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「人は何のために生きるのか?」
これを知りたいのは人間の本能である。
これは古今東西の哲学者、宗教家の大きなテーマであった。
だが、納得できる明快な回答はまだない。
人生の目的が分からない若者の自殺が後を絶たない。
人生には喜びもあるが、苦しみもある。
生きる目的が分からなければ、時として大きな苦しみに
耐えられないこともでてくるだろう。
しかし、人間とは、助け合って生きる動物である。
だから、人生は個人のものではない。
人生を個人のものと考えるから、目的が分からなければ
苦しみから逃れるために死ぬのは自由だということになる。
では、人は人生で何をしなければならないのか。
「自分らしく、世の中に役立つこと」
これが、この世に生を受けて以来、親兄弟、友人恋人をはじめ、
すべての人々の愛情友情奉仕に支えられ、お世話になって
生きていた人間がまず果たすべき使命なのではないか。
これが出来たらならば、すばらしい人生だ。
逆に、これをやらずに勝手に死ぬとしたら、 人々の好意と努力
という世の中の資産を個人の都合で無に帰することになる。
いわば、借金の踏み倒しだ。
人生の目的に悩む高邁な精神の持ち主にふさわしくない行為だろう。
自分が人生で何を得るかではなく、すでにいただいたご恩を
自分らしい方法で実りに育てあげ、世の中にお返しすることこそが、
人生においてまずめざすべき目的ではないか。
しかし、それはもちろん個人だけでは出来ない。
協力者共鳴者を見つけ、一致協力してことをなすことが必要だ。
自分らしいやり方も見つけなければならない。
そのプロセスこそが、人生なのではないか。