P-Blog アイデア&インプレッション

2006.02.15
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カテゴリ: 食べものネタ
商品の表示って、けっこう怪しいものがあるが。
今回は、粉ミルクについての表示についての動きがあった。
それは、商品名の中で「母乳」という表示を止めるというのだ。
その理由は、粉ミルクの表示で「『母乳化された』などの言葉は使うべきではない」との世界保健機関の基準(WHOコード)に違反しているという指摘が関係団体から指摘を受けてのことで、メーカーがそれに応じたという感じだった。
新聞には2/14に掲載されたが、商品自体は、商品名の変更を厚生労働省に申請して、昨年10月に認可され、その後、1月にパッケージの変更を行った。流通在庫は「中身は同じ」として旧製品の回収はしない方針なのだそうだ。

そんなことで、近所の薬局に行って、探し回ったが、結局、新しいパッケージのものしか見つからなかった。

それにしても、この記事って、新しい商品名になったときに、記事掲載さけるものだと思うのだが。ホリエモン逮捕とかいろんな事件があって、後送りになった可能性があるとはいえ。商品名の変更から、ちょうど流通在庫が無くなる時期に記事掲載になるというのは、ちょっと裏があるんじゃないかと勘ぐってしまいたくなる。
しかも、ライバル他社の商品が、まだ商品名から「母乳」を取り除いていない段階での記事掲載は、場合によっては、ライバル他社の商品に対して、悪いイメージを持たせる事となる。
このあたりは、相手も引きずり下ろすという、明治乳業の広報戦略の跡がうかがえる。

DSCF2711.jpg

左がまだ「母乳」の表記の残っている他社製品

先月25日に王子が生まれ。男の子だったのか、親に似たのか、食欲が旺盛で、母乳では間に合わないので、ミルクを部分的に取り入れることとなった。
そんなことで、たまたま、この時期に粉ミルクと接することになった。

実は、いま使っている粉ミルクは、試供品でタダで手に入れたもので。そこには「母乳」という言葉の含まれる商品名が使われていた。

※実は、この試供品というのは、厚生労働省による、粉ミルクの宣伝について、病院での無料サンプルの提供禁止やマスメディアでの広告自粛をメーカー各社と取り決めたことに違反しているそうな。でもさぁ。これって、厚生労働省というより、公正取引委員会が不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)の方で指導する方かいいんじゃないかなぁって思うんだよね。厚生労働省で企業活動を、調整するから、密室で決めているだとか、癒着とか、天下りの温床を作る環境だと言われるんだよね。
でも、この試供品で2週間少し持ったからラッキー。粉ミルクだけだと1週間で無くなったはず。


それにしても、缶に書かれているコピーがけっこう怪しいんです。
成分調整したミルクで、母乳を意識して作ったということなのだが、書かれているコピーは、少し矛盾すると思われる内容が含まれている気がするんですよね。

DSCF2717.jpg

たとえば、"消化吸収に良くエネルギー源になる脂肪"と書かれているのだけど、脂肪って、エネルギー源になるけど、一般的には、消化にはそんなに良くないんですよね。もしかして、ここのコピーって、エネルギー源になる脂肪の中でも消化吸収の良いものが使われているという意味で使われているのかも。

つぎに"ほどよい便性をつくる炭水化物"だが、炭水化物にもいろいろあって、消化吸収されてしまうものもあれば、オリゴ糖類のように腸内の細菌のエサにはなっても人間には消化吸収されないものもある。だから、炭水化物だからといって、「ほどよい便性をつくる」わけではない。ここも脂肪のときと同様に「ほどよい便性を作るように、炭水化物の成分を調整しました」という意味なのかも知れない。

そして、"ミネラルやナトリウムの量も"という下りでは、ナトリウムもミネラルの一種と捉える考え方もあるので、ここも微妙な表現になっている。




DSCF2718.jpg

「コレステロール配合」って書いてあるけど、ヌクレオチドもいろいろあるけど、コレステロールっていろいろあるので、一概に「発育成長への配慮」と言い切れない気がするんですよね。

まあ、メーカーは、いろいろ研究をして、母乳をいろいろ調査して商品を作っているわけですが。

DSCF2716.jpg

母乳調査において、日本で4243人の調査をしたとか、発育ほ乳量について延べ17万人以上を調査したとか書いてあるけど。
母乳の質って、その人の生活習慣や環境や人種によっていろいろ違うので、平均して含まれているからといって、必ずしも赤ちゃんにいいとは言い切りにくいと思うんですよね。
たとえば、日本の水道水に、塩素が一定量以上含まれているわけですが。もし、仮に、この塩素が、母乳に影響を与えていると仮定したら。日本人の母乳は本来の母乳の成分の分量がずれてしまうはずです。そうなると、日本で4000人以上の母乳を調査しても、本来の母乳の成分の分量とは違う粉ミルクが出来てしまうはずです。


とにかく、コピーライターさんは、売るためのわかりやすさと、ウソを言わない範囲と、パッケージのデザインと文字スペースという制限事項の中で、文章を考えないといけないわけで。ほんとうにご苦労さんです。

健康食品もそうだけど、からだに関する商品のコピーって、ギリギリの線をいっていますよね。

※健康食品は、特に広告ではアウトの表示も多い。証拠が残るので、パッケージや商品自体には、アウトの部分は、なるべく書かないようにしていますね。


関連記事 asahi.com より
http://www.asahi.com/life/update/0214/010.html
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粉ミルク商品名の「母乳」やめる 明治乳業、指摘受け
2006年02月14日19時55分


改称前の「母乳サイエンスミルク明治ほほえみ」
OSK200602140045.jpg

 明治乳業(本社・東京)は、昨年発売した乳児用粉ミルク「母乳サイエンスミルク明治ほほえみ」について、「母乳と同じものという誤解を与えかねない」として商品名から「母乳サイエンスミルク」を削除した。母乳育児を推進する団体などが変更を求めていた。

 「ほほえみ」は昨年3月に発売された主力商品。「成分と機能を母乳に限りなく近づけた」とうたい、店頭の広告では母乳を吸う乳児の写真も使った。

 これに対し、医師や看護師、助産師らでつくる日本ラクテーション・コンサルタント協会や日本母乳哺育(ほいく)学会などが、粉ミルクの表示で「『母乳化された』などの言葉は使うべきではない」との世界保健機関の基準(WHOコード)に違反しているとして名称変更を申し入れていた。

 これを受け、同社は商品名の変更を厚生労働省に申請、昨年10月に認可され、今年1月下旬から出荷を始めた。「中身は同じ」として旧製品の回収はしない。一方、「成分や機能を母乳に近づけるという理念に変わりはない」として、商品名の下に「母乳サイエンスから生まれたコナミルク」との表示をつけた。

 厚労省は粉ミルクの宣伝について、病院での無料サンプルの提供禁止やマスメディアでの広告自粛をメーカー各社と取り決め、表示についても「母乳が最良である旨の記載を行う」と定めている。「ほほえみ」にも当初から「母乳は赤ちゃんにとって最良の栄養」との表示はある。

 「母乳」という言葉を使った「母乳バランスミルク」を発売するアイクレオ社(本社・東京)も商品名の変更を検討している。
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最終更新日  2006.02.17 13:18:16
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