2007年07月17日
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今日のまとめ

1. 素材のセクターはグローバルな視点から分析する必要がある
2. 近年の好景気で需給は引き締まっている
3. 全ての工業向け金属の価格が高騰している


■グローバルなセクター

 素材のセクターは昔からグローバルな視点による分析が欠かせないセクターでした。分析の対象となる商品が世界中どこでも比較的均質であり、大量に輸送するのに適していること、生産者の採掘コストが決定的に重要であることなどがその原因です。BRICsの台頭による需要の底上げで素材セクターが歴史的に持ってきたこうしたグローバルな色彩は最近一層強まっていると言えます。これまでの先進国中心の消費からBRICsを中心とするエマージング諸国へ需要の中心がシフトするのに伴って最近では素材のセクターはあたかも成長産業のような様相を呈しています。そういう認識は正当化できるのでしょうか。この問題を次の三つの角度から考えてみたいと思います。

1. 景気循環的な視点
2. BRICs経済が需要構造に与える影響
3. 国際的業界再編成の動き


■景気循環的な視点

 世界の経済はドットコム・バブル崩壊、9・11同時テロ、それに続く米国のイラク進攻という一連の悪いニュースを消化した後、2003年頃を境に景気拡大サイクルに入りました。ここ数年の世界の経済成長は過去最高のペースに近い、極めて高い成長を記録してきました。

BRICs各国のGDP成長率



OECDコンポジット・リーディング・インディケーター

 このように今の世界経済は主にBRICs諸国の経済が好調であることから好景気が持続していると考えて良いでしょう。こうした好景気を受けて素材の在庫は段々取り崩されつつあります。下のグラフは各素材の在庫を消費量で割った数字です。今、仮に供給がストップしたとすると在庫を完全に使い切ってしまうのに何週間かかるかを計算したものです。こうして見ると在庫消費比率は全体に右肩下がりであり需給関係が引き締まっていることを感じさせます。

主な素材の在庫消費比率

 このような経済環境を背景に各素材の価格は下のグラフにみられるように過去4年の間に79%から295%も上昇したのです。

主な素材の上昇率





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最終更新日  2007年07月17日 19時38分26秒


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