2011年11月11日
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今日のまとめ

  1. 輸出は09年11月以来最低の伸び率だった
  2. 輸入には異変は感じられない
  3. 素材の輸入にはブレーキが踏まれた形跡がある
  4. 中国人民銀行が利下げ転換する環境は整った
  5. ソフトランディングできるかどうかはわからない

貿易統計

中国の10月の輸出は前年比+15.9%の1,575億ドルでした。コンセンサス予想は+16.5%でした。因みに9月の輸出は前年比+17.1%でしたので輸出のペースは減速したことになります。実際、春節の特殊要因が働いた今年2月を除けば今回は2009年11月以来で最も低い伸び率でした。

一方、10月の輸入は前年比+28.7%の1,405億ドルでした。因みに9月は+20.9%でした。

中国はいわゆる加工輸出型経済です。つまり沢山の素材や原料を輸入し、それを国内で加工、組み立てした後、再輸出するわけです。

この関係で輸入額は将来の輸出額の先行指標となります。

今回、輸出が2009年11月以来の低い伸びだったことで中国経済に対する悲観論が台頭していますが、上の2番目のグラフで見ると赤で示した輸入の前年比変化率は異変をシグナルしていません。

素材の荷動きには要注意

それを断った上で輸入の内訳には或る程度注意を払う必要があると思います。一例として鉄鉱石は9月の6,060万トンから10月は4,990万トンへと減少しています。

10月は粗鋼生産高も鈍化しました。

中国政府の不動産セクターの過熱防止政策が効いてきている可能性があります。

金利政策の方向転換は間近

水曜日に発表された物価統計と今回の貿易統計を総合して判断すると中国がいよいよ利下げに転じる条件が揃ったと思われます。

中央銀行が引締めサイクルから利下げに転じる瞬間は株式市場にとってはチャンスであると同時にリスクも大きいです。

これはどうしてかと言えば未だこの時点では経済がソフトランディングするか、それともハードランディングするか判らないからです。

一般に不動産セクターの活況によって牽引された好景気(=今回の中国もそれに相当します)が減速しはじめた場合、ソフトランディングを演出することは容易ではありません。

以上のことを頭に入れて、余り強気の相場観や極端に悲観的な相場観に凝り固まらず、丹念に経済データをモニターし、必要であれば柔軟に投資戦略を変える心の余裕が必要な局面だと思います。






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最終更新日  2011年11月16日 15時55分00秒


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