今日のまとめ
物価は相変わらず騰勢を見せている
鉱工業生産の伸び率の鈍化が目立つ
ユーロ安の悪影響は未だ出ていない
不動産価格の上昇が続くうちは金融政策に変更は無い
5月の消費者物価は市場予想を上回る+3.1%でした。生産者物価指数も予想より高い+7.1%でした。

ある意味では今回の物価統計の市場に与える影響は限定的だったという風にも言えます。その理由はフォックスコン、ホンダなどの工場で賃上げ闘争が起 きておりインフレ・プレッシャーは既に賃金へと波及しているからです。
賃金はいろいろな物価の中で最後に上昇しはじめる項目です。ひとたび賃金が上昇しはじめるとそのトレンドを抑え込むのは容易ではありません。従って 今回の消費者物価指数ならびに生産者物価指数の数字がどうであれ、人民銀行は警戒を緩めるわけにはいかないのです。
銀行融資5月の銀行融資は6394億人民元で4月の7740億人民元より若干減りました。

5月の小売り売上高は+18.7%で市場予想を若干上回りました。

5月の鉱工業生産は+16.5%と市場予想を下回りました。また先月の+17.8%からまた一段と鈍化しており工業部門の変調を感じさせます。

5月の輸出は1318億ドル、輸入は1122億ドルでした。

貿易収支の黒字幅は195.3億ドルへと拡大しました。注目された欧州向けの輸出はぜんぜんスローダウンが見られませんでした。しかし多くのエコノ ミストは或る程度のタイムラグを伴って今後欧州向け輸出が鈍化すると予想しています。

輸出(赤)と輸入(青)の前年同期での変化率を見ると予想通り輸出が追いついてきていることがわかります。
なお5月の都市部の不動産価格は相変わらず+12.4%と高水準の上昇を見せており、 この面からも人民銀行が金融政策を変更する可能性は低いと思われます。
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