今日のまとめ
新興国株式市場が冴えなかった理由
去年から今年にかけてのBRICsのパフォーマンスはロシアを除けば期待外れでした。

その理由は先進国で実施されてきた低金利政策が新興国におけるインフレを誘発し、このインフレ退治のために新興国各国は相次ぐ利上げを余儀なくされてきたからです。つまり
先進国 = 緩和新興国 = 引き締め
という構図になっていたのです。
転換期を迎える先進国の金利政策
しかし先週、欧州中央銀行(ECB)が政策金利をそれまでの1%から1.25%へと引き上げたことで 先進国の金利政策は新しい局面 と言えます。
アメリカに関しては6月に追加的量的緩和政策(=いわゆるQE2)が予定通り完了するものと予想されています。そして今年の10月頃からFRBがいよいよFFレートを引き上げ始めると市場関係者は見ています。
先進国の利上げは新興国株式にとってプラス
先進国の利上げは新興国株式にとってプラスです。
その第一番目の理由はこれまで新興国だけに任されていたインフレ退治の責務が先進国の中央銀行にも役割分担されることで、その分、 新興国の中央銀行の重荷が取れる という事にあります。
二番目の理由は先進国が利上げサイクルに入ると先進国経済は鈍化し、 投資家は次第にインフレではなく経済成長の欠如を心配しはじめる と思うからです。
その場合、新興国の方が先進国よりGDP成長率が高いので 「もう一度敬遠していた新興国を見直そう」という機運が高まる と予想されます。
国際間の資金は既に逆流しはじめている
1月中旬以来インフレ懸念やイベント・リスクを嫌気して新興国株式ファンドからは資金が抜け出していました。
しかしここへきてようやく 新興国株式ファンドに資金が戻り始めています。

それではどの市場に注目すれば良いのでしょうか?
私の考えでは先駆けしていたロシア市場よりインフレ対策に手を焼いてきた中国、インド、ブラジル、ベトナムなどの国々の方が「安堵のラリー」が期待できるように思います。
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