2009年12月14日
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今日のまとめ

1.貿易に関しては希望が持てる数字だった
2.むやみな景気刺激一辺倒からより制御の効いた経済政策へ転換
3.内需は期待外れ

戻った輸入


中国の11月の輸入は去年の同期に比べて+26.7%の上昇を見ました。これは市場関係者の予想より良い数字ですし、10月の落ち込みを挽回する動きでした。

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中国の場合、加工輸出型経済なので、まず原材料を輸入し、それを加工してから輸出するという順番になります。このため輸入増加は将来の輸出増加の先行指標と言えます。
その輸出ですが去年の同期に比べて-1.2%の位置にとどまっています。輸入が既に去年に比べて大きく増えているのに輸出が未だモタモタしている理由は上に書いた遅行性に加え、そもそも去年の金融危機の際に中国の輸入がひと足先に急落したという事情によります。

急上昇した鉱工業生産


次に11月の鉱工業生産ですが、+19.2%と過去2年以内で最も大きな伸びを示しました。これはコンセンサス予想の+18.2%を遥かに超える数字でした。

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この数字は前年同期との比較になりますので、経済活動が鈍り始めたリーマン倒産以降の前年比較は容易になります。

銀行融資は低い水準で安定




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銀行融資は経済の過熱を抑制する観点からかなり厳格にコントロールされはじめています。

物価のトレンド


11月の消費者物価指数は+0.6%で、1月以来、はじめてプラス圏に入りました。その中でも注目度の高い食品価格は悪天候などの要因から+3.2%となっています。

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小売売上のトレンド


11月の小売売上高は+15.8%にとどまりました。これはコンセンサス予想の+16.5%より低い数字でした。

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内需振興を掲げている割には期待外れな数字と言えるでしょう。





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最終更新日  2009年12月28日 19時46分16秒


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