2006年08月28日
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今日のまとめ

1.銀行セクターはブラジル株式市場にとって重要なセクターである
2.国家通貨審議会(CMN)が広範な権限を持っている
3.インフレの沈静化で初めてコンシュマー・バンキングが開花

ブラジル銀行セクターの重要性

ブラジルの銀行セクターはエネルギー、素材に次いで3番目に時価総額の大きいセクターーです。ブラジルの銀行株はADRなどを通じて欧米の機関投資家にも広く保有されています。下のグラフでBRICs各国の主要銀行(一部のみ抜粋)の時価総額を比較してみました。

BRICs銀行の時価総額比較(コンテクスチュアル・インベストメンツ)

ブラジル銀行業界の制度

現在のブラジルの銀行業界を律している法律は1964年に成立した銀行業法です。ブラジルでは大蔵省の管轄下の国家通貨審議会(ナショナル・マネタリー・カウンシル=略してCMN)が:

  1.通貨政策
  2.金融政策
  3.予算策定


などを統括しています。

インフレが銀行業の発展を阻害

現在のブラジルの銀行業界はこの法律の下で育ったわけですが、同国のハイパー・インフレやそれに伴う混乱の歴史は正直なところ銀行サービスの定着にとって好適な環境とは言えませんでした。このため同国の銀行サービスの国民への浸透度はこれまでいまひとつでしたし、公的金融機関の存在がどうしても大きくならざるを得ませんでした。従って、近年のインフレの沈静化で初めて一般庶民に対する銀行サービスが開花したというのが現状です。

ブラジルのインフレ率(IPG-M、ブラジル中央銀行)

コンシュマー・バンキングのブームが到来

現在のブラジルにおける貸付残高の年間成長率は約22%程度となっています。これはロシアの35%以上、インドの約30%の数字と比べると少し見劣りしますが、それでも先進国の感覚からすれば驚異的な成長率です。 また、融資をめぐる大きなトレンドとしては:

  1.政府系金融機関から民間銀行に貸付シェアがシフト
  2.工業セクターへの貸付が伸び悩むなか消費者への融資が伸びる

という特徴が見られます。

ブラジルの民間+公的貸付残高(2006年7月現在、百万ブラジル・リアル、ブラジル中央銀行)

セグメント別融資残高成長率(2006年7月、%、ブラジル中央銀行)

こうした庶民への銀行サービスの普及はブラジルに限らず、インドやロシアでも顕著にみられる現象になっており、これらの各国の消費セクターのブームを下支えしています。ブラジルの場合でも銀行の店舗を拡大するのみにとどまらず、小売業者と提携して量販店の店舗内にバンキング・サービスの窓口を併設するなど、銀行サービスを身近にするためのいろいろな工夫が行なわれています。





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最終更新日  2006年08月30日 11時54分59秒


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