2009年11月12日
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今日のまとめ

1.内需関係の経済指標は良好
2.融資は抑えられている
3.輸出、輸入は冴えない
4.人民元切り上げ観測が台頭している

■出そろった中国の10月の経済指標


中国の10月の経済指標が出そろいました。先ず小売売上高ですが+16.2%と先月よりペースが加速しています。これは心強い傾向です。

中国の小売売上高-01

次に鉱工業生産ですがこちらも+14.1%とピックアップしています。

中国の鉱工業生産-02

一方、物価に目を転ずると消費者物価、生産者物価ともに極端に落ち込んだレベルから上向き始めており、実体経済の強さを反映した動きになっています。

中国の物価-03

固定資産投資に関しては行き過ぎた過剰投資については政府が警戒の目を光らせていますが、相変わらず高水準で推移していると言えるでしょう。

中国の固定資産投資-04


先ず人民銀行は銀行のローン・ポートフォリオの質に関してだんだん懸念を抱き始めており、将来、焦付きの問題が大きくなり過ぎないうちに問題の芽を摘んでおくという観点から融資を抑え込みにかかっています。これを反映して10月の銀行融資のペースは9月の半分でした。銀行融資のお金の少なくとも一部は不動産市場や株式市場に直行していると思われますので、この絞り込みは株式市場にとってはマイナス要因です。

中国の銀行融資-05

そして10月の輸入と輸出の数字ですが、どちらも先月に比べて下落しています。過去4年の実績で見れば10月の輸入ならびに輸出の数字は必ず9月のそれより落ち込んでいます。つまり今年の落ち込みも例年通りの季節的な要因によるものだということです。ただ来月にはちゃんとリバウンドするかどうか見極めたいところです。

中国の輸入と輸出-06

■人民元の切り上げの観測


さて、ここ2週間ほどの間に人民元の切り上げ問題がしばしば投資家の話題に上るようになりました。11月15日からのオバマ大統領の訪中ということも関係していると思います。また中国のマクロ経済の足取りが上に見てきたようにかなりしっかりしてきているので、ここらへんが潮時だという声もあります。こうした声の高まりに対して中国政府は「国際間の資本の移動と主要通貨の変動の様子を人民元の適正レートを考えてゆく際に考慮する」と発表しています。

いずれにせよ、こういう風に人民元切り上げの観測が台頭してくると、「それを先回りして、中国株を買っておきたい」という気の早い投資家は必ず出てくるものです。従って、当座の中国市場はそういう思惑先行型の相場になると考えられます。ただ上の輸入、輸出の数字を見てもわかるように中国の貿易は未だリーマン事件前の水準には戻っていません。従って外圧が我慢できなくなるまで、なるべく人民元の切り上げを先延ばしするというシナリオもあながち無いとは言えないでしょう。





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最終更新日  2009年11月16日 13時37分37秒


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