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【新品】[本] 学問 / 山田詠美山田詠美/著■山田詠美さんは本当に天才なのだなあと感じた一冊。読後の余韻が、ここ数年で読んだ本の中で一番だった。ところどころ腑に落ちない点はあるのだけれど(私の理解が浅いために)、それでも物語の世界観にうっとりする。悲しくて、残酷でさえあるのだけれどうっとりする。■一行あらすじあらすじは知らないで読み始めた方が面白いと思う。■ところどころにある仕掛けが面白い。たぶん全部見つけられていないので見つけたい。以下、反転で見つけられた仕掛け。※仁美が最期に一緒に暮らしていたのは心太の息子。※おひな様にいたずらした素子の最期は…。
2009.11.09
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窓ぎわのトットちゃん黒柳徹子/著小学校か中学校の時に一度読んだのかもしれないが、今回読んだらまったく覚えていなかった。もちろんタイトルはよく知っていたので、いつかもう一度(?)読んでみたいと思っていたところ、職場(下北沢)近くの古本屋で見つけたので購入。■一行あらすじおしゃべり好き過ぎて入ったばかりの小学校を退学になってしまったトットちゃんが自由が丘のトモエ学園に転入して……!? 笑いあり涙あり恋いありの、はちゃめちゃ青春ストーリー!■と書くとおちょくっているみたいだが、これは黒柳徹子さんの青春物語だ。「青春」とは、通常、中学生以上のティーンに使われる言葉。だが、たくさんの知識を得て、未知のものを知って、悩んだり笑ったり、特に他者との関わりの上で自分をさらによく知る過程を描いているという意味で、これは単なる小学校低学年の子どものお話ではない。■教育とはとても難しい問題だと思う。私の場合、大学を卒業して大学院で悶々とした日々を過ごしている時期に、初めてじっくり自分の成長過程について考えた(暇だったこともあって考えてしまった)。そして、子ども時代に受けた教育が、思った以上にその後の自分の性格、考え方、起こったことに影響を及ぼしているのに気付いてびっくりした。例えば、小学校低学年の頃に通っていたスイミングスクールでコーチの女の人から言われたきつい皮肉を今でも忘れることができない。思い返してみると、私は生意気なところがあったのかもしれないと思うし、もう半分では、だからって7、8歳の子どもに向かってあんなこと言わなくてもいいだろうとも思う。生意気だったなと自分を反省する背景には、ほかの大人に怒られてしょんぼりした過去とか、でしゃばりすぎて友達に疎まれた過去がある。あんなこと言わなくても良かったのじゃないかなと思う背景には、理不尽に人に傷つけられて腹が立った思い出がある。一つの過去に対してでも、それに関する思いは非常に複雑で、なおかつ自分のそれまでやそれ以降の経験によって、考えることは異なってくる。同じことを経験するにしても、それまでその人物が何を経験し学んできたかによって得られるものはまったく違う。もちろん後から挽回して、起こった事象をより深く理解していくことも可能だと思うけれど、これから経験していく出来事をより好意的に捉えていくならそれなりの過去が必要だ。土台のない場所に草木は芽生えない。■というわけで幼い頃の教育って、本当に重要だ。「一番楽しかったのは小学校のころ。これって変かなあ」と話す友人に、私は密かに羨望を覚えたことがある。幼い頃に受けた教育を最高のものだったと思えるトットちゃんは本当に幸せな人だ。■それにしても本書はベストセラーとなったという話だから、当時の人に対しても訴えるものが大きかったのだろう。それではその後、日本の教育は大きく変わったのか。多くの人が良く変えたいと思っても、なかなか変わりにくいものはある。その最たるものが教育だと感じる。すごく難しい。
2009.11.09
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