2010年03月08日
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今日のまとめ

1.中国株ADRの決算はアメリカ企業のそれより低調
2.主にEPS面でとりこぼしが多い

決算発表シーズンを迎えた中国株ADR


アメリカ株の決算発表シーズンは終わりましたが、アメリカにADRを上場している中国企業の決算発表はいまがピークです。全体として言えることはアメリカ企業に比べて中国企業の決算は苦戦しているということです。

第4四半期決算ではアメリカ企業の70%が売上高面で事前のアナリスト予想を上回りました。また68%がEPS面でアナリスト予想を上回っています。

これに対して中国企業は未だシーズン途中の一部のサンプルに過ぎませんが、大体、下の一覧表のような成績となっています。

EPS 売上高
エアメディア
× ○
CNインシュアー
○ ×
チャイナ・メディカル
× ×
シートリップ
× ○
ニュー・オリエンタル
× ×
ホーム・インズ
○ ○
51ジョブズ
○ ○
ロングトップ
○ ○
マインドレイ
○ ○
パーフェクト・ワールド
× ○
ソーフー
× ×
シナ
× ○
スリーエス・バイオ
○ ○
サンテック・パワー
○ ○
ポジティブサプライズ率
50% 71%


つまりEPS面で「取りこぼし」が極めて多いのです。

各社決算のハイライト


以下は主なADRの決算の概要です。(アルファベット順)

CNインシュアー(CISG)
EPS 予想26¢ 実績30¢

2010年はEPS成長率+30%を維持できる。商品と地域の拡大が成長をもたらす。

チャイナ・メディカル・テクノロジーズ(CMED)
EPS 予想59¢ 実績25¢
売上高 2,520万ドル(前年同期比-23.5%)
第4四半期売上高ガイダンス 予想3,044万ドル 会社側予想2,560万ドル
ECLIAは旧式になりつつあるので競争力が落ちている。このため去年9月に価格を30%値引きした。今期ではECLIA試薬キットの値下がりがようやく止まった。FISH測定探針の需要は持ち直してきている。SPR装置の臨床試験は12月から開始。2010年のうちに数種類の新製品がSFDAから承認される見通し。ディストリビュータにおける在庫の取り崩しが進行し、現在在庫水準は平常に戻っている。バランスシート上のキャッシュは1.22億ドル。(SPRの買収、配当、自社株買い戻しなどで減った)キャッシュフローは1,180万ドル。売掛金は4,410万ドル(-5.4%)。

シートリップ(CTRP)
EPS 予想20¢ 実績19¢
売上高 予想8,080万ドル 実績8,300万ドル
2009年の売上成長率は+42%だった。今年のガイダンスは+25から30%である。多分このガイダンスは保守的すぎる。ウィング・オン・トラベルの買収はEPSにとってプラスになる。決算発表後570万株の公募増資完了。

ニュー・オリエンタル(EDU)
EPS 予想5¢ 実績3¢
売上高 予想6,180万ドル 実績6,120万ドル
家庭教師のビジネスへ参入を予定している。このビジネスは教室でのビジネスより効率が悪いのでマージン圧迫になる。また先行する企業が既に沢山あるのでリーダー的地位を取れない。売上成長率は鈍化。

ホーム・インズ&ホテルズ(HMIN)

売上高 予想9,490万ドル 実績1.02億ドル
第1四半期売上ガイダンス 予想9,100万ドル 会社側予想9,520~9,820万ドル
今年の出店計画は180から200ホテル。うち80から90はリース&オペレートで90から120はフランチャイズ&マネージドとなる。2010年通年の売上成長率は+18から+22%を予想している。これはコンセンサス予想よりかなり低い。第4四半期の客室稼働率は92.9%で去年の84.1%を上回った。客室単価(RevPAR)は149人民元で去年の141人民元を上回った。18カ月以上営業しているホテルに関しては客室単価が上昇し始めている。 2009年の新規開業数は145を予定。うち64がリース&オペレート、81がフランチャイズ&マネージド。

51ジョブズ(JOBS)
EPS 予想9¢ 実績24¢
売上高 予想2,970万ドル 実績3,310万ドル


マインドレイ・メディカル(MR)
EPS 予想31¢ 実績33¢
売上高 予想1.8億ドル 実績1.89億ドル
ガイダンスは不変
新興国の需要は戻りつつある。キャッシュフローは良い(1.7億ドル)。但し、VAT払い戻しとべックマン・コールターからの支払い(1,400万ドル)を含む。DSO(売掛金の回収に要した日数)は53日と前期の62日から大幅改善を見た。キャッシュ・コンバージョン・サイクルは84日と前期の98日から改善している。中国の売上に占める入札の比率は17.6%で前期の5.9%より大幅に増えているが、これは前期が少なすぎたため。09年の海外売上成長+9.1%だったが第4四半期の海外売上成長は+20%と好調だった。その原因は新興国の引き合い好調による。米国はヘルスケア法案で不透明。グロスマージンが過去最低だったのは在庫の評価損の計上の影響がある。今後の成長率は中国が23%、新興国が10%程度、先進国は一桁台を予想。決算発表後 400万株のADRの公募増資を完了した。

パーフェクト・ワールド(PWRD)
EPS 予想83¢ 実績75¢
売上高 予想8,810万ドル 実績8,910万ドル
ガイダンスは不変
今期は新タイトル、「ファンタジー誅仙」の販売促進費用が嵩んだ。アベレージ・カレント・ユーザー(ACU)は115万人で前年同期比+67.7%、アベレージ・ペイド・カスタマー(APC)は219万人で前年同期比+41.5%だった。顧客単価(ARPU)は223人民元で前年同期の225人民元より下がった。

ソーフー(SOHU)
EPS 予想91¢ 実績76¢
売上高 予想1.37億ドル 実績1.35億ドル
第1四半期のガイダンスは引き下げられた。

シナ(SINA)
EPS 予想36¢ 実績31¢
売上高 予想9,493万ドル 実績9,820万ドル
第1四半期の売上高ガイダンスは引き下げられた。モバイル広告で不適切なコンテンツを中国政府が粛清した影響。

スリーエス・バイオ(SSRX)
EPS 予想6¢ 実績10¢
売上高 予想1,048万ドル 実績1,090万ドル
ガイダンスは不変。

サンテック・パワー(STP)
EPS 予想11¢ 実績27¢
売上高 予想4.68億ドル 実績5.83億ドル
好決算だったが会社側はチャンネル在庫が多いので見通しは不透明としている。





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最終更新日  2010年03月08日 19時15分47秒


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