2012年06月04日
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今日のまとめ

  1. 9月にウラジオストクでAPECが開催される
  2. これに向けて既に建設プロジェクトが動いている
  3. ロシアは選挙を終え、中期的な経済戦略を策定する時期にさしかかっている
  4. これまで後回しにされてきた極東の再開発は理に適っている

APECで注目されるウラジオストク

ロシアの極東の玄関、ウラジオストクが注目されています。

7月2日には世界最長の斜張橋であるルースキー島連絡橋が開通します。同橋はウラジオストクと、2012年ロシアAPEC(アジア太平洋経済協力)が開催されるルースキー島の間を結ぶものです。

APECは太平洋に面した各国の経済協力を進める経済フォーラムです。今回、ロシアが初めて開催国となったことから、同国政府は今回のAPECにとても力を入れています。APECのメインの国際会議は9月に予定されています。

さて、ロシアでは大統領選挙が終わり、これから新しい景気対策や産業政策を打ち出してゆく時期にさしかかっています。その際のひとつの案として、ウラジオストクをロシアの「東の首都」として再開発してはどうか? という構想が浮かび上がっています。

メディアはそれを「ウラジオストクをサンフランシスコ化する計画」などと呼んでいます。

過去の遷都の例

過去の遷都の例としては、ブラジルが1950年代に、それまで経済の発展が遅れていた内陸部の発展を支援するために、ブラジリアに遷都したことがよく知られています。

またカザフスタンも1997年に、それまでのアルマトイからアスタナへと遷都しました。

ロシアにも過去に遷都の例があります。それは1703年にピョートル大帝がバルト海に面する、ネヴァ河の河口にサンクトペテルブルグを建設した例です。

もちろん、今回の構想はロシアの首都機能を全部移すというものではありません。しかしサンクトペテルブルグ建設の背景と、ウラジオストク再開発の狙いには、多くの共通点があります。

自らも航海・造船技術に深い関心を持っていたピョートル大帝は、外国との交易や、海軍を持つ事が、今後必要になると考えました。海へのアクセスのあるサンクトペテルブルグに遷都する決断をしたのはそのためです。

一方、近年では中国経済の飛躍に見られるように、世界経済の成長の中心は東アジアへと移っています。すると重要な軍港でもあるウラジオストクを見直し、これまでの過少投資を是正することは理に適っているわけです。

現在のところ、ウラジオストクへの投資計画はAPECにまつわる一連の建設工事ならびにロシアの経済学者による学術論文の発表などにとどまっています。

もしこの構想が今後具体化すれば、ウラジオストクとは目と鼻の先の日本にとってもビジネス・チャンスが増えることを意味するでしょう。







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最終更新日  2012年07月18日 15時41分54秒


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