2005年12月29日
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2005年12月29日


インドの銀行業界(2)

 今日のまとめ

1.ADRを発行している銀行は積極経営
2.預金比率は高いほど良い
3.ティア1・キャピタル・レシオは高いほど良い
4.NPLは低いほど良い
5.カバレッジは高いほど良い

さて、インドの銀行業界にはどんな銘柄があるのでしょう?。


資産規模の大きさから見るとステート・バンク・オブ・インディアが最大です。第2位はパンジャブ・ナショナル・バンク、第3位がカナラ・バンクとなります。これらの銀行はいずれも政府系なので規模的には大きいです。

しかし、前回の歴史のところで触れたように、インドは長く政府が銀行を国有化し、政府の経済運営の道具として政府系銀行が使われてきた期間がありますから、規模の大きさ、歴史の長さがイコール質の高さや潜在的成長率の高さを示すものではありません。

その点、ADRを出しているHDFC銀行とICICI銀行の両行は経営者の姿勢は積極的だと言えます。

次に経営の安定度について考えてみたいと思います。

20051229

  預金比率 =(当座預金+セービングス・アカウント)÷ 総資産
  NPL = ノン・パフォーミング・ローン、つまり焦げ付き融資比率
  カバレッジ = 引き当て率 
  (1)= 単位Rsm 2004年3月末

さて、上の表で見ると預金比率に各行でかなりばらつきがあるのがわかります。前に述べたように貸出しの原資をいかに獲得するかがインドの銀行業の目下の重要なポイントになっていますから安定的資金源(小口預金はその典型)の比率が高い銀行は経営が安定していると言えます。

これで見るとICICI銀行は預金比率が低いですし、ティア1キャピタル・レシオ(国際決済銀行(BIS)において定められている国際基準で、連結貸借対照表上の資本勘定と連結子会社の少数株主持分の合計額から再評価差額などを控除したもの)が一番貧弱です。これは同行が歴史的に重工業などへの貸出しを担当する政策銀行だった名残りなのだと思います。

ノン・パフォーミング・ローン(NPL)とは不良資産の事ですが、これで見るとHDFC銀行がとびぬけて低いです。ただ、HDFC銀行の場合、90年代の銀行改革の後で創設された比較的新しい銀行で、最近、貸付を伸ばしているわけですから未だローンのシーズニング(つまりある程度期間をおいて見ないと貸付先が不良かどうか様子が見えてこないこと)が出来ていないことが考えられます。その分、割り引いてみる必要があるでしょう。







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最終更新日  2006年01月31日 13時04分59秒


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