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先日、若い頃に買ったナショナルジオグラフィックの『ザ・フォトグラフス』という写真集のページをめくっていると、最後の方で、こんな掘り出し物みたいな一枚に遭遇した。
白黒ツートンのコスチュームにガウチョハットでキメたこのスタイリッシュな老婆は一体誰だ?
キャプションの文字をもう少しデカくしてみよう。
ニューメキシコ州 1980年
ジョージ・F・モブレイ
アトリエ「幽霊牧場」で自作の「ブラック・プレイスⅢ 」の傍らに座るジョージア・オキーフ。気むずかしいとの評判をよそに、協力的で、自分の人生を熱心に語ってくれた。
1980年とあるので、おそらく92歳頃のジョージア・オキーフである。
95歳くらいからはさすがに介護が必要になったか、サンタフェに移り住んだようだが、この頃はまだアビキューで暮らしていたようだ。
壁に掛かった絵もシックでカッコいいけど、傍らに座るオキーフの凛とした佇まいにも心惹かれるものがある。
ステッキを握る左手の甲に注目。
長年、直射日光が厳しい半砂漠地帯で生活していたせいか、皮膚の色もこげ茶色っぽくなり、心身ともに鉱物化していたのではあるまいか。 笑
ところで、アトリエ名としても使われていた「幽霊牧場」って何だ?
英語にすると、Ghost Ranch 。
オキーフが住んでいたアビキューに近い荒野一帯を表す地名である。
Ghost には「幻」という意味もあるので、「幻影農場」でもいいかもしれない。
オキーフはここの荒涼とした景色にかなり魅せられていたようで、最初に購入した家もこの地にあったそうだし、もちろん、絵のモチーフとしてここを再三取り上げてもいる。
Ghost Ranch の景色 tripadvisor.jp より
わしも若い頃から、砂漠や荒野みたいな空漠とした風景が好きだった。
今でも上のような画像を見ると、どうしてもスマホに保存したくなる。
少なくとも、そういう点では、ジョージア・オキーフとはウマが合うかもしれない。
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これは8月にほたみねさんから購入したレッド・クォーツである。
俗に「にんじん水晶」とも言われている。
ロシアのダルネゴルスク産などを見ると、なるほどと思う。
まさににんじんの色をしているではないか。
一方、上の標本はペルー産で、クォーツの色がかなり淡く、ブラウニッシュオレンジに近いような感じがする。
では、クォーツと共生している海藻色の鉱物は何か。
ああ、味付け海苔を瞬間凍結したようなやつね。
これはどうやら緑簾石(エピドート)ではないかという話だ。
エピドートって、図鑑やオンラインショップの写真で見ると、柱状、塊状、粒状のものが多く、当該標本のような晶癖のやつはあまり見かけない。
これをMさんに見せたところ、「ワカメ付きのサンゴみたいですね」という感想をもらった。
ほたみねの店主も、動画配信の際に全く同じフレーズを使っていたので、これにはちょっとビックリした。
このタイプの石は他のショップではほとんど取り扱ってないためか、毎回5個くらいずつが新着商品として出るたびに、速攻で全部売り切れる。
カートに入れた次の瞬間にはもうSold out である。
たぶん販売開始時間から10秒、いや、5秒以内の勝負だ。
そんな激しい争奪戦のなか、地方在住で、なおかつスマホで参加しているこのわしが何故この石をゲットできたのか、今もって謎だ。 笑
たぶん、この石に限っては、たまたま競合相手がいなかったと考えるしかない。
それにしても、この石は、造形的に見て、かなり美しいと思う。
オベリスクのようなクォーツがツンツンしながら、海苔のようなエピドートと、バランスよくサムネイルサイズにまとまっているのが、いと可愛いらし。
笑
これはフランス産のフローライトで、やはりほたみねさんとこにあった石である。
ラベルの数字から判断して、買ったのは7月末だから、レッド・クォーツより先にこちらの方がいち早くわが家にやって来たことになる。
これを見た人の中には、上に乗っかっている水色の結晶がフローライトで、下の母岩は別の鉱物と思った人もいるのではないか。
ところが、実際は、これ全部フローライトなのである。
人によっては、地層とかミルフィーユ、あるいはレイヤーケーキに見える部分も、色はそれぞれ違えども、れっきとしたフローライトの結晶である。
わし個人としては、この石を初めて見た時、UKのダービーシャー州産の「ブルージョン」と呼ばれているフローライトのことが頭に浮かんだ。
「鉱物たちの庭」より
この由緒ある種類のフローライトは欲しいと思ってもなかなか手に入るものではない。
そこで、いつものように、代理品として、ちょっと似のフランス産を買ってしまった次第である。
でも、我がおフランス産のレイヤーケーキの方も、よく見ると、そこはかとなくヴィンテージ感が漂っているではないか。
え?ビンテージ感?
そう、黄ばみだよ、黄ばみ。 笑
まだクリーニング技術が発達する前の、ずっと昔に採掘されたかのような黄ばみゆえに、かえってこの標本はオールドストック品の風格を纏ってしまっているのであーる。
ホンマかいな。 笑
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