

午後4時、第3グループでスタートした。この後2時間後に有力なウルトラランナーが第4グループとしてスタートするのですぐに追い抜かれるはずである。スタート地点後方に第1チェックポイントの稲佐山(標高333m)がくっきりと見えていた。2kmほど走って登りに入ると、もう前後がばらけ始めた。2年前の第1回大会は213kmであえなくリタイアしているので今回はなんとか完走したいと思っていた。今回はあきらめずに行けるところまで行くというテーマで走った。もう一つはスタート時間が遅いので景色が違うので、道に迷わないということも重要だ。一番最初に走ったときは午前6時だったので昼と夜の景色が全く違うことになる。勝負は後半なので、早くも100歩歩いて100歩走るに切り替えた。273kmを制限時間49時間で走るにはキロ10分半ほどで十分完走できる計算なのだ。稲佐山の展望台には予定タイムより10分ほど前に着いた。
第2チェックポイントあぐりの丘(25km)は第1エイドにもなるが無人エイドだった。すでに日が暮れているがライトがついていなかった。予定より30分早く着いた。前方から一人のランナーが携帯で本部に電話しながら戻ってきた。チェックポイントを見過ごして1kmほど式見海岸方面へ下ったそうだ式見漁港までは今回ショートカットが直前に決まったのであぐりの丘からの三叉路でいつもと逆に矢印があった。また前方からランナーが引き返して来た。コース変更を知らず、いつもと景色が違うので引き返したようだ。
女神大橋にも予定より1時間近く早く着いた。予定計算はコースの高低差を無視して単純に計算しているので前半は予定より早くなる。なにしろ終盤には平成新山450mと雲仙750mの二つの峠越えがあるのでそれまでに貯金を作って行かねばならない。女神大橋から次のチェックポイント樺島灯台まで35kmは野母崎半島をひたすら南下する。女神大橋から野母崎までは海沿いに行くという思い込みが強すぎミスコースをした。一度目は道路工事中で本線と脇道が区別しにくいところで右にランナーの後方の点滅ライトが見えたのでついて行ったが左側に波の音が聞こえてきた。また前方からランナーが引き返して来た。500mほど戻って分岐まで戻った。(後で地図を確認したら無限ループに入っていて、分岐したところよりもスタート地点に近い方に戻るようになっていた)
今回はこれまでで一番遅いスタートだつたため目印の軍艦島が見えなかった。いつもより下りの傾斜がきついと思っていたらランナーが引き返してきていた。深夜の単独走で思考能力がにぶるのと幻覚により、パニックがパニックを呼び以後4回のミスコースをしてロスタイムの30分以上に精神的余裕がなくなった。
全体の半分を過ぎた140km過ぎのじゃがいも農道も長く感じられるところだ。ゆるい登り坂でも走ることができない。橘湾の向こうに30km先の前半のゴールである小浜の街が小さく見えた。ここからは主に海岸沿いに、かっての軽便鉄道の後をなぞりながら小浜の街まで走ることになる。右足小指を痛めていたが、スタートしてから26時間40分で小浜の中継所に着いた。このコースのベストタイムが26時間7分なので予想外の好タイムだが残り100kmあるのでちょっとペースが速かったかも知れず後半が心配になった。

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