今日のまとめ
バイドゥが旅行サーチのビジネスに参入
先週の金曜日にサーチエンジンの バイドゥ(ティッカー:BIDU) が チュナ(Qunar) に3.05億ドル出資し、過半数株主になると発表しました。

チュナはフライト情報やホテル予約情報をいろいろなデータ・ソースから探索する、いわゆるメタ・サーチの検索エンジンの会社です。
チュナの発表では去年の年末の時点での同社の登録ユーザー数は3,500万人で、旅行サーチのシェアは約60%でした。
バイドゥの計画
バイドゥは旅行に関連する検索が収益機会という面で極めて有望な分野であると考え、かねてからこの分野の強化を狙っていました。
今回の買収に際しては利益相反をおこさないためにチュナの検索結果を通常のバイドゥの検索結果内で表示するのではなく、それに隣接する特別の囲み記事の中で表示する予定です。
相次ぐM&A
最近、旅行セクターでは相次いでM&Aのニュースが出ています。
テンセント イーロング(ティッカー:LONG) の15%株式を取得しました。
また4月には グーグル(ティッカー:GOOG) が ITAソフトウエア を7億ドルで買収しています。
シートリップへの影響
さて、今回のバイドゥによるチュナ買収が売上高ベースで中国の旅行サイトのリーダーである シートリップ(ティッカー:CTRP) に与える影響ですが、当然、競争の激化が懸念されます。
バイドゥによるチュナ買収のニュースが出た6月24日のシートリップの株価は-3.63%でした。

しかしシートリップとチュナは少し切り口が違います。
シートリップはサービスの良さを売り物としておりそれを実現するために大規模なコール・センターを持ち、顧客のサポートに注力しています。またビジネス客が彼らの主なターゲット顧客層です。
従ってシートリップの受ける影響は限定的でしょう。
旅行サイトの今後の課題
現在、中国のフライト予約のうちオンラインで販売されるチケットの比率は未だ10%に過ぎません。将来はこれが全チケットの半分くらいに成長することが予想されます。
それを実現するためにはスマートフォンなどのデバイスからの検索や予約をする際の使い勝手を向上させる必要があります。
またロケーション情報に基づいた検索結果の向上や地図機能の強化も必要です。
さらに最近の高速鉄道の普及に鑑み、鉄道予約も将来重要になると思われます。
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