今が生死

2020.06.29

新型コロナに対するワクチンの治験が明日から大阪市立大などで始まる

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テーマ：新型コロナウイルス(10827)

カテゴリ：健康

明日から大阪市立大ーアンジェスなどによる新型コロナウイルスに対するワクチンの第一相治験が始まる。新型コロナに対するワクチン開発は世界の大学や研究所、製薬会社などでしのぎを削っており、現在１４０種類位のワクチン研究が行われている。ワクチンはウイルスを不活化したものを体内に注射してそのウイルスに対する抗体をつくって感染しないようにするものが一般的だが本ウイルスについては遺伝子の構造式が分かっているのでそのものを人工的に合成してそれを注射して免疫を作る方法も研究されている。ウイルス全体ではなくウイルスが細胞に接着して細胞内に侵入する時の接着手に当たる部分のみを人工的に合成して接種する方法もありこれらを遺伝子ワクチンと総称している。従来のワクチン製造法だと不活化ウイルスを作るためにまず莫大な量のウイルスを培養しなければならないので完成までに何年も時間がかかったが遺伝子ワクチンだとウイルスの培養が不要で遺伝子（もしくはその一部）を人工的に作成すればよいので時間がかからないのでアメリカや中国ではすでに完成して治験に入っている。日本でも遅ればせながら明日治験に入ることになった。天然痘は20～50％の致死率で大変恐れられた病気だがジェンナーによって天然痘ウイルス（DNA)に対するワクチン（種痘）が発明されて人類は救われた。今度も新型コロナに対するワクチンの治験が素晴らしい成績を上げて人類を救ってくれることを期待する。

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