
ローマカトリック教会のフランシスコ教皇(88歳)が4月20日の復活祭のミサで挨拶した翌日の21日気管支肺炎のために死去なされた。教皇はアルゼンチンの首都ブェネスアイレス生まれでイタリア系移民の子として生まれた。2013年に高位聖職者の互選による「コンクラーベ」と呼ばれる選挙で南米出身者として初めて教皇に選ばれた。
12年に及ぶ在位中貧しい人や弱者に寄り添い世界の平和を訴えてこられた。2019年には長崎、広島の被爆地を訪れて核兵器廃絶を訴え、東京で東日本大震災の被災者と面会して激励して下さった。
信者14億人のトップとしてその使命と責任を心肝に染めておられ、宗教の狭い枠にとらわれることなく、生命を尊び、平和を希求しておられ、イスラム世界との関係構築も進め、2019年には歴代のローマ教皇として初めてイスラム教発祥の地であるアラビア半島を訪れている。21年には過激派組織「イスラム国」の暴虐にさらされたイラクを初訪問して宗教の壁を越えて世界中の人々に希望と指針を示して下さった。今年2月にはトランプ大統領が進める不法移民の強制送還を「深刻な危機で、人間の尊厳を傷つける」としてトランプ大統領に再考を促した。国際問題では壁ではなく、橋を築こうと訴えてきたが、ロシアとウクライナ、イスラエルとハマスの戦争を終結させることが出来なくて、心苦しい状態であの世に行かれたが、それは後世の者に託された課題と考え、戦争終結に向けて私達一人一人が熱き情熱で対処し、戦っていかなければならないと思った。
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