P-Blog アイデア&インプレッション

2005.09.28
XML
カテゴリ: アート
ルネッサンス絵画の再現を試みている人に会った。
彼は、精密画を得意としたイラストレーター(本当はマルチなのだが、一番収入が多いのがイラストだからイラストレーターと言うことにしている)だ。
ルネッサンス絵画は、木の上に、石膏を塗ったり、削ったり、卵の卵黄と顔料を混ぜたテンペラ絵具を塗り。石膏とテンペラ絵具がひび割れないように、何回も何回も時間をかけて、重ね塗りしてゆくことで描けるそうだ。
作成中の作品を見せてもらったのだが、なんとなく、全体的に薄い黄土色で、ハイライトの白っぽい部分と影の部分が、少しだけトーンが違うという感じだった。そして、何層も何層も画材を何層も重ねていくことで、複雑に光が反射し、奥の深い作品が出来上がるというのだ。作品が出来るのは、まだまだ先のことになるのだが、完成が楽しみだ。
古い絵画は、作品が完成するまでに、何層も重ねてあるものが多いのだが、時には、失敗したのか修正した跡があったりすることが、いろんな機器を使った解析の中でわかってくるのだが。
彼の言うには、見る人が、機械を使わなくても、作品の背景にある何かを感じていて、それが作品の深みとしい感じるのではないかと主張していた。
彼も、イラストレーターとして、パッケージデザインとしての果物の絵や、図鑑の精密画を提供してきたのだが、原画と印刷されたものとの違いとを、常に感じていたことからの言葉のような気がする。
印刷物も、カラーの場合、通常、シアン(水色っぽいいろ)、マゼンダ(ピンクっぽい色)、イエローと、ブラックの4色で表現する。また、たとえば地図などは、グレーや緑などの特色と言われる別の色のインクを重ねるなど、何層も重ねては印刷しているのだが。インクが速乾性なこともあり。原画のような深みが伝わらないという。
彼は、人間は、動物的なカンで、ものごとの背景にあるものを見る力があるのだという。だから、ESPカードのテストのように、紙の裏側の図形が読み取れる人もいてもおかしくないという。

ミスターマリック超魔術透視篇

ここんところのアートと言われる作品には、うすっぺらさを感じてしまう。なんて嘆いている人も多いと思いますが。おそらくこれも「背景にあるものを見る力」によってなされていると考えられます。
それは、うすっぺらさを感じさせる作品を「よし」とする風潮があるからこそ、そういうアート作品が増えていると考えることも出来る。
あくまでも推測だが、その背景には、「背景にあるものを見る力」が失われている部分があるのかも知れない。
いや、失われているのではなく、シフトしたのではないかという気もする。
「背景にあるものを見る力」は、ものの背後にあるものを感じ取る能力から、「人が求めているものを感じる力」にシフトしたのだ。
その事により、直接会ってもいない人に対し「どうやったらウケる」かという事に重点が置かれるのだろう。
もっと恐ろしのは、どうやったら「相手の求めている解答」を言い当てるかという事に、かなりの労力が使われているという事だろう。そのことが「背景にあるものを見る力」に掛けるパワーを奪い、背景にあるものが見えないため、それが描けなくなる、それが、作品の浅さに繋がっているのかも知れない。





新しいブログ「 STILL ALIVE 」も見て下さいね。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005.09.29 13:32:40
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

お気に入りブログ

・・ 野山ですごす… りおじーにょさん
ゴーヤ泡盛の野毛日記 ゴーヤ泡盛さん
ヅ+の日記 art-labヅさん
アジアン雑貨屋店主… エナエナさん
しみずきみひとの楽… Shimmy0603さん
小島トモオス 小島トモオスさん
新・さすらいのもの… さすらいのもの書きさん
新川てるえの家族の… 新川てるえさん
繁盛請負人ばんたか… 繁盛請負人ばんたかおさん
ヘンかわおいしいお… artlabova-goodsさん

コメント新着

サイド自由欄

設定されていません。

バックナンバー

・2026.05
・2026.04
・2026.03
・2026.02
・2026.01
・2025.12
・2025.11
・2025.10
・2025.09
・2025.08

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: