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2025.06.11
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カテゴリ: カテゴリ未分類



近頃のわしのマイブームと言えば、「ひとり現代美術ごっこ」かな。
スマホのライブラリに保存してある PEANUTS MINERALS の鉱物写真の中から、この遊びに適したものをチョイスし、その写真をそれが鉱物だということがわからなくなるまで拡大する。
その度に「ほー!」とか「おおっ」とか、感嘆の声をあげる。
PEANUTS MINERALS の鉱物はもともと天然のアートみたいな絶品揃いなので、拡大すると、そのまま現代アートに早変わりなのである。
まあ、こんな遊びは無尽蔵の暇に恵まれたアウト老じいさんにしか楽しめないけどね。 笑

ところで、先日ネット上でミネラルショップ巡りをしていたら、マルチカラーのステキなフローライトを見つけてしまった。
数日経っても興味が失せないので、もう一度そのサイトを覗いてみると、なんということか、すでにその商品には SOLD OUT のマークが付いていた。
いつか余分な金ができたら買ってもいいかなと思っていたが、その石はわしだけのために出品してあるわけではなかった、当たり前の話だが。
これ、鉱物コレクターのあるある話の中に必ず出てくる話ではある。
いいなと思ったらその場で即購入しないと、この世で唯一無二のその石は、他の誰かさんに持っていかれちまうんだぜ。 笑
そういう経験を経て、人はいつの間にか石沼にハマっていくんだろうな。
と、人ごとみたいに言っているけど、現にこのわしがついにオンラインミネラルショップで初の買い物をしてしまった、という話をこれから始めてみようかと思う。

実を言うと、そのオンラインショップでわしが気になっていた石はフローライトだけではなかった。
もう一つ、それと同等か、それ以上に惹きつけられる石があったのだ。
で、フローライトが人の手に渡ったことを知ったわしは、そのもう一つの石もいずれ近いうちに売れてしまい、結果的にわしの元にやって来るチャンスが永遠に潰えてしまうような気がした。
よし、では、モノは試しだ。
写真でこんなにキレイに見える鉱物が実際のところはどうなのか、この機会に一度試してみよう。
そう思い、軽い気持ちで買ってみた石がこれである。





裏側から撮影

ぱっと見でこれが何かわかったあなたは、まあまあの鉱物通と言えるだろう。
そう、これはアズライト、和名は藍銅鉱という。
炭酸塩鉱物のグループに属し、マラカイト(孔雀石)と同じく銅の代表的な二次鉱物として、銅鉱床の風化帯で産出される。
一般的には、古来より「群青」の顔料に使用されてきた鉱物として有名なのではないだろうか。

上のアズライトはモロッコ産で、サイズは35×20×20mmくらいで、ほぼサムネイルタイプのかわいらしい石である。
ショップの商品説明の文をそのまま紹介してみよう。

「ぎゅっと濃い青色をしていて、とても素敵なアズライトです。
鮮やかで艶があり、キラキラしています。
素晴らしいアズライトです。」

ホンマかいな。
商品が届くまでは正直、半信半疑だったのだが、実物を見て得心。
店主の言う通り、群青の青さが半端ないくらい深い。
上の写真は明るめに撮っているので、そのへんがちょっと伝わりにくいかもしれないが、夜、LED照明の下で見ると、その青色の深さに思わず吸い込まれそうになる。 笑
また、アクリルベースを手に持って、少し動かすと、劈開面に光が当たってキラキラ輝く。
上の説明文は決して誇張ではなく、写真も決して盛っているわけではなかった。
むしろ、実物はそれ以上に素晴らしいのである。
ということで、わしはこの初めてのオンラインショップ体験で、改めて鉱物の魅力に目覚めてしまったのかもしれない。
さあ、大変だ。 笑





数日後、調子に乗ったポポイさんの家には、別のミネラルショップから新たな石が送られてきたのだった。
これもちょっと前から気になっていたんだよなあ。
まずは、その産地。
ナミビアのグランドバーグ産とある。
どこかで聞いたような…
あ、そうだ!
これ、ブルータスの珍奇鉱物特集号でも見たし、亀田氏のファインミネラル図鑑にも載ってたぞ。
たしかアメシストの有名な産地なんだよね、ここは。

そう、これはうっすらとしたラベンダー色の滲みが魅力的なアメシストの標本である。
いわゆるファントムアメシストの類いではないかな。
これだけでも目玉は揃っているのだが、こいつにはさらに珍しいインクルージョン(内包物)というオマケがついている。
インクルージョン? 内包物?
ああ、中に入っているゴミのことか?
たぶん、鉱物のことに疎い人や宝石至上主義の人からすれば、中に不純物が入っているようにしか見えないかもしれないが、原石趣味の人にとっては、こうしたインクルージョンこそ、その石の個性を際立たせる重要な要素の一つといわれている。
それは特にクォーツにおいて著しい特徴となっていることが多い。
例えば、オイルインクォーツ、ルチルインクォーツ、ヘマタイトインクォーツといったいわゆる「インクォーツ」ものから、ガーデンクォーツやファイヤークォーツといったものまで、その種類は多岐にわたっている。

さて、さて。
それで、わしが買ったこのアメシストには何が入っているのかという話だが、売り手側の記載によると、こいつはレピドクロサイトだそうだ。
ちょっと耳慣れない名前だが、和名は燐鉄鉱といって、文字通り、鉄を主成分とする鉱物らしい。
しかも、もっぱら水晶の内部に鱗状、針状という形状で内包される真紅もしくは赤褐色の鉱物だという。
一番わかりやすいのがファイヤークォーツと呼ばれている水晶で、これは中に含まれているレピドクロサイトのおかげで、鮮やかな赤色に見える。
ところが、わしのアメシストをよく見てみると、赤い鉄錆のようなものに加えて、黒っぽい石の薄片のようなものもけっこう混じっているんだよね。
これ、全部レピドクロサイトなのかな?
と、疑問に思い、例の亀田氏の図鑑をめくってみると、ブランドバーグ産アメシストの箇所でこんなことが書いてあった。

「その内包物はヘマタイトやレピドクロサイトと言われていましたが、レピドクロサイトに関しては分析データがなく当該産地での記載は控える傾向に。」

そして、写真の下のキャプションには、Amethyst
with Hematite と記してある。
ということで、わしが買ったアメシストも、「レピドクロサイト in アメシスト」ということになってはいるけど、実は「ヘマタイト in アメシスト」と呼んだ方がいいのではないかという話である。
ヘマタイトなら、赤のみならず黒もあるしね。

あ、それからもう一つ。
わしのアメシストには、さらにオマケの特徴があることをつけ加えておこう。
2枚目の写真を見てもらうとわかるが、柱面にアナルサイム(方沸石)の透明な結晶が見られる。
なんだかイボみたいに見えるけど、これもレアと言えばレアなわけで、ちょっとした付加価値にはなっているのではないだろうか。
ということで、いつものように知ったかぶりの口調でダラダラと駄弁ってしまったけど、要はこのアメシストもお買い得だったということが言いたかっただけ。























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Last updated  2025.11.24 16:14:14
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Re:NA コレクション 28(06/11)  
周梨槃特 さん
とうとう台座付きの鉱石を入手なさったのですね…。

角度を変えれば、さまざまな彩りや形を、無限に味わえそうですね。
近いうちにポポイ鉱石博物館に伺いますので、ぜひコレクションを拝観させてください。 (2025.06.13 10:39:39)

Re[1]:NA コレクション 28(06/11)  
周梨槃特さんへ

この度のアズライトとアメシストは心底、買ってよかったと思いました。
石沼に沈んでいく人の気持ちが、少しばかりわかった気がしたからです。 笑
せっかくなので、もう少し石オタクごっこを続けてみようと思います。

また今度まとめてお見せしますね。 (2025.06.13 15:14:02)

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