2010年03月01日
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今日のまとめ

1.株式市場は2010/2011年度の連邦予算案を好感した
2.貧困層への支援が大きなテーマになっている
3.成長追求型の予算になっている

インド政府が2010/2011年度の連邦予算案を発表


先週金曜日にインド政府が2010/2011年度の連邦予算案を発表しました。インドの株式や債券市場は概ね今回の予算案を好感しています。

予算の詳細を論ずる前になぜ市場は今回の予算案を好感したのか、その背景について一言説明しておきます。

去年は予算案発表前の市場関係者の期待が高すぎました。具体的には民営化プログラムの大幅な推進で財政赤字を何とかすることが期待されていたのです。従って、それが期待外れだったことに市場は失望しました。

今回は予算案発表に先立って、マーケットの期待は低く、インド株式市場はグズグズした展開でした。

実際にフタを開けてみれば、まずまずしっかりした内容だったので市場が好感したというわけです。

低所得者層に焦点を当てた内容になっている




1. 予算総額は11.08兆ルピー(約2,400億ドル)
2. 財政赤字はGDPの5.5%(今年度は6.9%)
3. 借入額は4.57兆ルピー(約990億ドル)

となりますが、地方、とりわけ農業部門への支援が維持されています。

具体的には貧困層への支援(inclusive growth)として栄養素に基づいた補助金の支給を提唱しています。これは農産物への需要を増やすという意味で農業部門を助けると思われます。

また貧困層にとっては有利な税制の変更が加えられています。具体的には低所得者層のブラケット(所得階層)で直接税を減らし、その分、消費税を増やしています。

消費税の分野では大型車、とりわけSUVなどが増税の対象となっています。

消費税の総額そのものも増税されており、例えば石油精製業者への課税が強化されました。これは今後、ガソリン代の上昇という形で消費者に跳ね返って来ると予想されます。

政府がこれらの人気の無い増税項目を今回の予算案に盛り込んだということは勇気ある決断として或る程度市場参加者から評価されると思います。

歳出にも注目


一方、歳出面でも株式市場が歓迎する項目が盛り込まれています。例えば発電施設の倍増計画や道路整備などの予算は積み増されており、これらのインフラ投資は株式市場で材料化しやすいでしょう。

また信用の供給の維持、税控除措置の継続を決めた事などは政府が引き続き経済成長に強い関心を抱いていることを示しています。



財政の均衡


一方、借入れは去年より少し増えます。インド政府は政府系企業を民営化し、株式を売り出すことで90億ドルの費用を捻出する予定です。この部分は株式市場の環境に大きく左右されやすい、不確実性の高い予算項目であると言えます。

別の言い方をすれば財政均衡に関しては少し先延ばしした観があるのは否めません。

ビジネス・フレンドリーな政府


さて、政府の長期的な課題として起業家や外国企業にとってビジネスをやりやすい環境を作るというのがあります。具体的にはタックス・コードの簡素化への取り組みなどがあります。

またITセクターに関してはこれまで実施されていたタックス・ホリデーが無くなったので、ネガティブな内容になっています。インドのITセクターは輸出の約25%、GDPの5%を稼ぎ出し、直接・間接的に1,000万人を雇用しています。





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最終更新日  2010年03月08日 19時08分16秒


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