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2011年01月14日
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テーマ: 中東(62)
カテゴリ: チュニジア

チュニジアで野菜売りの青年が焼身自殺をしたのは昨年の12月17日、それをきっかけにデモや暴動が全土に広がって行ったのはニュースでも流れているのでご存知の方も多いと思います。

全土に 非常事態宣言 が出されたニュースを見たわがダンナ、

友人であり、東京の我が家にしばし居候していたチュニジア人Z君たちが無事なのか心配で国際電話をかけました

(Z君&お兄さん達に関しては チュニジア旅行 に出ています、ご参照ください)


チュニジアの若者の就職難はだいぶ前からひどい状態だったんです。

気楽な三男坊(?)Z君はお父さんの後を継いで実家近くに広がる山々のパトロールのような仕事をしていたのですが、昨年突然任務を解かれてしまい、無職に。

次男も職探し中で、田舎(Z君も住んでいる実家)には第1子を身ごもっている若い奥さんが。

唯一定職についていた長男は、以前勤めていた場所をやめて建物の内装を手掛ける会社にどうにか無事に転職・・・という具合。


長男と二男は田舎を出てナブールという港町で生活をしています。

なぜなら都会の方が仕事を見つけやすいから(首都チュニスは人が多すぎて嫌だそう)。


田舎の方はこれという大きな産業もないですし、砂漠は環境が過酷、それに就職口の数よりも若者の数の方が多いので、どうしてもあぶれる人が多くなってしまうんですよね。

それでも今まではフランスなどへ出稼ぎに行って「故郷に錦を飾る」事もできたのですが、不況のせいか出稼ぎ労働者の受け入れ国が激減、ますます就職難に拍車がかかっていました。


「ナブールでも騒ぎがあって出勤できやしない、危なくて今はダメだ(長男)」

「えー、ナブールでも?!(ダンナ)」  小さくてのどかな街のイメージしかないけど・・・ 

「働けないと金が稼げないから困る(次男)」

ベンアリ大統領が国外脱出したニュースを受けてダンナが再び国際電話をかけたのですが、
今度は「電話が機能していません」「ナンバービジー」などで全くつながらず・・・

心配です。


テレビをつけたらフランスのチャンネルでは急きょ特集番組に切り替わり、BBCではチュニスに取り残されてしまった形のイギリス人の先生とキャスターが電話でインタビュー、アラブ諸国に詳しい専門家も出演していました。

もちろんカタールのチャンネル、アルジャジーラも特番になっていました。

いずれのチャンネルも、「これは 革命 ですね」と・・・


大統領の独裁政権が倒れ、あとを引き継いだのはガンヌーシ首相(クリーンな人と言うウワサ)を筆頭とする6名の評議会のようですが、

就職難の問題はそう簡単に片付くようには・・・ねぇ・・・だって、 人が多すぎる んだから。

でも、少なくとも 秘密警察 は解体される事でしょう。

選挙も公正に行われるようになるでしょうし、言論の自由がもう少し確保されるのではないかと。


アラブな国=独裁者がいないとまとまらない・・・そんなイメージを払しょくして欲しいものです。

って、自分で書いて何ですが、これって偏った見方かも??

民主主義や議会政治がしっくり来ない国だってあるかも知れませんしねぇ。


国の運営の仕方がどうであるにせよ、人が死ぬような事態は避けて欲しいです。

人が1人死ねば悲しむ人が必ずいるのだから

『龍馬伝』じゃないけれど、 みんなが笑いあって暮らせる国 になって欲しいです、
チュニジアも、日本も、サウジも・・・他のどんな国も。


とりあえず、今後のチュニジアがどう変わって行くのか興味津々

そして状況が落ち着いたら・・・またZ君たちの所を訪問できるといいなー

<ちょこっとコワイ話>
チュニジアの秘密警察は外国人の手紙までも全部 検閲 してました

遠距離恋愛中だった私がダンナに送ったEMSも、コーランのテープも、日本語で書かれた普通の手紙までもが開封され、再封印された跡がありました

ダンナによれば当時は電話も盗聴されており(秘密警察には日本語の分かる人もいたんですと!)、あまり長々と話しているとブチッと回線を切られることも!

もちろんネットも検閲の対象で、不都合なサイトは接続不可能になっていたそうです。
(サウジの’ザル状態のフィルター’とはわけが違います

これも「昔話」になる、のよね? たのんますよ~首相

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最終更新日  2011年01月15日 08時32分13秒
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