2007年02月13日
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今日のまとめ

1.食品、飲料、薬品、不動産、化粧品などの企業が主な広告主
2.ポータル・アド市場は依然ネット広告の中で最も大きい市場である
3.総合力ではシナが他のポータルより抜きん出ている
4.株価を占う上でポータル・アドが鍵を握るのはシナとソーフーの2社
5.シナがソーフーに対してリードを広げている

インターネット広告の顧客

インターネットを多用する広告主はどういう企業か?というのを調べてみると、食品、飲料、薬品、不動産、化粧品などが多いです。このうち特に食品と飲料の広告支出の増加が目を引きます。これらの広告主が上位を占めていることは前回見た中国のインターネット・ユーザーの特徴(若くて高学歴で独身)からも頷ける内容となっています。また今後急増が予想される分野としては金融サービス、教育、リクルートなどが挙げられます。

ポータル・アド市場

このところグーグル(GOOG)やバイドゥ(BIDU)などのサーチ・アドの企業が話題になっているのでポータル・アド市場は比較的話題になりません。しかし前回見たようにポータル・アドはインターネット広告市場の売上高の7割以上を占有していますし、今後徐々にマーケット・シェアをサーチ・アドに奪われるとはいえ当分の間は最も重要なセグメントであることには変わりません。ポータル・アドにおける各社の占有率は以下の通りです。

ポータル・アドにおける主要5社間のマーケット・シェア(2006年実績、各社資料、コンテクスチュアル・インベストメンツ)

マーケット・シェア首位のシナ(SINA)はユーザーの年齢層ならびに収入水準が高いのが特徴です。またネットイーズ(NTES)のユーザーも収入水準が高いです。一方、テンセントは若いユーザーに支持されています。各社のサービスの特徴をまとめると下の表のようになります。

6.gif



ポータル各社の事業内容

次にポータル各社の売り上げ構成比を比べてみることにします。下のグラフは各社の総売上高に占めるポータル・アド売り上げの比率を比較したものです。ソーフーのポータル・アド比率は64.1%、シナは63.3%であり、この2社は「本業はポータル・アド事業である」と言って良いでしょう。一方、ネットイーズの場合は売り上げの大半はオンライン・ゲーム、テンセントはインターネット付加価値サービス、トム・オンライン(TOMO)は携帯付加価値サービスです。それらの銘柄の場合、株価を占うにあたってポータル・アド事業は重要ではありませんので、ここではシナとソーフーの2社に絞って最近のトレンドをもうすこし詳しく見てみましょう。

中国のネット企業の売り上げに占めるポータル・アド比率(%、2006年4Q実績・予想、コンテクスチュアル・インベストメンツ)

下のグラフはシナとソーフーの部門別売上高の推移を示しています。シナの場合、2005年の年初の段階では携帯付加価値サービスから上がる売り上げのほうがポータル・アドの売り上げよりかなり大きかったです。ポータル・アド部門の売り上げはソーフーのそれとほぼ互角でした。しかし現在の両社の売上高を見るとかなり格差ができました。つまりシナのほうが早いペースで成長しているわけです。事実、先週発表された2006年第4四半期の決算ではシナのポータル・アド部門は+43%の成長(前年同期比)を記録したのに対し、ソーフーのそれは+30%にとどまりました。 一方、携帯付加価値サービスのビジネスは中国政府の方針で規制が強化されている折、各社とも業績的には苦しい展開が続いています。シナ、ソーフーの場合も例外ではなく、同部門は縮小均衡する過程にあります。

シナの部門別売り上げ高の推移(1千ドル、10-Q)

ソースの部門別売り上げ高推移(1千ドル、10-Q)








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最終更新日  2007年02月13日 15時41分01秒


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