今日のまとめ
アジア通貨危機の教訓を生かしたインドネシア
タイのバーツ危機に端を発した1990年代のアジア通貨危機はインドネシアにも波及し大きな経済の混乱をもたらしました。インドネシアはその時の苦い教訓を生かし、世界のどの新興国よりも経済の内容改善に努力しました。
まず政府負債のGDPに占める割合ですが下のグラフのように2006年の39%から2010年には26%まで圧縮されました。これにより政府税収から国債の利払いに回さなければいけない割合は2006年の46%から2010年には29%へと下がっています。

この努力の甲斐あって2002年以降、S&P、ムーディーズらの格付け機関はインドネシアのソブリン格付けを繰り返し引き上げてきました。
財政収支はリーズナブル
インドネシアの構造的財政収支は下のグラフのようになっています。

赤字の年が多いですが赤字幅は他の新興国に比べれば小さく、2011年の予想はGDPの1.5%となっています。これは許せる範囲です。
経常収支は黒字
インドネシアは輸出市場で人気のあるいろいろな一次産品に恵まれているため経常収支は安定的に黒字です。

好調な海外直接投資
こうした同国のファンダメンタルズの改善を受けて海外からの直接投資も好調です。

直接投資が実際にどのセクターに向けられているかを見ると不動産などのチャラチャラしいたセクターへの投資は少なく、鉱業など同国の競争優位に基づいた地道なセクターへの投資が中心であることがわかります。

インドネシアの経済成長
輸出の好調、政府の手堅い経済運営を反映し、インドネシア経済は極めて安定的に成長しています。

インフレも鎮静化の方向へ
懸念されたインフレも下のグラフのように鎮静化へと向かっています。

総括すればインドネシアはアジア諸国の中でも際立った存在だと言えるでしょう。
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