにちは、わらべです。

「老後」ってサラリーマンでない僕にはなんかあまりピンとこない言葉です。

今、67歳になる父と一緒に働いてますが、元気一杯ですしね。

ちなみに僕は60歳まで今のお店を続けるのが目標で、60歳になったら、きっぱり止めて、あとは街のボランティア活動と、自分の趣味に生きたいと希望してます。今から、60過ぎてから何をしようか、楽しみで一杯です。

そうそう、そういえば、以前、社会保険労務士の資格を取ろうと1年だけ勉強したことがあったのですが、元来細かいことが嫌いな大雑把な僕にはとても向いてないということがやってみてはっきりわかりました。

またおじゃましますね。
(2004.07.01 08:37:10)

Re:老後という言葉が人を不幸にしている(06/29)  
keiko2179  さん


それは違うと思うなぁ。

言葉自体に問題があるんではなく、
その言葉の持つイメージですよね♪

ある種のイメージを、
この「老後」という言葉に集約してしまったのが問題なんですよ。

言葉のせいにしてはいけない。
人のイマジネーションの問題です。

「老後」=老いた後。

この言語をあまり重く捉えるのもどうかと思うわ。
それを大げさに捉えることが、
暗いイメージに追い討ちをかけているんじゃない?


(2004.07.01 09:42:32)

賛成!  
この「楽天の日記」、お遊び感覚でふらりと訪れ、私も作ってみましたが、未だ不慣れで・・・、
「老後」と言う言葉に反応してしまいました。

シルバーエイジという言葉もピーンと来ない。
むしろ、オレンジデイズの毎日が送れるような未来を感じさせるものでなければいけないのではと…、
もうすぐ、老後の域に片足突っ込んで、もがき焦っている私。

私もまた、お邪魔してみます。
(2004.07.01 09:47:24)

Re[1]:老後という言葉が人を不幸にしている(06/29)  
keiko2179さん 書き込みありがとう。

>「老後」という「言葉」が?
>それは違うと思うなぁ。
>
>言葉自体に問題があるんではなく、
>その言葉の持つイメージですよね♪
>
>ある種のイメージを、
>この「老後」という言葉に集約してしまったのが問題なんですよ。

確かに「老後」という言葉を「リタイアメント」とかいう言葉に言い換えても、状況は変わらないよね。


(2004.07.01 12:44:48)

Re:老後という言葉が人を不幸にしている(06/29)  
Ryoooo  さん
善積京子さん 放送大学のオンエアで存じ上げてます。
カゾク観・ケツコン論 そのとーーーーーーーりっ!!
と隠れファンだったりします(^o^)丿

まことに勝手ではありますが、
トラバお許し下さいませm(_"_)m

(2004.07.04 02:09:33)

小生66歳  
鳥居会長がなくなった。66歳である。病名は肺炎。小生5月に肺炎で突如入院。医者が死ぬ一歩手目の人かサーズ位しか夏に向けてかからない病気といっていたことを思い出す。よくも無事だったといまさらおもう。心臓手術5回。入院7階の小生としては老後とか老人という言葉は嫌いである。今も現役で毎日働いている。しかも人一倍似働いている。せず字を伸ばし髪は黒く染め、この38度の暑い日でも背広をきちっと着込んで通勤である。この病気もちである人間にとって、病人らしくならないよう細心の注意を払っている。これが肺炎で死ななかった一番大きな理由と思う。ただし身体障害者手帳は肌身はなさないしニトロも命綱であることには変わりない。 (2004.07.06 23:54:18)

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