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神社に行くと、大木に注連縄が巻かれているのを目にします。
神社の御神木になっているようですが、何故か、神社でよく使われる榊ではなく、ここでも楠の大木が御神木になっています。
楠と聞けば、思い出すのが樟脳です。
それは私の母方の祖父が、製麺業と共に樟脳の製造所も経営していたからで、楠を蒸留する為の木端作りの前準備の為の楠の皮剥ぎが、子供の頃の私の遊びでした。
当時は樟脳も専売品でしたが、その後、需要の減少から専売品から外され、製造所は閉鎖しました。
戦時中には、軍需品としての樟脳の需要が増大し、兵隊さんも派遣されて来て居たそうです。
それは樟脳が、戦争では不可欠な、無煙火薬の原料に使われたからでしょう。
日頃から、「神仏習合の中にキリシタンが習合されている」と考えているので、神木の楠とキリシタンに何らかの関係性がないものか、樟脳に付いて調べてみました。
「 日向の香り 」に書かれている事によると、樟脳は、キリシタンが日本に入ってきた織田信長の時代には輸出が始まり、江戸時代には金銀、生糸 と並び重要な輸出品となったと書かれています。
海外からの輸入に対しての支払いに、金銀に代わる輸出品としての役割があったのでしょう。
そう考えると、養蚕で出来る生糸や楠からできる樟脳は、国を豊かにさせる貴重品だったようです。
キリシタンにより西洋との貿易の窓口が開かれ、その後の貿易を支えた蚕や楠は、日本の新たな救世主となったように思えます。
富をもたらす神として、崇めるに値する存在でもあったのでしょう。
そのように考えれば、蚕や楠が祀られている陰に、キリシタンへの感謝が隠されて居たとしても、不思議では無いように思います。
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