PR
Free Space
Comments
Calendar
Keyword Search
「清国ニ対スル宣戦ノ詔勅(ちょうちょく)」から日清戦争の目的が何であったのかを確認しておこう。
朝鮮は、帝国が其(そ)の始(はじめ)啓誘(けいゆう)して、列国の伍伴(ごはん)に就(つ)かしめたる独立の一国たり。
(朝鮮は、日本が初めからひらき導いて、諸国の仲間となした一独立国である)
而(しか)して清国は、毎(つね)に自ら朝鮮を以って属邦と称し、陰に陽に其の内政に干渉し、其の内乱あるに於て、口を属邦の拯難(じょうなん)に籍(し)き、兵を朝鮮に出したり。
(そして、清国は、常に自ら朝鮮が属国だと言い、陰に陽に朝鮮の内政に干渉し、そこに内乱が起こるや、属国の危機を救うという口実で、朝鮮に対し出兵した)
朕は、明治15年の条約に依(よ)り、兵を出して変に備えしめ、更に朝鮮をして禍乱(からん)を永遠に免れ、治安を将来に保たしめ、以って東洋全局の平和を維持せんと欲し、先(ま)ず清国に告ぐるに、協同事に従わんことを以ってしたるに、清国は翻(ひるがえっ)て、種々の辞抦(じへい)を設け、之(これ)を拒みたり。
(朕は、明治15年の〔済物浦〕条約により、朝鮮に兵を出して事変に備えさせ、更に朝鮮から戦乱を永久になくし、将来にわたって治安を保ち、そして、東洋全域の平和を維持したいと思い、まず清国に協同で事に当たろうと告げたのだが、清国は態度を急に変え、さまざまな言い訳をして、これを拒んだのである)
帝国は、是に於いて、朝鮮に勧(すす)むるに、其の秕政(ひせい)を釐革(りかく)し、内は治安の基(もとい)を堅くし、外は独立国の権義を全くせんことを以ってしたるに、朝鮮は、既に之を肯諾(こうだく)したるも、清国は終始、陰に居て、百方其の目的を妨碍(ぼうがい)し、剰(あまつさ)ヘ、辞(ことば)を左右に托(たく)し、時機を緩(ゆるやか)にし、以って其の水陸の兵備を整え、一旦成るを告ぐるや、直(ただち)に其の力を以って、其の欲望を達せんとし、更に大兵を韓土に派し、我が艦を韓海に要撃し、殆(ほとん)ど亡状を極めたり。
(日本は、そのような情勢下で、朝鮮に対して、その悪政を改革し、国内では治安の基盤を堅くし、対外的には独立国の権利と義務を全うすることを勧めたが、朝鮮が既にその勧めを承諾したのにもかかわらず、清国は終始、裏にいて、あらゆる手段で、その目的を妨害したどころか、はっきりしたことを言わずその場をごまかしながら時間を稼ぎ、水陸の軍備を整え、一旦それが整うや、直ちにその戦力で、欲望を達成しようと、更に大軍を朝鮮に派兵し、我が艦船を黄海に要撃し、ほとんど壊滅の状態となった)
※要撃:敵の来るはずの所に待ち受けていて、攻撃を加えること。
大東亜戦争肯定論を考える(105)黙ってな… 2024.01.31
大東亜戦争肯定論を考える(101)日清戦争… 2024.01.27
大東亜戦争肯定論を考える(100)西尾幹二… 2024.01.26