inti-solのブログ

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2012.12.17
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カテゴリ: 政治
選挙の結果は、すでに報じられているとおりとなりました。
私個人のことについて言うと、小選挙区、比例区、都知事選、投じた票のすべてが死票となりました。と書くと、おそらく比例区で私がどの党に票を投じたかも、逆算で推測できると思います。

3年前、民主党が政権を取ったとき、私は 「物事には必ず始めと終わりがある」という記事 を書いたことがあります。

問題はこれからです。政権交代も大事ですが、そのあとどんな政策を実行していくのかは、もっと大事です。
民主党政権になったからと言って日本が劇的に変わるとは思えませんが、多少は期待しています。多くの人々の期待に背く結果となれば、次回総選挙では民主党が今回の自民党のような結果になるかもしれません。


今日の事態を予測したわけではありませんが、危惧したとおり、前回選挙の自民党を越える、惨憺たる敗北で民主党政権が終わる、という幕引きになってしまいました。
考えてみれば、自民党政権の「終わりの始まり」は郵政選挙での大勝利でしたし、その前、旧社会党の「終わりの始まり」は、消費税選挙での歴史的大勝利でした。そう考えれば、3年前の民主党の大勝利もまた、民主党の「終わりの始まり」だったのかも知れません。

一方で、勝った自民党ですが、議席数では大勝ですが、得票数・得票率から見ると、とても「勝った」とは言えません。



16日投開票された第46回衆院選は、自民党が単独で半数を大きく超える294議席(小選挙区237、比例代表57)を獲得して圧勝し、3年前に失った政権を取り戻した。ただ、同様に296議席を獲得して大勝した05年衆院選の比例は77議席で、比例に限れば今回は20議席も少なく、119議席で大敗した09年の比例55議席をわずかに2議席上回るにとどまった。
全国の比例得票数を集計したところ、自民党は1662万票で、05年の2588万票を大きく下回り、09年の1881万票にも及ばなかった。得票率も27.6%で09年の26.7%とほぼ変わらなかった。投票率が09年より約10ポイント低かったことも影響しているが、全国的に自民党支持が広がったとは言い難い。
自民党の小選挙区候補の得票数を合計すると2564万票で、大敗した09年から165万票減っている。12政党の乱立で民主党と第三極勢力が非自民票を食い合った結果、相対的に自民党候補の当選する小選挙区が増え、自民党の獲得議席を押し上げた形だ。

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比例区でも小選挙区でも、自民党は歴史的大敗の前回総選挙より、更に票を減らしているのです。投票率がそれ以上に減ったため、相対的な得票率は微増していますが、世論の大きな支持を得たとは、とても言えません。

小選挙区での自民党の得票率は、比例区よりは高いのですが、それでも43%に過ぎません。公明党の小選挙区得票率は1.5%。自公の合計で見ても、得票は過半数にも届いていません。にもかかわらず、議席の8割を占めてしまった。

前回民主党が大勝したとき から何度となく書いていますが、小選挙区制は、欠陥の非常に多い選挙制度であり、今回もその欠陥(民意を反映しない)が露骨に現れています。
郵政解散の時以来、「風向き」が変わるごとに、振り子が振れるかのように、歴史的大勝と歴史的敗北の繰り返しで、「ほどほどの結果」ということがない。民意の反映という面を度外視したとしても、こんなに浮沈の激しい選挙制度では、政治の安定性など望みようがないと私は思います。





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最終更新日  2012.12.17 22:10:23
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