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トヨタは何を間違ったのか?
トヨタの品質問題の本質は何か?
以下、2006年7月のブログを再掲させていただく。
(一部、加筆修正)
この中で良い例としてあげたパナソニックの企業サイトに行ってみて欲しい。
いまだにトップページは、石油ファンヒーター回収のお願いの画面である。
これが正しい対応だ。
ぜひとも見習って欲しいものである。
何かの連絡が入ったが、それは問題かもしれないが、問題ではないかもしれないというグレーな初期状態で対処についての判断は、次の2つある。
(1)ボンヤリ者の誤り
すべて問題ないものと仮定して、何も対処しない。コストは安くつくが、リスクは最大。
(2)アワテ者の誤り
すべて問題があると判断して、可能な限りの対処をとる。リスクは小さいが、コストは最大。
人命にかかわる安全性やコンプライアンスなど、企業のあってはならない問題の可能性があるときは、(2)の判断を行わなければならない。
それにより企業としての信用を保持することが優先されるべきなのである。
ことここにいたっては、コストがどうのとは言っていられない。
実際にここで小出しの中途半端な対応を続けて、ついに解散になった業界トップの大企業があることは忘れてはならないだろう。
逆に見事な対応の例は最近の松下電器のファンヒーター問題だ。日本の全世帯に連絡のはがきを送ったのである。
初期の対応は鈍かったが、その後、おそらく上記の判断に立って徹底的な処置を行い、見事に信用を回復した。
しかし、これを認識しないためにいざというときに信用を落とす企業が今でもあとを絶たないのは残念だ。
問題を起こす企業の行動を見ているとこのような判断基準が欠落しているのであろう。