P-Blog アイデア&インプレッション

2006.03.03
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うちの近所でやっていたので「六ヶ所村ラプソディ」という長編ドキュメンタリー映画を見に行った。

img082.jpg

この作品は、青森県の六ヶ所村という、核燃料サイクル基地のある小さな村が舞台となっている。
核燃料サイクル基地というのは、原子力発電所の燃えかすである産業廃棄物である使用済み核燃料を、再処理する工場で。プルトニウムという無茶苦茶パワーのあるものにする工場だ。このパワーは大きすぎて、角砂糖1つ分で2000万人が死ねるぐらいのパワーがある。パワーがあるからこそ、それぞれ、電気に使おうだとか、爆弾を作ろうだとか、いろんな人が興味を持っているし、お金をかけて開発してやろうと思っているようだ。そんなことで、多額のお金がうごいていて、それで、村民も食えてしまう。
また、核燃料サイクル基地の特性として。原子力発電所では、発電の過程では、放射性物質が外に出ないように工夫されているのだが。どうも、核燃料サイクル基地では、少し、放射性物質が、空や海に出てしまうらしいんです。
そうなると、住んでいる人は、被爆してしまうんです。
この映画は、本格的な試験運転が始まる前の約2年間を取材して作った作品で。今は少数派になっているけど反対する人、昔は反対したけど今はあまり活動をしていない人、核燃料サイクル基地で既に働いている人など。いろんな立場の人が描かれていました。

さて、私が気になったのは、この六ヶ所村の問題って、核の問題もあるけど、職業選択の自由の問題でもあるんですよね。
漁師は漁業権を放棄したり、核燃料サイクル基地で働く人や、その関連産業で食べる人が村の大多数となっていたり、村の財源のほとんどが核燃料サイクル基地関連の収入という現状では、事実上、役所も含めて、この村のほとんどの人が、核燃料サイクル基地で生きているということになる。
逆の言い方をすると、核燃料サイクル基地以外では生きられない状態になっている。六ヶ所村は、事実上、職業選択の自由のない状態になっていると言える。

もう、単純に反対を訴えても、既に、多くの人の雇用が発生している状態では、説得力がないからこそ、仕事を選択出来る余地を作る必要を感じたのでしょう。
現状では、核燃料サイクル基地がなくなってしまうと、たちどころに、村の経済がダメになってしまう状況で、環境が汚染されるからといって、反対することもできなくなる。

実は、これって、六ヶ所村特有の問題でもないような気がするんですよね。
たとえば都心では、魚が捕れないし、農作も、酪農も出来ないし、工場も作れないし、普通の住宅ではインターネット通販はできても、物理的にリアルな店舗は持てない。たくさん職業があるように見えて、実は、選択肢が少なく、たいして職業選択の自由がないのではないかと感じてしまう。
そして、一見、違う職業でも、ある基幹産業の関連で食っているのが大多数だとしたら、事実上の職業選択の自由がないと言ってもいいのかもしれない。
もしかすると「失業」や「ニート」が増えている原因の一つは、選択肢が少なく、職業選択の自由が事実上ないからかもしれない。

監督の鎌仲ひとみさんは、イラクで劣化ウラン弾の被爆者を描いた作品を作った後に、この作品を作ったわけだが。
放射能の問題を追っているうちに、作品をつくる過程で、ごく日常にある職業選択の不自由さという問題にぶち当たったようだ。

イラクがどうの、環境がどうのという事に興味が薄い人も。是非、一度見てみて、仕事とは、産業とは、人の営みとは何かを考えてみてはいかかでしょう。

東京の後、大阪でも公開されるようです。

【1】『六ヶ所村ラプソディー』遂に完成!

【3】『六ヶ所村ラプソディー』あらすじ

【1】
■■■『六ヶ所村ラプソディー』遂に完成!■■■

鎌仲ひとみ監督の新作ドキュメンタリー映画『六ヶ所村ラプソディー』が
遂に完成しました。2004年4月から六ヶ所村を中心に取材を開始、

無事クランクアップ。平行して行われていた編集作業をこの2月に終え、
最後に音楽とナレーションを入れ完成しました。
 <2006年/16mm/カラー/1時間59分>

  『六ヶ所村ラプソディー』オフィシャルブログサイト
http://rokkasho.ameblo.jp

【2】
■■■『六ヶ所村ラプソディー』3/3(金)・3/4(土)初公開上映会■■■

完成したばかりの『六ヶ所村ラプソディー』初公開上映会を開催致します。
鎌仲監督のトークもあります。皆様お誘い合せの上ぜひご覧ください。

≪日時≫
・3/3(金)14:30上映
      19:00上映
・3/4(土)19:00上映

≪会場≫
・四谷区民ホール
  東京都新宿区内藤町87番地 四谷区民センター9階 03-3354-6173
  (地下鉄丸の内線「新宿御苑前駅」より徒歩5分)

http://www.city.shinjuku.tokyo.jp/division/261300yotsuya/kuminhall/fh-annaizu.htm

≪プログラム≫
・3/3(金)1回目 開場14:00/上映14:30/鎌仲監督トーク16:30
      2回目 開場18:00/鎌仲監督トーク18:30/上映19:00
・3/4(土)開場18:15/鎌仲監督トーク18:30/上映19:00

≪入場料≫
・前売り券:¥1200絶賛発売中!
・当日:一般¥1500、学生・シニア¥1200
※前売り券は、チケットぴあ店頭/セブインイレブン/サークルK・サンクス/ファミリー
マート
にてお買い求めください
   Pコード 475-681

≪主催・お問合せ≫
・グループ現代 
 TEL:03-3341-2863  FAX:03-3341-2874  
  distribution@g-gendai.co.jp
http://rokkasho.ameblo.jp/

【3】
■■■『六ヶ所村ラプソディー』あらすじ■■■

2004年、六ヶ所村に原発で使った燃料からプルトニウムを取り出す再処理工場が完成した。この工場の風下には豊かな農業地帯が広がっている。菊川さんは12年前からチューリップ祭りを開催し、再処理計画に反対し、くらしに根ざした運動を実践している。
隣接した村々で農業を営む人々、特に有機や無農薬で安心、安全な作物を 作ってきた農家もまたこの計画を止めたいと活動している。
一方、六ヶ所村の漁村、泊では職を失った漁師の雇用問題が深刻だ。村はすでに再処理を受け入れ、経済的にも雇用の面でも必要だという考えが行き渡っている。

2005年、イギリスの再処理工場で事故が起きた。取材で見えてきたのは事故の影響よりも、44年間日常的に放出されてきた放射性物質の行方だった。

圧倒的な力と経済力に、普通の人々はどうやって立ち向かっていけばいいのだろうか。その取り組みを、人々の営みをそしてそれぞれの選択を見つめてゆく。











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最終更新日  2006.03.04 20:46:13
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