今日のまとめ
好調な中にも若干の減速を見せるロシア経済
ロシアの主な貿易のパートナーはヨーロッパです。従って欧州財政危機はロシアにも悪影響を及ぼすことが心配されました。
しかし同国経済は2012年を通じて確りした展開でした。これは同国の貿易パートナーがドイツや中欧諸国中心で、南欧との取引が比較的少ないことによると思われます。
ロシアはここへきてBRICsの他国と比較すると若干、モメンタムに衰えを感じさせます。しかしそれは問題にならない程度だと思います。
失業率
ロシアの失業率は9月の時点で5.2%と歴史的に低い水準にあり、これは消費者のセンチメントにとって良い状況だと言えます。

経済活動指数
ロシアの経済活動アウトプット指数は少し減速を感じさせます。
そこでもう少し詳しくその状況を見ると、先ず農業生産高指数が若干、下落していることがわかります。

鉱工業生産指数も若干減速を感じさせますが、底堅い展開になっています。

固定資産投資
ロシアの固定資産投資はここへきて減速しています。

小売売上高
小売売上高は年初の頃のペースよりは鈍化していますが、前年比ではハッキリとプラスであり、引き続き堅調です。

消費者物価指数
消費者物価指数は上昇基調にあり、注意を要します。

輸出と輸入
ロシアの輸出と輸入は安定的に推移しています。

これは原油価格が比較的高止まりしていることが背景にあります。

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