2012年12月11日
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今日のまとめ

  1. 輸出は+2.9%にとどまった
  2. 輸入は±0%だった
  3. 米国クリスマス商戦が好調のため、今後、新規輸出受注が落ち込むリスクは低い
  4. 輸出依存型経済から内需へのシフトが急務

貿易統計

中国の11月の輸出は前年比+2.9%の1,794億ドルでした。因みに10月は+11.6%、9月は+9.9%、8月は+2.7%でした。

一方、輸入は±0%の1,598億ドルでした。因みに10月は+2.4%、9月は+2.4%、8月は-2.6%でした。

今回の輸出の数字はコンセンサス予想の+9%を下回る落胆すべき数字でしたが、過去数カ月の輸入の数字が冴えなかったことから、これは十分に予想できた事です。

米国のクリスマス商戦にも注目

11月22日は米国のサンクスギビング・デー(感謝祭)でした。サンクスギビング・デーの翌日はブラック・フライデーと呼ばれる、小売業者にとって米国で一年のうちに最も重要な日です。ブラック・フライデーは米国のクリスマス商戦の正式なキックオフの日です。今年のクリスマス商戦はネット・ショッピングを中心にまずまず好調のようです。

これを貿易との絡みで考えれば、少なくとも米国向け輸出受注がクリスマス商戦の不振から今後大きく減退するというリスクは、ほぼ無くなったと考えられます。

一方、最近の製造業購買担当者指数を見ると新規輸出受注には少し改善の兆しも見えています。

これらの事を総合すると輸出は現在のような足踏みの状態を続け、中国経済の成長の足を大きく引っ張るネガティブ要因とはならないと予想されます。

輸出主導型経済から内需重視の経済へ

中国が従来のように輸出をどんどん伸ばすことで経済成長を得ることは今後難しくなります。このため成長の中心を内需に移してゆく必要があります。

持続的な内需の拡大を促すためには金利政策や財政出動などだけでなく、社会保障制度の改革をはじめとする抜本的な改革で消費を援助することが必要になると思われます。






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最終更新日  2012年12月12日 09時55分37秒


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